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Ingress Prime1周年までの沿革―Ingress7周年に寄せて

Ingress Prime1周年

Niantic, Inc.(Niantic社)のスマートフォン用位置情報ゲームアプリ『Ingress』は2019年11月15日に7周年を迎えて、『Ingress Prime』は2019年11月6日で1周年を迎えた。そこで、非公式にIngress Prime1周年までの沿革をまとめた。ここでは、Ingress Primeの正式発表前の『Ingress 2.0』と呼ばれた時期から、Ingress Primeの正式発表・Ingress Primeの正式リリース・Ingress Prime1周年に至るまで、どんな出来事があったのかを各種メディアやファンサイトの記事などと合わせて紹介する。

※筆者はNiantic, Inc.の社員ではなく、Niantic, Inc.やIngressとIngress Primeとの提携関係はありません。

2016年1月

Ingress Primeは当初、『Ingress Prime』という正式名称が発表されるまではIngressエージェント(プレイヤー)や各種メディアから『Ingress 2.0』という名称で呼ばれていた。

2016年1月16日に、Ingressを活用した2015年度の授業を終えた青山学院大学相模原キャンパスで行われた交流会で、Niantic社で当時アジア統括マーケティングマネージャーを務めていた須賀健人さん(現在はNiantic社のポケモンGOグローバルマーケティングリード)が、Niantic社内で『Ingress 2.0』について話し合われている事を明らかにした。詳しくはIGN Japanによる以下の記事を参照。

※上記のIGN Japanの記事にある、2016年1月16日時点の須賀さんのコメントが、2019年11月14日時点で筆者が確認できた限りでは『Ingress 2.0』に関するNianticからの世界で初めての言及と思われる。

また、日本だけではなく、海外でも『Ingress 2.0』が話題になった。日本時間11月18日に公開された以下のTechCrunchの記事では、記事の終盤に次のバージョンのIngressについて構想を懸命に練っていると語ったNiantic社の創業者兼CEO(最高経営責任者)のジョン・ハンケさんのコメントが載っている。

Meanwhile, he dropped some hints of what’s to come:
“The Ingress team is hard at work imagining what the next version of Ingress is going to be. We’ll have more to talk about there in the coming months… but I’ve seen some really exciting visualizations of how we want to evolve that game. We’re actively working on what will be the next incarnation of Ingress.”

出典:TechCrunch(2016.11.17), Niantic's new invite-only "Portal Recon" tool lets players vote real-world locations into Ingress: https://techcrunch.com/2016/11/17/niantics-invite-only-portal-recon-tool-lets-players-vote-new-real-world-locations-into-ingress/, last accessed on 2019.10.6.
Google+が終了した現在で『Ingress 2.0』について言及があった海外の記事を探すのには苦労した。やっと見つけたのが上のTechCrunchの記事だった。

2016年11月18日 Operation Portal Reconの発表

ポータル申請の審査システム「Operation Portal Recon」(OPR、オペレーション・ポータルリコン)が発表された。

クローズドβテストから始まり、最終的にはレベル12のIngressエージェントまでに開放された。

オペレーション・ポータルリコンの発表からしばらくして日本語字幕付きの解説動画が公式に公開された。

また、参考資料として以下の2つの記事を挙げる。

なお、後述するように、オペレーション・ポータルリコンは「Niantic Wayfarer」(ナイアンティック・ウェイフェアラー)に刷新されている。
参考資料:blog-RuinDig(2019年10月22日)「Niantic Wayfarerの公式紹介動画」https://ruindig.hatenablog.jp/entry/nianticwayfarer-official-video、2019年10月23日参照。

2017年4月

4月11日に公開されたケータイWatchの以下のインタビュー記事では、『Ingress 2.0』の開発環境にポケモンGOでも使用しているUnity(ユニティ)を採用する事が明らかにされた。

4月12日に放送された、有志によるインターネットラジオ番組『Ingress Super Nova Station』の放送でNiantic社のアジア担当副社長を務める川島優志さんが『Ingress 2.0』と呼ばれているものが大幅なバージョンアップであるとコメントしている。

