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【MTG】お前、令和のウィノータか? ナヤ・レジェンズ解説【スタンダード】

1.挨拶

みなさんこんにちは。
バーチャルPWの重寝 累花です。
今回はなんとヒスブロではなくスタンダードのデッキの記事です。
頭でも打ったか?

Vtuberや配信者、動画投稿者、文章書きが集まる『まじすと』14回にて優勝の座を得てしまったため、流石にMyデッキを語る権利ができただろうと思いキーボードを叩いています。

実績は予選1日目全勝(4-0)、決勝トーナメント優勝(3勝)です。
まぁ予選2日目も同じデッキ持ち込んで1-3してるんですがそういうこともあるってことで

2.デッキリスト

うーんウィノータ

デッキ
4 デジェルとハゾレト (MOM) 221
1 森 (UNF) 244
3 生ける治療、メリーラ (ONE) 209
3 銅線の地溝 (ONE) 249
3 離反ダニ、スクレルヴ (ONE) 33
3 忠実な護衛、ハジャール (BRO) 211
2 エリシュ・ノーン (MOM) 12
4 英雄の公有地 (DMU) 252
3 コグラとイダーロ (MOM) 244
1 第三の道のロラン (BRO) 12
4 ガイアの眼、グウェナ (BRO) 185
2 宴の結節点、ジェトミア (SNC) 193
3 低木林地 (BRO) 259
4 剃刀境の茂み (ONE) 257
4 戦場の鍛冶場 (BRO) 257
1 ミレックス (ONE) 254
3 スレイベンの守護者、サリア (VOW) 38
3 皇国の地、永岩城 (NEO) 268
3 輝かしい聖戦士、エーデリン (MID) 1
1 神河の魂、香醍 (NEO) 23
4 ドーンハルトの主導者、カティルダ (MID) 230
1 カープルーザンの森 (DMU) 250

サイドボード
3 未認可霊柩車 (SNC) 246
2 救済の波濤 (MOM) 41
2 邪悪を打ち砕く (DMU) 17
2 沈黙の蜘蛛、琴瀬 (NEO) 228
2 沈黙を破る者、スラーン (ONE) 186
1 第三の道のロラン (BRO) 12
2 集団失踪 (SNC) 10
1 潜伏工作員、アジャニ (DMU) 192

このデッキの主役は令和のウィノータこと《デジェルとハゾレト》です。
(以下デジェレトと表記します)

攻撃するたびデッキトップ6枚を見て、その中から伝説のクリーチャー1枚を選び、このターン中マナ・コストを払わず唱えてもよい権利を得られます。
5マナと重いものの、手札が1枚以下だと警戒速攻がつくためすぐに攻撃を仕掛けることができます。

攻撃しながら戦場に飛び出してこないのでだいぶ良心的ですね
スタンダード外の例で恐縮ですが、《絶え間ない飢餓、ウラモグ》など唱えることをトリガーとする能力を持つクリーチャーとは相性が良いです。

1枚しか出せない代わり、伝説のクリーチャーだったら何でもよいという打率の高さがウリ。
メインボードは36枚の伝説のクリーチャーと24枚の土地で構成されているため、1枚もめくれないことは滅多にないです(戦場にいるクリーチャーとダブって実質ハズレはあります)

テンポよく良質なクリーチャーを展開し、手札を消費しきって《デジェルとハゾレト》で最後のひと押しを叩き込む脳筋ビートダウンとなっています。
順番にクリーチャー出していくだけのビートダウンで勝てるのか?
と思う人もいると思いますが、見た目より小賢しく立ち回り、あの手この手で有利な盤面を作りに行くデッキです。

それぞれのカードについて触れていった方が分かりやすいので、以降各カードごとの視点をまとめます。

3.メインボード

【1マナ】

《離反ダニ、スクレルヴ》
最強のダニ。避雷針その1です。
定着した場合、他のクリーチャーにほぼ呪禁を与え続けるため、スクレルヴを倒さない限りは大田原と永岩城、打消しぐらいしか後続を倒すことができなくなります。
後半はエーデリンやデジェレトの攻撃を通したり、相手にとって不利益なブロックを強要させるために起動することも多いです。

初手に2枚は引きたくないので3枚です。
スクレルヴ4にするぐらいならメインに救済の波濤入れそう。

【2マナ】

《生ける治療、メリーラ》
避雷針その2。ハジャールと並ぶ、2/3/3人間コンビです。
自身を追放することで自軍1体に「死亡時、戦場に帰ってくる」を与えます。
1体しか守れないですが、生け贄や追放にも対応可。
スクレルヴを守ると実質後続を2枚守るぐらいの働きをすることも。
また、コグライダーロとは相性がよく、シェオルドレッドやアトラクサと相打った上で戦場に戻ってきてもう1回格闘を仕掛けることができます。

