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ルイヌノのアトリエにて、花輪奈穂写真展「gathers and spillages 〜付加体と礫〜」を開催します。

すっかり寒くなりました。
ご無沙汰しています、ルイヌノマガジン編集部のみかです。

11月19日(日)より、ルイヌノのアトリエにて写真展が開催されることとなりました。以前から「アトリエを活用したい、気軽に交流できる場にしたい」とルイさんも話していましたが、今回、ちょっとおもしろい座組みでそれが実現します。

あまり展示を観に行ったことがない、ただただ城ヶ島が好き、三浦に行ってみたいと思っていた、なんて方はぜひ。三浦市民デーもあるのでご近所さんもぜひ。気軽に作品を観にきたり、3人に会いに来てくださると嬉しいなと思っています。

この記事では、展示概要・予約フォームを含め、今回の取り組みの経緯や、一緒に開催するおふたり(写真家の花輪奈穂さんと阿部明子さん)の紹介もしています。ぜひ最後までご一読くださると嬉しいです。

展示概要

城ヶ島は、海底の地層が陸地に押し付けられた「付加体」というめずらしい地層・地形で成っています。これは時間とともに積み重なってきた地球の歴史です。

一方、写真は人間の営みや記憶にまつわる記録。地球の記録である地層、人間の記録である写真。記録する“媒体”としては同じ機能をもつ、地層と写真について思考をめぐらせて制作された、写真家・花輪奈穂さんによる企画展を開催します。

会期:
2023年11月19日~2024年1月31日 
11:00〜17:00
不定休、予約制、入場料無料
・11月は休みなし、12〜1月も週6日ほどオープン
・作家在廊日やイベント日は下記にてご確認ください

場所:
神奈川県三浦市諏訪町
京急「三崎口」下車後、京急バスに乗り換え
・「三崎港」より徒歩15分
・「北条」より徒歩6分

予約方法:
こちらのフォームよりお申し込みください。
※1週間前のご予約をお願いします。
それ以降(6日~前日予約)は、フォーム内に記載のあるメールアドレスに直接お問い合わせください。ご予約後、会場であるアトリエへの行き方と住所をメールにてご案内します。

普段はストールを制作しているアトリエ、どんな空間になるのでしょう
諏訪町は北条湾も近く自然豊か、民家が立ちならぶ静かな場所

会期中、会場では花輪奈穂さんの写真・ルイヌノのストールをお買い求めいただけます。

それぞれのアカウントでも随時情報を更新していきますので、ぜひフォローしてチェックしてみてください。(記事末のプロフィールにSNSリンクを掲載しています)

ご来場におすすめな日

お休みありません、作家在廊日を中心にいつでもどうぞ
年末もご来場いただけます

ご来場は要予約です。上記の展示概要をご覧いただき、フォーム(メール)よりご予約のうえお越しください。

また、12月・1月にはトークイベントの開催を予定しています。初回は12月10日(日)、画家・大槻英世さんを招き、写真家・花輪奈穂さんとの対談をお届け。配信もする予定です、また詳細は追ってUPいたします。

開催に至った経緯

今回おこなうのは、写真家・花輪奈穂さんによる城ヶ島の地層に焦点を当てた写真展、「gathers and spillages 〜付加体と礫〜」。ふかたいとれき、と読みます。

タイトルだけみると「難しそう……」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっと待った。この展示は、アラフォー・アラフィフの女性作家(写真家ふたりとテキスタイル作家)が、「この歳になると制作続けていくのしんどいよね〜」とこぼし合った、とある日のお茶会から生まれた企画。

東京から三浦に活動を移したルイさんと、写真家の阿部明子さん(misaki photo exhibition)。ふたりはお互い子育ての合間をぬって時間を作り、時に助け合い、教員免許の取得にチャレンジしたり、三浦の写真好きを集めてワークショップをしたり。日々制作と活動をおこなっています。

一方、現在埼玉に拠点をおいて活動する花輪さんは、写真家として20年以上も制作を続け、毎年欠かさず個展を開いておられたり、グッズを作られたり。とてもアグレッシブに活動されています。

きっかけは2023年の春、misaki photo exhibition として阿部さんが初めて三浦で展示をした際、花輪さんがいらっしゃったこと。花輪さんは三崎の自然や空気、ゆるやかな時間の流れ、お互いの活動を助け合うコミュニティや環境を魅力的に感じられたようでした。その際、阿部さんが「花輪さんとルイさんは作風も近いものがあるし、なんか合うはず!」とふたりを繋げ、お茶会を開催したり交流を重ね、このたび展示をすることに。(三浦お茶会の様子は、Instagram のリールで見ることができます)

“ 作家としての活動はみんなやりたくてやっている。でも、日々いろいろあるし、いつも真っ直ぐに作品とだけ向き合えるわけではない。作り続けることって難しいけれど、でも、これからも健やかに続けていきたい。”

今回の展示では、そんな葛藤やエネルギーや工夫すべてを、写真展という場を通じてリアルに共有したり交換したりする、そんな場になればいいなという思いが込められています。

3人のプロフィール

花輪奈穂|Naho Hanawa 
1977年生まれ、仙台で育つ。写真をアクリルなどの透過する素材と組み合わせ、レイヤー状に重ね合わせた立体やインスタレーションの制作を行う。主な展覧会に中之条ビエンナーレ2017など。その他個展・グループ展多数。
@nahoh_works

阿部明子|Akiko Abe
宮城県生まれ。三浦市在住。写真家。日常的な風景と自身の生活空間を編み込むようにしながら、画面内に異なる時空を複層させる写真表現をおこなう。近年の主な展覧会「せんだいメディアテーク開館20周年展 ナラティブの修復」(せんだいメディアテーク、2022年)。主な出版物 ナラティブの修復(左右社)
 @misakiphotoexhibition


大類尚子|Orui Shoko
ルイヌノ代表、テキスタイル作家+3児の母。三浦移住歴4年。日本の技術とコラボしたテキスタイルブランド「ルイヌノ」を運営。デザイン出しから、制作販売まですべてを行う。2018年に都内から三浦・三崎へ拠点を移し、古き良き港町で子供たちと賑やかに暮らす日々。現在、ブランド運営の傍ら、教員免許取得にも挑戦中。
@ruinunorui

Special Thanks

ポスター・DMのデザイン:三浦彩子さん
ポスター・広報類全般テキスト:古矢美歌

※11月は他にも三浦で展示が行われています。ぜひ一緒に足を運んでみてください。三浦の展示情報はこちら

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