2017年5月19日~5月21日 13MAGNUS Reawakens

2017年にアメリカのサンフランシスコのキャンプ・ナヴァロで、Ingressの歴史上初めてとなるキャンプイベントの「13MAGNUS Reawakens」(サーティーンマグナス・リアウェインクンズ)が開催された。IngressのAPIを使ったイルミネーションなどを持つモジュール作成やテーブルゲーム型のロールプレイングゲームが行われた。概要については以下のファンサイトの記事を参照。

作成されたモジュールの様子は以下の3つの動画で紹介されている(英語)。

これら3つの動画については以下のファンサイト「LYCAEUM WRAP-UP」(リュケイオン・ラップアップ)の記事にまとめられている。

イベントの様子は以下の通り。

2017年の13Magnus Reawakensのオープニングステージの様子を有志が撮影した動画は以下の通り(英語)。冒頭で話をしているのは『NAVER LOST AGAIN グーグルマップ誕生』という書籍の著者で、Niantic社のマーケティング・ライブイベント担当副社長のビル・キルデイさんである。途中ではNiantic社の創業者兼CEOであるジョン・ハンケさんも登壇している。

2017年11月

11月10日に公開された以下のファミ通Appでのインタビュー記事で『Ingress 2.0』の正式名称が『イングレス〇〇〇〇』になると明かされた。

ちなみに、『イングレス〇〇〇〇』の「〇〇〇〇」に何が入るかを予想した事があったが、予想はことごとく外れた。

同じく11月には、Niantic社の創業者兼CEOであるジョン・ハンケさんの自伝本が発売された。

2017年12月4日 Ingress Prime正式発表

12月4日にNiantic, Inc.の日本法人であるNiantic Japan Inc.(株式会社ナイアンティック)で『Ingress 2.0』と呼ばれてきたメジャーアップデートの正式名称の『Ingress Prime』(イングレスプライム)を2018年内にリリースするという記者発表会が行われた。

Cnet Japanの記事ではVR端末へ対応する計画についてNiantic社のアジア担当副社長の川島優志さんのコメントが掲載されているのでそちらも読んでほしい。Ingress Primeという家の外へ導くプロダクトにVR端末をどう使うのかについてコメントしている。【川島さんのコメントはこちら】

<川島さんがIntel Mapについてコメントしていたので簡単に説明>
Intel Map(インテルマップ):世界全体のポータルを平面地図で確認できるIngressのシステム。Ingress Primeのアカウントがあれば、レベルに関係なくパソコンやスマートフォンのブラウザからアクセスして見る事ができる。

ケータイWatchの記事にはVR端末を使ってIngress Primeの世界を体験する様子やプロトタイプのIngress Primeを操作する様子を映した動画が豊富に載っているのでそちらも見てほしい。また、Ingress Primeの正式発表と同時に、アニメ作品の制作が行われている事が明らかにされた。上記のケータイWatchの記事ではアニメ作品の2秒~3秒の長さのティザー動画を確認できる。

その他、同日の記者発表会の様子を伝える記事は以下の3つ。それぞれの記事では出席した記者の方々がVR端末を使ってIngress Primeの世界を体験する様子が載っているのが分かる。

また、海外ではアメリカのサンフランシスコで現地時間の2017年12月2日に開催されたアノマリーイベント・EXO5 San FranciscoでIngress Primeが正式に発表された。詳しくは以下のファンサイトの記事を参照。

そして以下の動画がIngress Primeの発表時に公開されたティザームービーになる(英語)。

ファンサイト「PROJECT LYCAEUM」での日本語訳は以下の通り。

ちなみに、ティザーサイトの様子をスクリーンショットに残してInstagramに投稿していた。ティザーサイトはメールアドレスを登録する事で最新情報を受け取る事ができるという内容だった。

2018年3月8日 フジテレビでのIngressのアニメ作品の発表

3月8日にフジテレビがIngressのアニメ作品を「Plus Ultra」(プラスウルトラ)というアニメ放送の深夜の時間帯枠で放送する事を発表した。詳しくは以下のITmediaの記事を参照。

2018年4月7日 XM Festival Fukuoka

4月7日に福岡市で開催されたIngress公式イベント「XM Festival Fukuoka」で、Ingress Primeの実機映像とIngressのアニメ作品の新たな映像、Ingressとパートナーシップを結ぶソフトバンクからHoloLensを用いたシステム「SoftBank MR Intel Simulator」が公開された。詳しくは以下のファミ通Appの記事を参照。

