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一昔前の日記より

私には日記をつける習慣があり、ときどき読み返すのを楽しんでいる。三十代前半の頃(新卒で入った会社を辞めてから校正者になるまでの間の無職時代)の日記でちょっと興味深い記述があったのでコピペ。(一部個人情報保護のため削除・改変あり)

正午頃起床し、バスで渋谷へ。日曜の渋谷も渋谷自体も久しぶりだな。まあ相変わらず大混雑。あちこち回ってかなり満足し、19時過ぎに帰宅。中・高時代は日曜になるとほぼ必ずバスで「渋谷詣で」(当時は「詣で」ている意識なんかなかったが今思えばそうとしかw)して、知的好奇心を満たしたり変な雑貨を見つけたり、カップルにやっかんでみたりしていたが、今日のように当時と同じことをしてみると、自意識が十代に返る(と言って通じれば、の話)ような幻覚に襲われ、不思議な気持ちになる。しかし今の私はもう三十代、あの頃とは比較にならないほどたくさんの音楽体験をしてすごい携帯電話も手にしてそれなりのレベルの大学も卒業して出版社勤めも一通り経験してきちんと恋人もいて好きな国への旅行も楽しんだ一方、母はこの世になく、顔は若干老化し体型はルネサンス絵画の女性のようになり(^^;)。ところが、ひとたび「自意識が十代に返る」と、そういうことがすべて他人の記憶や経験のような気がして、いいような悪いような。あの頃は尖りに尖っていたが、瑞々しい可愛らしさも溢れさせていた…はず。でも、母のことだけは別にして、今の方がきっと幸せだな。

……だそうだ。まだまだ若いくせに老けたこと書いててかわいいね。笑っちゃう。

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