"自殺志願者のシェアハウス"がテーマの劇伴を作っていたら、従兄弟が自死した。
息を飲み込んだ。
「◯◯が自殺した」と連絡があったのは、
真昼間、kasa.のミーティング中だった。
通知音とともに、目を疑う文章がPCに表示された。
そばにいた山下が、反射的にそれを見てしまったんだろう。「何か優先することがあるなら、いいよ」と、声をかけてくれたのを覚えている。
母の日の午後だった。
たった8ヶ月違いの、姉弟くらいの存在。背が高く、痩せ細った身体は父親ゆずり。ヘラヘラ笑うのは子どものころから癖だった。
高校が一緒になって、ヘラヘラしていただけの弟が