また、同日に来日していたNiantic社の創業者兼CEOのジョン・ハンケさんがインタビューに応じ、Niantic社の成長・ARが現実世界にもたらすもの・東日本大震災の被災地である東北地方への思い・後にリリースされるIngress Primeを中心に語っている。詳しくは以下のファミ通Appの記事を参照。

加えて、同日にIngressのアニメ作品の監督である櫻木優平さんとプロデューサーの石井朋彦さんを含めた制作陣へのインタビューが行われた。制作にあたって、実際にIngressをプレイするエージェントの様子を見に行った事などが語られている。詳しくは以下のファミ通Appの記事を参照。

2018年5月25日~5月27日 Epiphany Night

2018年にEpiphany Night(エピファニー・ナイト、日本語で啓示の夜)というキャンプイベントが行われ、2017年と同じくアメリカのキャンプ・ナヴァッロ、そして新たにドイツのシュロス・カルテンベルクで行われた。2017年と同じようにIngressのAPIを使ったイルミネーションを使ったモジュール作成やテーブルゲーム型のロールプレイングゲームが行われた。概要は以下のファンサイトの4つの記事を参照。

また、キャンプ・ナヴァロとシュロス・カルテンベルクの様子は以下のファンサイト「PROJECT LYCAEUM」の記事を参照。

2018年のキャンプイベント・Epiphany Nightでのアメリカのキャンプ・ナヴァロでのクロージングステージの様子を有志が撮影した動画は以下の通り(英語)。

また、アメリカのキャンプ・ナヴァロでのイベントについて、過去にはNiantic社のアジア担当副社長の川島優志さんが以下のようにコメントをしている。

"――キャンプ・ナヴァロはどうやって生まれたのですか?
川島 『Ingress』から『Ingress Prime』に移り変わるタイミングで、頻繁にXMアノマリーを開催できない期間がありました。そこで何か別のカタチでエージェントとつながりを持てないか、という想いから生まれたもので、ジョン曰く、バーニングマンフェスティバルの『Ingress』版なんです。"

出典:ファミ通App(2019年3月27日)「『Ingress』ダルサナ再来!!【後編】リカージョン実装の経緯とナヴァロの国内開催は!? 川島優志氏に今後の展開を訊く」https://app.famitsu.com/20190327_1433599/、2019年10月6日参照。

2018年7月上旬

7月10日に公開された以下のファミ通Appの記事では、アニメ『イングレス』がフジテレビ系列での放送に加えてNetflixで全世界に配信される事が明らかになった。

更に、Ingress Primeが2018年10月にリリース予定である事がアメリカのエンターテイメント専門メディアのVarietyに掲載されたNiantic社の創業者兼CEOのジョン・ハンケさんへのインタビューで明らかになった。

While the show is entirely new material, the storyline overlaps with the ongoing story of the original “Ingress” and will be used to introduce “Ingress Prime,” the sequel to the original augmented reality game. Both the show and game are expected to launch around October, Hanke said.

出典:Variety(2018.7.8), ‘Ingress: The Animation’ Coming to Netflix Timed to October ‘Ingress Prime’ Launch (EXCLUSIVE), Retrived from:
https://variety.com/2018/gaming/news/ingress-the-animation-netflix-ingress-prime-1202867371/, last accessed on 2019.10.4.

抄訳「このアニメ作品は全く新しいものだが、ストーリーは元々の『Ingress』の進行中のストーリーと重なっていて、元々の拡張現実ゲームの続編を取り入れた『Ingress Prime』にも使用される。ジョン・ハンケ氏によると、アニメとゲームは共に10月頃に開始する予定だという。」

以下のITmediaの記事でもVarietyのインタビューについて触れられている。

2018年7月下旬

一定の条件を満たしたIngressエージェント(プレイヤー)を対象とした招待制のテストプレイが始まる。テストプレイの日程については以下のファンサイトの記事を参照。

※筆者はテストプレイの実際の開始日程について把握していないため、ここで記した日程については各記事に掲載されている内容に基づいている。

テストプレイ始動後の記事については、8月27日に公開された以下のファミ通Appのインタビュー記事を参照。開発環境のUnityへの移行、OculusやHoloLensを用いた新たな体験、新たなアイテムデザインやユーザーエクスペリエンスのデザインなどについて語られている。