パワー3なので殴っても強いですし、毒性をメタれるのも嬉しい。
ハジャールと併せて6枚にしたいので3枚です。

《忠実な守護者、ハジャール》
避雷針その3。メリーラと並ぶ、2/3/3人間コンビです。
自身を生け贄にすることで自軍の伝説のクリーチャー全てに破壊不能と+1/+0修正を与えます。
生け贄やマイナス修正には無力ですが、集団失踪など全体破壊からは身を護ることができ、パワー修整も後半はリーサルに絡むことができます。

パワー3なので殴っても嬉しいです。
別に場に伝説のクリーチャーがいなくてもサクっていいので、太陽降下を撃たれたら自害しましょう。

メリーラの能力をハジャールにかけると無法の挙動を始めます。
ハジャールを起動し、コストでハジャール死亡→
ハジャールの能力がスタックにある状態でメリーラが誘発し、ハジャールが帰ってくる→
ハジャール帰還後にハジャールの誘発が解決、4/3破壊不能ハジャールが誕生します私はプレイした後に気づきました
急にブロッカーが立ちますし、もう1回ハジャールをサクることで+1/+0修整を合計2回撒くこともできます
スクレルヴでブロック阻害コンバットを仕掛けるときなどは狙うこともあるでしょう。

上記のスクレルヴ、メリーラ、ハジャールの3種の避雷針が後続を守ったり、またお互いに守りあうことによって相手の除去を思った場所に撃たせないことがこのデッキの鍵になります。
英雄の公有地、香醍も絡めば気分はさながらアトラスゲーのボス
強固な耐性パズルを築いていやらしく詰めていきましょう。

《スレイベンの守護者、サリア》
最強の人間。
避雷針ではありませんが、除去をワンテンポ遅らせ、鏡割りの寓話などを1ターン遅らせることで詰まらせることもできるのは白単や青白兵士、エスパーレジェンズで存在感を発揮している通りです。
スクレルヴ→サリア→エーデリンのラインはこのデッキでも当然強いです。
初手に2枚引くと悲しいので3枚採用です。

《ドーンハルトの主導者、カティルダ》
マナクリ人間。
メリーラ、ハジャール、サリア、エーデリン、デジェレトと人間が沢山入っているため、複数展開を仕掛けて手札を減らしにいく縁の下の力持ち。
ハジャールとデジェレトからしか赤マナは出ないことと、MTGArenaは極力ペインランドを使わないように動くため、たまにオートタップ事故を起こすことに注意して取り扱いましょう。

起動型能力は自身のタップが必要なため実質7マナと重いですが、拮抗した盤面を崩す圧力としては十分です。
エーデリン、デジェレトは自力で、他の人間もジェトミアにより警戒を得られるため、攻撃後にカティルダ起動でリーサルとなる場面も有り得ます。
計算に注意しましょう。

4枚入ってますが切り崩しも当たるので2~3枚でいいと思います。
だいたいサイド後は減らして波濤、邪悪を打ち砕くと入れ替わります。

【3マナ】

《輝かしい聖戦士、エーデリン》
みなさんご存じ最強の人間です。
サリアはもちろん、ハジャールやメリーラもサイズを活かして攻撃を仕掛けやすいため、人間を増やせます。
普通に強いので特にこのデッキならではの特徴はないです。
カティルダがいると攻撃しながらマナを出せるので、永岩城を投げやすいぐらい。
最強なんですが白ダブルが少ししんどく、3マナ域がダブつくのも嬉しくないため3枚です。お好みで4枚にできる枠だと思います。

《ガイアの眼、グウェナ》
クリーチャー限定の有色2マナマナクリ、パワー5以上を唱えるとアンタップというこのデッキ随一のオリカです。
デジェレトが心臓ならグウェナは肺ですね(?)

