韓国のタクシーでの記憶。運転手さん、もしかして私に息子を紹介しようとしました?
韓国に旅行に来たら、日本より安いので、
タクシーに乗る機会も多いと思います。
ただ、最近値上がりして、初乗りが4800ウォンになって、
以前ほどのお得感はなくなりましたが。
そんなタクシーでの思い出。
コロナ禍の前の話です。
5、6年前のこと。
元々、私は一人の時はタクシーはほぼ利用していませんでした。
話しかけられるのがめんどくさいし、
話をしたら外国人だっていうのがバレて、
質問攻めになるのが嫌だったからです。
でもその日は、日本から来た母と一緒で、
タクシーの中で日本語で話をしていました。
私たちの会話を聞いたのでしょう。
運転手さんが、「日本人か?」と聞いてきました。
そうだ、と答えると、お決まりの質問攻めです。
「何年住んでいるのか」
「何をしているのか」
「結婚しているのか」
「何歳なのか」
面倒だなあと思いつつも、適当に答えていきました。
「未婚だ」(結婚前でした)
「塾講師だ」
・・・・
この辺から、徐々に話の方向がおかしくなっていったのです・・・
自分の息子も未婚であること。
お客さんよりは少し年下であること。
親孝行な良い息子であること。
そして、自分達家族はマンションを持っていること。
親である自分達は、遺族年金的なものをもらっており、
経済的には問題がないこと。
最初は「そうなんですか〜」なんて簡単に答えていたが、
だんだんこれはやばいかも???
って感じてきました。
もしかして、息子を紹介しようとしている???
通訳する私の言葉を聞きながら、
母も「これって・・・」って言って、二人で顔を見合わせます。
でも、運転中だったので、降りることもできないし。
事故られても嫌だし。
ただ、運転手さんは決定的な言葉は言わないのです・・・
ようやく目的地が見えてきたところで、
自分のことばかり話していた運転手さんが、
また質問してきました。
「ところで、彼氏はいるのか」
「はい、います」
この言葉を聞いた途端に運転手さんは、
不自然なくらい、ぱたっと口を閉じ、
そしてようやく目的地に到着しました。
年齢とか収入とか聞かれることはよくあったし、
以前にネットでタクシーの運転手さんの紹介で韓国人の夫と出会った、
なんて話を聞いたことがあったけど、
自分の身に起こるのは初めて。
時期的に、韓国の旧正月だったので、
親戚たちが集まって、子供の結婚の話をする機会が多かったからか。
あるいは、「塾講師」っていうのが高給取りっていうイメージがあるので、
そのためか。
(高給取りなのは、一部のスター講師だけだよ・・・)
当時の彼氏(現在の夫)にこの話をしたら、
「最初から既婚だと答え解いたらよかったのに」と笑われましたが、
こんなことになるなんて、想像もしてなかったよ・・・
(私は結構歳を食っているので、あり得ないと思ってました。)
個人的には結構衝撃的な出来事でした。
コロナ禍になって、タクシーでの会話もほぼなくなったので、
最近はこんなことはないですが。
いまだに忘れることのできない、母との会話でもたまに出てくる、
数年前の思い出話でした。
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