2018年9月

当時の現行版のIngress(Ingress ver.1.x)がiOS12に対応しない事がアナウンスされたが、後にiOS12に対応したアップデートが行われる。詳しくは以下のファンサイトの3つの記事を参照。

9月7日にNiantic, Inc.の公式日本語Twitterが始動。

2018年10月上旬

10月6日にIngress Primeの正式リリースが2018年11月に延期された事が発表された。それに伴ってテストプレイの日程も変更された。詳しくは以下のファンサイトの記事を参照。

当時のIngress公式Twitterの投稿があった。Ingress Primeの正式リリースが2018年11月に延期した事を伝えているが、「更なる詳細はIngress公式FacebookかIngress公式Google+をご覧ください」と伝えている。なお、Google+の投稿はサービス終了によって消失しているが、Facebookの投稿は現在もここから確認できる。

後にテストプレイのフィードバックの透明性を向上するためにRedditにフィードバック専用コミュニティが設けられた。詳しくは以下のファンサイトの記事を参照。

2018年10月12日~10月21日 INNOVATION TOKYO 2018 - AR Playground with Niantic

東京・港区の六本木ヒルズで「INNOVATION TOKYO 2018 - AR Playground with Niantic」が開催。Ingressに関連するものとして、HoloLensと都市模型を使った『AR Roppongi × Ingress』の展示とパネル形式の作品『Tokyo XM Challenge』の展示が行われた。詳しくは以下のnoteを参照。

2018年10月18日 アニメ放送開始

アニメ『イングレス』がフジテレビ系列で放送開始。

第1話のTogetterでのまとめは以下の通り。各話の最初と最後に前話のまとめと次話のまとめを添えている。筆者が全11話分を作った。

ちなみに、アニメ『イングレス』で登場するIngressのアプリはIngress Primeとなっている。

第1話の放送から2日後に、Netflixで日本先行の全11話一斉配信が開始した。

Netflixでの日本先行の全11話一斉配信はアニメ放送開始前から明らかになっていた。詳しくは以下のAV Watchの記事を参照。

iTunesの『俺達レジスタンス』はこちら。

2018年11月上旬

11月3日にIngress公式日本語Twitterが始動。

2018年11月6日 Ingress Prime正式リリース

Ingress Primeが正式にリリースされた。

Niantic Japan Inc.(株式会社ナイアンティック)で行われたIngress Primeの正式リリースに伴う記者発表会では世界全体のポータルを平面地図で確認できる「Intel Map」(インテルマップ)をIngressエージェントの現在地とその周辺の範囲に限ってAR(拡張現実感)で3次元的に見る事ができるシステムを導入予定である事が発表された。詳しくは以下のファミ通App・CNET Japan・ケータイWatchの記事を参照。

また、Ingress Primeの正式リリースに合わせて、YouTube上で6つの動画が公開された。

Ingress Primeが正式リリースされた11月6日のTwitterのトレンドにはIngress Primeの文字が上がった。

Ingress Primeが正式リリースされたが、完全に移行したという事ではなく、しばらくの間は、旧バージョンのIngress ver.1.xが『Scanner[REDACTED]』というアプリとして提供される事になった。詳しくは以下のファンサイトの3つの記事を参照。

また、Ingress Primeの日本語のボイスパッケージでは、人工知能ADAの声を『新世紀エヴァンゲリオン』碇シンジ役などを務めた緒方恵美さんがIngress ver.1.xから引き続き担当し、ジャービスの声を『遊戯王デュエルモンスターズ』海馬瀬人役などを務めた津田健次郎さんが担当している。

Ingress ver.1.xに日本語音声が導入された際の関連資料も合わせて紹介する。

津田健次郎さんが演じるジャービスの声はチュートリアルで聞く事ができる。どんなセリフなのかは聞いてみてのお楽しみ。

2018年11月17日 Ingress6周年記念のライブ配信

日本時間の11月17日(アメリカは11月16日)にIngress6周年記念のライブ配信が行われた。YouTube上にアーカイブが残っていて、Part1とPart2に分かれている。また、Facebookにもライブ配信のアーカイブが残っている。

