マニュアルは血で書かれてる的な話

どうも皆様ごきげんよう。
先人たちの道を征く。
嵩音ルイです。

缶コーヒーを買いまして。
僕はボトル式の缶が好きなタイプなので、いざ蓋を開けようとして蓋を見まして。

まぁ、色々買いてあるわけですよ。

振らずにゆっくりと開けてね。
中身が噴き出すかもよ。
開けた後はすぐ飲めよ。
あっためる時は蓋外せよ。etc…

手厚い。
すんごい手厚い。
それはそれは手厚い。

日本社会もこんくらい手厚くなってくれよとか思いながらコーヒーを啜りまして。

んで、間違えてブラック買っちゃった〜と打ちひしがれてるんですけども。
初めて買う種類だからちゃんと見てなかった、反省。

そんなことしませんが、仮に僕が
「微糖かと思ってブラック買っちゃったじゃん!!どうしてくれんの!!」
ってカスタマーサービスに泣きついたとしても、面倒くさそうにしながら
「いや……デカデカとブラックって書いてあるじゃないっすか……ちゃんと見てくださいよ……」
って電話を切られて僕は大粒の涙を流すしかないんでしょうけども。

商品開発の人も大変だなぁ、と思いますよね。
こういう但し書きみたいなものって、偏に誰かがやらかした結果だったりするんですよね。

ほんとに?って思うじゃないですか。
現に世間を見渡しても「そんなことする奴いんの?」みたいな注意書きとか見ると思うんですけどね。

いるんですわ。

こういう事例で僕が印象に残ってるのは「電子レンジに猫」と「あつあつのコーヒー」ですね。

まず「電子レンジと猫」なんですが。
老婆がずぶ濡れになった猫を乾かそうとして、あろうことか電子レンジにぶちこんでチンしちゃったんですよ。
当然ながら猫は亡くなってしまうんですが、老婆は
「電子レンジに濡れた猫を入れちゃダメなんて書いてないじゃないか!!」
と販売元を訴えて、勝訴しちゃうんですよね。
以来、電子レンジには「生き物とか入れんじゃねえぞ」って注意書きが書かれるようになりました。こわいね。

次に「あつあつのコーヒー」なんですが。
ホットコーヒーを買いまして。
受け取りまして。
溢しまして。
火傷しまして。
「溢したら熱くて火傷するって言えよ!!!」って訴訟を起こしまして。
勝ちまして。
なんつー冗談みたいな事例が実際にあったそうなんですよ。

店員さんが温かいもの渡してくる時に
「お熱いのでお気をつけてお持ちください」みたいなこと言ってくるじゃないですか。
わかってますよと思いながら受け取ると思うんです、そりゃそうなので。
じゃあ何故あんなにも言い含めるのかというと、わかってない奴がいたということなんですよね。

但し書きに限らず、世の中のルールや仕組みってやつは一度どこかで破綻や問題が起きて、その上に組み直されて成り立ってるわけなんですよ。
法律もそう、何だってそうです。

おかしい!理不尽だ!みたいな声があったとして、もしかしたらそれで命を落とした人が居たのかもしれない。

そう思うと、先人が残した「マニュアルは血で書かれている」という言葉の重みがいっそう感じられるなぁ、と思うなどしてます。

あなたの感情を優先させたいのはわかるけど、それのせいで人が死んで責任取れんのかって話ですよね。

そんなわけで、微糖とブラックを買い間違えた僕を救済できる仕組みなんぞないので、ちまちま飲みながらこの文章を書いてます。

ほろ苦いね。これが人生の味か。

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