メインボードはジェトミア、デジェレト、コグライダーロ、エーデリン(既に戦場に5体のクリーチャーがいる場合のみ)がアンタップ対象。
アンタップ後、1~2マナ域のクリーチャーを展開することで、効率よく手札を減らすことができます。
マナが少し溢れてるならデジェレト→ジェトミア→2マナ生物を1ターンで出し切る、といった暴挙なんかも全然やっちゃうスーパーエルフです。
起動コストにも充てられるため、カティルダや香醍の起動にもマナを使うことができるのも忘れちゃいけないポイントです。

切り崩しが当たるのが弱点といえば弱点。
次ターンにデジェレトやジェトミアを吐き出せるなら、避雷針組で守って介護してあげましょう。

サイド後はクリーチャーでない呪文が増えるのもあり、1枚減らして3枚にすることが多いです。

《第三の道のロラン》
いぶし銀の伝説の人間。
鏡割り、婚礼の発表、力線の束縛など大抵のエンチャントや、搭乗できる銀行破りなどは可能であれば処理したいため1枚だけ入ってます。
(そんなことにカードを使わなくても殴り勝てるのが一番のため、可能であればぐらいです)
どうしても割りたいマッチアップだなと感じたら2枚になります。

【4マナ】

《宴の結節点、ジェトミア》
このデッキにおける《エシカの戦車》(※一番のフィニッシャーではないがそれはそれとして無視できない脅威)です。
グウェナのアンタップ対応、ただでさえ質の良い1-3マナ域が警戒を持ち、エーデリンの出したトークンが生きていれば6体カウントも現実的になる、このデッキのサブフィニッシャーです。

後手サイドボード×除去が激しい相手、または極度に早い赤単などと戦っている際はスラーンや集団失踪と入れ替わります。
0枚になることはそんなにないです。

《エリシュ・ノーン》
赤単や青白兵士などに対する圧力です。
それ以外のマッチアップでは優先して3、4ターン目に出したくないですが、デジェレトからめくれると次の対戦相手の行動を大幅に縛れるので完全に切りたくもない、難儀な枠です。
ラクドスやグリクシスと当たった時は当然のようにサイドに消えます。

クリーチャーが並ぶので起動能力も狙いやすいのですが、質の高いクリーチャーを3体サクって2/2×5体にしてもなぁ・・・ということで使わないことも多め。本人もエンチャントになるので1面しか増えないですし。
エーデリンやミレックスのトークンを食べて出した方がよさそうならギリ使うかな程度。
2章誘発時にジェトミアがいるとほぼ勝ちますし、3章スタックでハジャール起動などで一方的な盤面を作ることもありえるので選択肢として覚えてはおきましょう。

《神河の魂、香醍》
最強の計算ブレイカー

瞬速で飛び出し、香醍がいる限りパーマネント1つに破壊不能を与えます。
単体除去や相打ちコンバットを一方的に壊し、貴重な飛行戦力で攻防ともに活躍するこのデッキの隠し味です。
隠し味なので1枚ですが、たいてい活躍してるので2枚までとってもいいんじゃないかと迷う枠。バイアスの可能性もある。

また、このデッキでデジェレトから出てくることができる唯一の瞬速クリーチャーでもあります。
手札から出てくるほどの奇襲性はなく、これがめくれて嬉しいということは相打ち上等のコンバットを仕掛けているため、デジェレトから瞬速で出る! 強い! と思えるかは少し疑問符。
場合によってはスラーン、琴瀬と入れ替わりますが、もともと1枚の奇襲枠のため3/3飛行がよっぽど信用できない時以外は残留することが多いです。

【5マナ】

《デジェルとハゾレト》
傲慢かもしれないが、彼らをウィノータと呼ばずにいられなかった。
このデッキを組む最大の動機であり、手札1枚以下でデジェレトを唱えることがこのデッキの終着点です。
殴れなければデジェレトの価値は一切ないに等しいので、よっぽど手札が渋滞していない限りは他のクリーチャーを出してから展開しましょう。

ひとたび隙を作れば逆転不能な盤面を作り出し除去を構えさせられる不満の溜まるゲームプレイによりゲームを支配するのがウィノータ。
除去を構えても避雷針に吸われるため意味が無いか、除去を不本意な方向に使い切らせた後に着地することで盤面をわずかに傾け続け、勝利を掴むのがデジェレトだと思います

速攻はもちろん警戒も手札1枚以下限定のため、2回目以降の攻撃のときも可能であれば手札を1枚以下に保てるように注意しましょう。
それ以外は特に気を付けて使うポイントもないです。
デッキの核なので4枚。

【6マナ】

《コグラとイダーロ》
串刺しファイレクシア人量産モンスターズ。
ETBで格闘か1ターン限定の速攻+トランプルを得られます。
手札から4マナ払って捨てると置物を割りつつ1ドローすることも。
山札に戻るしサイクリングでもないしで説明しづらい能力なんですよね

デジェレトから踏み倒して特に嬉しいSSR。
コグラ&イダーロに落ち着いた理由としては、
・6マナは手札から出すのもギリギリ許せるライン
・出たターンに仕事をするのでソーサリー除去で泣かない
・シェオルドレッドを(相打ちですが)落とせる
あたりがあります。
殆どが伝説のクリーチャーという尖った構築の都合上、相手のシステムクリーチャーにも殆ど触れず全体除去を警戒して手札にクリーチャーをため込めばデジェレトが走らなくなります
踏み倒した時のバリューはもちろん、このデッキに足りない要素を補うナイスカードです。