Part1

Part2

Ingress6周年記念のライブ配信に関連して、過去に以下のブログ記事を書いた。

2018年12月~

Ingress Primeの正式リリース以降、アップデートのリリースノートが発表されるようになる。以下、ファンサイト「PROJECT LYCAEUM」(プロジェクト・リュケイオン)に掲載されたリリースノートの日本語訳になる。また、Ingress6周年記念のライブ配信でIngress Primeのアップデートは2週間ごとに行われる事が明かされている。

※これまでに公表されたリリースノートは多いので、ここではPROJECT LYCAEUMで日本語訳されたリリースノートの一部を紹介する。PROJECT LYCAEUMの「イングレスプライム」カテゴリーのページにこれまでのIngress Primeのリリースノートの日本語訳が掲載されている。

時には、予定されたアップデートが不具合の発見によって中止される事もあった。

テストプレイ時期にRedditに開設されたフィードバック専用コミュニティはIngress Primeが正式リリースされた後もそのまま使い続けられていた。以下の2つのブログ記事から、リリースノートに対するコメントとそれらへの返答が行われたのが分かる。

2019年1月

1月10日にNianticの公式日本語サポートTwitterが開始。

2019年2月~

Ingress Insights(イングレスインサイト)という、Ingress Primeに新たに実装された機能やアップデートに焦点を当てて紹介する取り組みが始まった。

2019年11月5日までに公表されたIngress Insightについては以下のファンサイトの5つの記事を参照。

また、Niantic社のユーザーエクスペリエンスデザイナーの石塚尚之さんも分かりやすい図を用いながら新機能の追加やUIのアップデートについて紹介している。

2019年3月

3月14日にアメリカでアニメ『イングレス』の公式プレビューイベントが行われた。詳細は以下のブログ記事を参照。

3月20日にアニメ『イングレス』(英語版タイトル『Ingress: The Animation』)のNetflixでの全世界配信が4月30日になるとIngress公式Twitterから発表された。

Netflixでの全世界配信が発表されるまで、海外のIngressエージェントからは「Netflixでの配信はまだなのか?まだなのか?」という声が多かった。

3月23日に東京で開催されたアノマリーイベント・Darsana Prime Tokyoで4月2日に終了するGoogle+に代わるIngress Primeの新たな情報のハブとなるソーシャルプラットフォームが検討中である事が明らかになり、またScanner[REDACTED]の終了を2019年9月末に計画している事が世界で初めて明らかになった。詳しくは以下のブログ記事と動画を参照。

また、同じ3月23日に、Darsana Prime Tokyoで設けられたコミュニティブースの一角でソフトバンクが開発する「SoftBank MR Intel Simulator」の体験会が行われていた。以下はソフトバンクから公開された動画。

2019年4月11日~4月15日 Operation Ko Lan

2019年4月11日から4月15日にかけてOperation Ko Lan(オペレーション・コーラン)というイベントがタイのラン島で開催された。世界中のレジスタンスとエンライテンドのIngressエージェントから両陣営6人ずつ、合わせて12人が選ばれ、様々な競技が行われた。概要からイベントの終結に至るまでを以下のnoteで解説した。

また、以下のファンサイトの記事では、Ingressのストーリーラインの観点からOperation Ko Lanを解説している。

2019年5月1日 アニメ『イングレス』がNetflixで全世界配信開始

日本時間の5月1日の深夜(世界標準時は4月30日)からアニメ『イングレス』(Ingress: The Animation)のNetflixでの全世界配信が始まった。それと同時に公開された動画は英語でのセリフになっている。

<小話>
英語版アニメのハンク・ジョンソンを演じるのはIngress Primeのストーリーラインで1218世界のハンク・ジョンソンを演じるクリストファー・コーリー・スミスさんである。クリストファーさんは日本のアニメ作品の英語版の吹き替えや海外作品のビデオゲームのキャラクターボイスを務める声優。(Ingressそのものが気に入っているのか、バットマンシリーズ作品の収録の際にエンライテンドのロゴがプリントされたTシャツを着ている様子がInstagramに投稿された。)
【これまでの出演作品の情報などはこちら(英語)】
また、英語版アニメの人工知能ADAを演じるのはIngress ver.1.xとIngress Primeの英語のボイスパッケージでADAの声を務めるローラ・ベイリーさんである。ローラさんは日本のアニメ作品の英語版の吹き替えや海外作品のビデオゲームのキャラクターボイスを務める声優。
【これまでの出演作品の情報などはこちら(英語)】
(というキャスティングの情報を海外のIngressエージェントから教えてもらった。)

