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健康×アート×社会

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健康とアート、社会の関わりについて執筆した記事をまとめています
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#重症心身障害児

風呂場の扉越しに聞いた、こどもたちの生死の話

風呂上がり、脱衣所で着替えていると、珍しく一緒に風呂に入っていた長男と長女が話しているのが聞こえてきた。 二人の会話のテーマはどうやら「自殺」らしい。 最近有名人が立て続けに自殺をしたニュースを見聞きして、そのことが印象に残っていたのかもしれない。 物騒なテーマをやけに軽々しく話してるな、と思いつつ、それでも二人が喧嘩をせずに仲良く風呂に入ってるのも珍しいので聞き耳を立てた。 長女「ねえ、もし目も見えない、耳も聞こえない、体はアトピーでぼろぼろだったら、どうする?自殺する?

医療は資源であって、魔法ではない

新型コロナウイルスを巡って、これまでの日本人の医療資源の使い方が変化しようとしている、と感じている。というかこれを機に変化してくれたらいいな、と期待している。 「診断」を欲しがる日本の教育現場日本の学校で子供が発熱すると、必ずと言っていいほど学校や保育園から「医療機関を受診して診断を受けてください」と言われてきた。そうして何らかの感染症が判明すると、即座に「◯学年に1名、インフルエンザが出ました。体調が悪い場合は必ず医療機関を受診させてください」などと連絡がまわり、その度に