若かりし日の書店回顧録

通っていた書店の話をしようと思う。
私が働き始めるまでに結構閉店してしまった書店が多いのだが、忘れないためにも記す。

①文…堂…店

もう最初から地元がバレそうなのでぼかすが、確か2011年頃まであった。家から1番近かったので(とはいえ車でないといけない距離)結構通っており、家にこの書店のブックカバーがかかった本も何冊かあった。小さい頃に通っていたので書店名というよりかは「いちばんちかいほんやさん」で覚えていた。就職し書店法人に詳しくなった時に「このロゴ……憶えている…ッ!」となり検索したところヒット。インターネットはなんでも知っている。外観も店内も白めで余裕のある棚作りで平置き本を眺めるのが楽しかった思い出。

②焼津谷島屋登呂田店

さすがに地元過ぎるか。ここは今も元気に営業していて(本当にありがとう)思い入れがある。静岡と言えば谷島屋だが、私の住んでる周りには中学生くらいまでは谷島屋が近隣になかったためここが谷島屋だと思っていた。スワンキーマーケットという小学生女児大喜びの雑貨屋が店内にあり、小学生女児時代はスワンキーマーケットで雑貨を物色しつつマンスリーよしもとやお笑い男子校を買っていた。マンスリーよしもとやお笑い男子校を……?!この業界に身を置き始めて、地方書店への配本の少なさは身に染みているのでわかるが、15年くらい前とはいえちゃんと配本されていたことに驚く。「なんか毎回買いに来てるお客さんいるから毎回仕入れよう」とかなってたのかな。アルティメットありがとう。

③夢屋書店(現えみたす)

ここは叔母の職場が近く、私の通っていた当時は2階にレンタルビデオ屋があったので毎週のように通っていた。上でビデオを借りつつ週刊そーなんだ!を定期購読していたのでそれを受け取りつつ、鬼太郎5期が放送されていた時は店内入口をまっすぐ進んだところに鬼太郎の関連本コーナーが展開されていたのでそれを毎週1冊買って全て集めたりなどしていた。ここでちゃおやラノベや西尾維新なども買っていた。なんなら小学一年生とかも買ってもらっていたかも。この書店にかなりお金を落とした自信がある(母や叔母のお金だが)。

④江崎書店呉服町店(本店)

もう閉店してしまった書店。静岡にあるのでそこまで頻繁には訪れなかったが、通りがけにほぼ必ずよっていた。店内うろちょろして結局何も買わず、みたいなことが多かった気がするが雰囲気も含めて好きな書店だった。後で調べたら地価がクソ高かったらしい。

⑤戸田書店葵タワー店(本店)

私が上京した後に閉店したと知った時は本当にショックだった。静岡駅から近いので高校の帰りに結構寄っていた。ポイントカードの日付を見たら高校入学のタイミングくらいでポイントカードを作っていた。1000ポイントくらい溜まっていたので結構購入したことになる。文庫コーナーをよく見ていて、気になるものがあったら購入していた。バーグハンバーグバーグの新書をたまたまみつけて購入したのもはっきりと覚えている。上司にも「戸田書店閉店したの…本当にショックで…」と配属直後は結構言っていた。懐古厨?

⑥MARUZEN&ジュンク堂 新静岡店

新静岡セノバの開店と共に通い始めた書店。静岡駅近くでは最大級の売り場面積でそれはもうお世話になりまくった。とにかく品ぞろえが良くてなんでもあるし、レストランフロアの向かいにあったのでレストランの待ち時間やご飯前後によく行っていた。高校の友人とも帰りがけに参考書などを見た思い出。

⑦吉見書店長田店

ここの店舗に関してものすごく覚えているのが、手術をすることになり、入院生活暇だぞということで入院当日に寄ってもらいしこたま本を購入したお店。ここで本をしこたま購入したことにより幼き日の私(小4)はおよそ1ヶ月の入院生活を過ごすことができた。県内に2店舗しかなく、そこまで大きいという訳でもないので担当からは「うちに……来たことがある?!」とびっくりされた。その節はクソお世話になりました。

【まとめ】
こう振り返ると結構書店に通っていた方ではないかと思う。私の親は「本なら無限に買ってくれる」タイプのかなりありがたい親だったのも大きい。これからもモリモリ本を買っていきたい。静岡県内で閉店する書店、なくなれ!

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