2019年6月

4月2日に終了したGoogle+に変わるIngress関連のソーシャルプラットフォームとして、6月6日にIngress Community Forums(Ingressフォーラム)が開設された。

Ingressフォーラムの使い方は以下のブログ記事を参照。

6月19日にはアノマリーイベントの現地参加手順の変更が行われ、アノマリーメダルチケットの登録とアノマリー戦にあたる3時間の日程の間に13回のポータルハックが必要になるというアナウンスがあった。また、Ingress Primeアプリから直接公式イベント参加の手続きが行えるように予定している事が明らかになった。詳しくは以下のファンサイトの記事を参照。

2019年7月

7月17日にScanner[REDACTED]がメンテナンスを行うと発表された。なお、Ingressアプリそのものに対して定期メンテナンスが行われるのは、2013年12月のAndroid版正式リリース開始・2014年7月のiOS版正式リリース以来、Ingressの歴史上で初めての定期メンテナンスになった。

過去にはIntel Mapのメンテナンスが行われた事がある。詳しくは以下のファンサイトの3つの記事を参照。

2019年8月30日 Scanner[REDACTED]の終了日程発表

Scanner[REDACTED]が9月30日(日本時間の10月1日)に終了するとIngress公式Twitterで発表があった。

その後、Scanner[REDACTED]が日本時間の10月1日2時(世界標準時は9月30日17時)に終了すると発表された。

2019年9月

9月14日にアプリ内のイベントチケット発券システムが初めて運用された公式イベント「フィールドテスト・ヘキサスロン」(Field Test: Hexathlon)が世界各地で開催された。

フィールドテストの最中にIngress Primeが動作しなくなる不具合が発生し、それを受けて全参加者にメダルが配信された。

2019年10月1日 Scanner[REDACTED]の終了

日本時間の10月1日午前2時(世界標準時9月30日17時)にScanner[REDACTED]が終了した。これによって、Ingress Primeに完全に移行された。

Scanner[REDACTED]の終了に際して、『Ingress Primeへの移行について』という題でこれまでの感謝とこれからの歩みを伝えるメッセージがIngressフォーラムにNiantic社のアジア太平洋地域コミュニティマネージャーの山崎富美さんが投稿している。

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終了したScanner[REDACTED]を起動しようと開いた時の画面。
「スキャナーが最新ではありません。続行するには更新してください。」

2019年10月11日 Niantic Wayfarerの公開

2016年11月からIngressのポータル申請の審査システムとして提供されていた「Operation Portal Recon」(OPR、オペレーション・ポータルリコン)が刷新されて、「Niantic Wayfarer」(ナイアンティック・ウェイフェアラー)として公開された。

Niantic Wayfarerの公式紹介動画に日本語字幕がなかったので以下のブロク記事に日本語訳を載せた。

2019年11月3日~11月9日 Mission Day at Sea

クルーズ船に乗船して参加するMission Day at Seaが開催。

Mission Day at Seaの概要について解説したブログ記事は以下の通り。

イベント

ここからは、上で触れられなかった『Ingress 2.0』の時期からIngress Prime1周年までの間に行われたイベントやストーリーラインなどについて紹介していく。

Agent Olympiad

2017年・2018年と2年連続で真夜中の富士急ハイランドを貸し切ってAgent Olympiad(エージェントオリンピアード)が行われた。当日はニコニコ生放送での配信も行われた。
ニコニコ生放送:【2017年】【2018年】
以下はAgent Olympiad2018を取り上げたファミ通Appの記事である。

また、Agent Olympiad2018に関連してソフトバンクが開発する「SoftBank MR Intel Simulator」の体験レポートも掲載されている。

