世界観が殴ってくるタイプの鬱作品が好き

どうも皆様ごきげんよう。
どうしようもない中で足掻く光がたまんないんすよ(恍惚)
嵩音ルイです。

突然ですが風邪を引きまして。
季節の変わり目だから気をつけなきゃなーなんて思いながら薬飲んで大人しくしてたんですけれども。

暇じゃないっすか、風邪の時って。
いやまぁ身体はしんどいし寝とかなきゃいけないのは勿論なんですが、そうも上手くいかない時って基本的に時間を持て余すというか。

そんなわけで(どんなわけだ)全話無料解放されている『宝石の国』という作品、読んでみようと一念発起しまして。

前々から気になってはいたんですよ、見る人見る人みんな苦しんでたのですんごい作品なんだろうなと。

読みました。最新話まで全部。

すんごい作品だった。

こんなにも主人公が報われないことあっていいんですか?みたいな展開の応酬。
しかもその展開に行き着いてしまうことの説得力というか裏打ちがしっかりしすぎていてどうしようもない。

えっこんなん……どうしようもなくない?みたいな世界観で、それでもと足掻いた結果全てが裏目に出る。
最後の最後は自身が密かに抱いていた思いすらどうしようもなくなるところまでたった1人で行き着いてしまう。

読みながら何回か引いたね(褒めてる)。
これは、うん。
みんな阿鼻叫喚だわ。間違いない。

こういう系統の作品ね、好きなんですよね。

そもそも個人ではどうしようもないところから物語が始まっているタイプの作品。
例を挙げるとすると
・魔法少女まどかマギカ
・メイドインアビス
・新世界より
・PHYCO-PASS
・結城友奈は勇者である

このへんですかね。
思いつきなので、もっとあるとは思います。

これ僕は個人的に「世界観が殴ってくるタイプの鬱作品」って読んでるんですけど。

間違いなくこのカテゴライズだよなと。

突き詰めていくと世界のシステムというどうしようもないものを相手取ることになっていて、足掻く度もがく度にいろいろなものを取りこぼしてしまう。

それでも、と前に進み何かを掴もうとする主人公とその仲間たち。

たまらんね。
僕はこの光を見たいんだ。

あえて上記はしなかったけど、極端な話すれば時代劇とかもこのカテゴライズといえばカテゴライズなんですよね。
幕府という体制と外国という脅威のために奔走し、ついに大政奉還を勝ち取った坂本龍馬とか完全にこの構文ですし。

こういう作品を描く人たちのことを指して「人の心が無いのか」みたいなことをよく言いますが、違うんですよね。
人の心をよくわかるからこそ、的確に破壊してくるんですよ。
決して展開や衝撃のゴリ押しではなく、緻密に練られた展開の中でこちらの心を誘導し、的確に隙を作ってそこを容赦無く突いてくる。
揺らがせるのが上手いんですよね。そんな気がする。

ちなみにメイドインアビスも無料解放されているらしく。

加減しろ加減しろ。心が保たんわ。

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