メインは最強踏み倒し先なのでちょっと無理して3枚です。
サイド後はスラーンや波濤と入れ替わり、1~2枚に落ち着きがち。
カティルダ、グウェナ減らしてるのにイダコグ減らさないのは蛮勇だと思います。

●土地基盤

なんか割と発展途上です。トライオーム入れる余地ぐらいはありそう。《英雄の公有地》は最強なので4枚! だけは変わりませんが。《ミレックス》は出たターンしか色マナが出ないためリスクもありますが、横にトークンが並ぶことでエーデリン、ジェトミアの打点を引き上げたり、カティルダでまとめて強化することもできます。

4.サイドボード

このデッキ相手にはこうサイドボーディングしろ!
と言えるほど場数を踏んでないので、上のメインボード紹介を照らしていらないものと欲しいものを取り換えてください。

《救済の波濤》
最強の妨害。
・プレイヤー自身と、全自軍パーマネントに呪禁
・赤と黒の発生源から、自分のクリーチャーが受けるダメージを軽減
という2種の能力を持ちます。
リリアナや絶望招来などプレイヤーを対象に取る除去も回避できる一方、自分やPW、守っているバトルが受けるダメージは軽減できません。
強力かつ出来ることが多いだけに、取り違えがないよう気をつけましょう。
ラクドス、グリクシス相手には全部、ディミーアやドメイン相手には雰囲気で入れます。
何もされていないときでも唱えていいカードなので、無理やりデジェレトを走らせたいときには雑に唱えることもできます。

《邪悪を打ち砕く》
シェオルドレッド、婚礼、鏡割り、力線の束縛など、このデッキが苦手なカードを大体処理できます。
こんなに環境最前線のカード苦手でよく勝ったなこのデッキ。
これもサイド常連カードなのでこのデッキらしいことを言うと、メリーラ&ハジャールの3/3コンビが序盤の主力で、エーデリンもデジェレトもジェトミアもタフネス4なので、4/4サイズに立たれるとめっちゃきついんですね
なので《運命的不在》より優先していいと思います。
ソリンが増えてきたら考えます。

《未認可霊柩車》
5/4速攻より先に7/7出てきたら終わりなんだよこのデッキは。
気持ちは4枚ですが、4枚入れたくないので3枚。

《第三の道のロラン》
場合によって増えます。

《集団失踪》
赤単や青白兵士など、より速いデッキへのアンチカード。
ハジャールがいると対戦相手のクリーチャーだけ吹っ飛びます。
多色クリーチャーが多いので1ドロー率も高いです。

《潜伏工作員、アジャニ》
打消しやクリーチャー除去が多すぎる陰湿デッキへの圧です。
φマナ設置で手札を稼ぎます。このデッキの数少ないドロー要員。
大人しく銀行破りじゃダメだったんですか?

《沈黙を守る者、スラーン》
緑を含むデッキが少ない今、当たる除去が極端に少ないカード。
アトラスゲーの耐性パズルだと言いましたが、こいつだけ単体で耐性パズルやってます。お前、はさみカブトか?
布告やソーサリー全除去は当たりますし、押し負けているとシェオルと泣く泣く相打ちブロックすることもあるんですが、打消しや除去の枚数が足りている相手にも回答を強要できるナイスカードです。

だいたいサイドインしてるのでメインからでもよさそうなんですが、どうなんでしょうね。
出たら次のターンには勝つカードってわけでもないしなぁ、と不敵なサイドインをしています。

《沈黙の蜘蛛、琴瀬》
デジェレトを叩きつけるか、琴瀬でアトラクサをぶち抜くか。
私の出した結論は、デジェレトで琴瀬を出すことでした。

グウェナと公有地からしか青マナ・黒マナ出ないので、まともな神経をしている人はこんなものを積んではいけません。
決戦の後にジリーナちゃんが追加されるので、墓地対策がしたい人はそっちを積みましょう。
一応サイドイン基準としては、相手がバンバン切削やルーティングを重ねるときや、なんかやばいコンボの一角を引き抜きたいときに入れましょう。
アトラクサをメタりたいときは霊柩車3枚入れてから!

5.おわりに

というわけで、ご自慢のナヤ・レジェンズの紹介でした。
レアワイルドカードが大量に消し飛ぶTier2デッキなんですが、決まった時の爽快感はピカイチなのでおすすめです。

最後に、note以外の活動を紹介します。
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