ファンサイト「LYCAEUM WRAP-UP」ではAgent Olympiad2018の背景となるIngressのストーリーラインについて解説されている。

テッセレーション

日本時間の2019年10月11日から「テッセレーション」というパズル形式のゲームが始まっている。
Ingressフォーラムの「テッセレーション」カテゴリーに投稿されるヒントを基にポータルから「テッセラ」と呼ばれる六角形のメディアを取得して、発見した事をIngressフォーラムで報告する。その後は発見を報告した人によって配置場所を推測して、投票フェーズを経てライブ配信で配置場所の正解が発表されるという内容になっている。詳しくは以下のブログ記事やファンサイトの記事を参照。

ストーリーライン

Ingressでは、2012年11月の招待制テストプレイの開始から今日までアプリの外で複雑長大なストーリーラインが展開していて、Ingressの基礎となる数ある要素の1つになっている。Ingress Primeの正式発表からしばらくして、それまで展開されていたストーリーラインの世界が「1218世界」(1218 Universe、2012年から2018年までという意味で1218)と呼ばれ、新たに展開されるストーリーラインの世界が並行世界として「オシリス・シーケンス」(Osiris Sequence)や「オシリス世界」(Osiris Universe)呼ばれるようになった。詳しくは以下のファンサイトの2つの記事を参照。

また、2019年7月から「ネメシス・シーケンス」と題する新章が展開されていて、ネメシス・シーケンスの開始に際して、以下のトレーラー動画が公開された。

ファンサイト「PROJECT LYCAEUM」でのネメシス・シーケンスのトレーラー動画の日本語訳は以下の通り。

ネメシス・シーケンスに登場する主なキャラクターについては以下のファンサイトの記事を参照。

ちなみに、オシリス・シーケンスから始まりネメシス・シーケンスに至って現在まで続いているストーリーラインの世界を総じて「プライム世界」(Prime Universe)とも呼ぶ。

その他

人工知能学習

Ingress Primeの正式リリースからしばらく経った後、「Pick your side」(どちらへつくか決めよ)という動画が公開され、それと共に、こちらが質問に回答する形で人工知能のADAとJARVISを学習させるという設定のウェブコンテンツが公開された。

これに関連して、コンテンツ内で生成される画像をツイートするだけの公式Twitterアカウントが開設された。

質問に回答する形で人工知能のADAとJARVISに学習させるというウェブコンテンツの詳細は以下のファンサイトの記事と2つのnoteを参照。

「Pick your side」(どちらへつくか決めよ)という動画は拡大版と短縮版の2種類が公開されている。

※ちなみに、上の2つの動画はTwitter限定で日本語字幕版が用意されている。【拡大版】【短縮版】

IngressとRoboVM

Scanner[REDACTED]の終了予定が近づく中、具体的な日程が発表される前に、有志が開設したTelegramチャンネルのディスカッショングループで、Niantic社のIngressグローバルコミュニティマネージャーのアンドリュー・クルーグさんがIngress ver.1.xとScanner[REDACTED]の開発環境だったRoboVMについてコメントしていた。詳しくは以下のブログ記事を参照。

パートナーシップの解消

『Ingress 2.0』と呼ばれた時期からIngress Primeの正式発表以降の時期と、Ingress Primeの正式リリース開始以降の時期に、オートバックスAXA三菱UFJ銀行大日本印刷とのパートナーシップの解消が行われた。詳しくは以下のファンサイトの記事3つとIngress公式日本語Twitterの発表を参照。

ちなみに、Ingressにおける企業・組織・ブランドとのパートナーシップやコラボレーションの例は以下の通り。

2章Ingressについて7-2

図表の出典:note(ノート) by RuinDig(2018年10月1日)『第2章 Ingressについて|内田悠貴』https://note.mu/ruindig/n/naf7faa609b92、2019年10月6日参照。

Ingressとマネタイズ

これまで、Ingressのアノマリーイベントでは2015年のAbaddonアノマリーから2019年のMyriadアノマリーまで、無料チケットと有料チケットの2種類が販売されていた。しかし、アノマリーイベントのチケットの完全有料化の発表(後に無料チケットも追加)をきっかけにIngressにおけるマネタイズが一時は議論の中心になった。詳しくは以下のnoteを参照。

そして、議論とイベントとアップデートを重ねながら、Ingress Primeの歩みはまだ続く。

―つづく―

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Ingress notes by RuinDig
Ingress notes by RuinDig
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位置情報ゲーム「Ingress」に関するRuinDigのnote メイン:https://ruindig.hatenablog.jp/archive/category/Ingress

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