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約100年前の人が考えたこと 2006年2月8日

一冊の本を買いました。
倉田百三の「出家とその弟子」。
いつの時代も人間っていうのは同じものにとらわれて、
逃れられないようです。


      ☆ ☆ ☆

 人 間
「・・・(略)・・・無理に引っ張って崖のそばに行きました。
 ・・・ああ危ない。・・・あっ」

顔覆いせる者
「わしをまっすぐに見ないものの陥る過ちじゃ。」

 人 間  
「私はあなたを認めています。あなたをまっすぐに見ています。
 あなたの本体を知りたいと思っています。」

顔覆いせる者
「子猿の知識でな。ものの周囲をまわるけれど決してものの
 本質に入らない知識でな。」
 
 人 間
「私はあなたの力を認めます、あなたの破壊力を。
 あなたは何のために、ものを毀すのですか」

顔覆いせる者
「それは毀れない確かなものを鍛えだすためじゃ。」

 人 間
「私はその確かなものを求めています。私はあなたを知って以来
 あなたに毀されないものを探しています。」

顔覆いせる者
「見つかったかな」

 人 間
「まだ。たしかなと思ったものはみなあなたが毀してしまいましたから。
 征服欲も友情も恋も学問も。」

顔覆いせる者
「毀れるべきものは皆毀すのが私の役目じゃ。」

 
         ☆ ☆ ☆


そろそろ山に行ってきます。

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※この記事は、2006年2月8日の日記を転載したものです。

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