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海外ラグビー特集 シックスネーションズ2024

 どうもオニギリです。
 3月に突入して卒業シーズンになりますね。各地の学校や幼稚園・保育園などで卒業・卒園式を見かけると、オニギリも学生時代を思い出します。学生は学年が替わり、社会人も4月から入退社や異動など、新たな環境に色々と変わる時期ですね。
 そんな今回のコラムはこの時期お待ちかねの、オニギリも寝不足となる時期、そうですシックスネーションズ2024にオニギリ's eye!!しちゃいたいと思います。
 シックスネーションズとはヨーロッパの6カ国、イングランド、アイルランド、スコットランド、ウェールズ、フランス、イタリアが参加するラグビーの国際大会の一つです。1871年にスタートし、イングランドとスコットランドの定期戦からアイルランド、ウェールズが加わっての4カ国となったのが1883年にホームネーションズとなり、1910年にフランスが加わってファイブネーションズ、2000年にイタリアが加わってシックスネーションズとなり、今に至ります。歴史のある大会です。
 今季のシックスネーションズは、例年以上に白熱した戦いになっています。既に2月3日から開幕されて、各国4戦戦い現在の順位は以下の通りです(3月13日現在)。

(SIX NATIONS site参照)

 現在首位はアイルランド。前節でイングランドにラストワンプレーでドロップゴールを決められて敗戦しましたが、昨年同様に戦力が充実しており、世界ランキング2位の実力は圧巻です。大黒柱であった英雄ジョニーセクストンが昨季限りで引退し、新たなリーダー、司令塔に注目していました。ここで名前があがったのが、SOジャッククロウリー。24歳の司令塔が今回のシックスネーションズで躍動しています。FWでは、No8ジャックコナンやLOタイグバーンらパワフルなランができる強力FWが揃っており、BKではCTBバンディアキ、ロビーショウ、WTBジェームズロウら経験豊富な選手が若手司令塔を支えています。ここまでの戦いを見ても、セクストンの穴を感じさせない戦いぶりとなっています。全勝優勝は適いませんが、最終戦勝利すれば優勝となります。2014、15に2年連続でアイルランドが優勝したとき以来となる連覇を目指します。
 続いて2位はイングランド。世界ランキング5位、イングランドも今大会、イングランドの顔とも言っていいオーウェンファレルが欠場しており、司令塔をジョージフォード、マーカススミスが務めています。初戦、世界ランキング11位のイタリアに27-24、2戦目はウェールズにも16-14と苦戦し、スコットランドにはカルカッタカップをかけた戦いに21-30で敗戦し、この戦い4連敗となりました。思うようなラグビーが展開できていなかったが、4戦目にアイルランド相手に劇的な勝利を挙げました。最終戦の結果次第では優勝する可能性がまだ残っています。今大会からイングランド代表に選ばれているFLイーサンルーツ。元格闘家という異名を持つルーツは、マオリオールブラックスにも選出されるほどの選手で、イングランドのクラブチームでのプレーを経て、今大会からイングランド代表となりました。こちらもサイズを生かしたパワフルなランが魅力的。最終戦も目が離せません。
 3位には、2019W杯で日本と激戦を交わした世界ランキング6位のスコットランド。ここ数年で着実に力を伸ばしているスコットランド。SOフィンラッセルとFLロリーダージが共同主将としてリーダーシップを発揮しており、LOリッチーグレイ、若手のFBハリーパターソン、WTBファンデルメルヴァら、以前はレイドローしかイメージがなかったが、選手が揃ってきたスコットランドは面白いチームです。最終戦は首位のアイルランドと対戦予定。接戦となること間違いなし、大型FW率いるアイルランドとどうやって戦うのか楽しみです。
 4位はフランス。SHデュポンは7人制ラグビーでオリンピック代表を目指すため今季は不在。ヌタマックもおらず、2023年W杯メンバーからFLシャルルオリヴァン、FBラモスなどがいる中で、No8アルドリットがキャプテンとしてチームを率います。だが今回のシックスネーションズは苦しい戦いが続いています。特にイタリア代表と13-13の引き分け、最後相手のワンプレーでPGを与えてしまい、PGが外れたため敗戦は逃れましたが、負けてもおかしくなかった試合でした。途中、レッドカードが出たことにより14人で戦っていたが、負けなくて良かったと。最終戦は宿敵イングランドとの対戦です。わずかに優勝戦線には残っているが、2027年W杯に向けても最後はイングランドに勝っておきたいところでしょう。ちなみにフランスには毎度仕事人のFLがいますが、今季は大型LOの2人がデビューしました。1人は、19歳で146キロと公表されているLOポソロトゥイランギ。イタリア戦でデビューし、何度かゲインを切るボールキャリーを見せました。そしてもう1人が203cm、145kgのLOメアフー。オーストラリア出身でやっとフランス代表の資格を得て、今回デビューしました。ついにLOが140kgという大台の選手が出てきたことは、ラグビー界にも変化が出始めてますね。
 5位は今大会の急成長チームであるイタリア。世界ランキング9位まで上昇(ちなみに日本は現在12位)。初戦はイングランドに3点差の僅差で敗戦。2戦目はアイルランドに完封で負けましたが、3戦目はフランスと引き分け、4戦目はスコットランドに9年ぶりの勝利と、一皮も二皮も成長しているイタリア。アルゼンチン人のゴンサロケサダHCになってから、規律が守られている印象が強く、フェーズを重ねてのトライが増えたことでミスも減ってきている印象です。基本に忠実で、以前からサイズのあるFW陣もイングランドやスコットランドとも対等に戦えるようになってきました。最終戦はウェールズとの対戦。ここまでウドゥンスプーン(シックスネーションズで最下位の称号)が多かったが、最終戦に勝利して、上位入りへの一歩にしていきたいところでしょう。
 現在6位はウェールズ代表。SOダンビガーとFBハーフペニーは代表引退し、WTBリアムウィリアムズは日本のクボタスピアーズでプレーをし、WTBリースザミットはアメリカンフットボールのNFL挑戦を表明し、2023年W杯で共同主将だったジャックモーガンやHOレイクはケガでスコッドに入らず、戦力としては厳しいシックスネーションズとなりました。初戦はスコットランドに27点差から最後は1点差まで縮め、イングランド代表とも2点差での惜敗とあと一歩及ばず。3戦目アイルランドと4戦目フランスには、強みのDFが発揮することができず点差が開きました。過去W杯ベスト4にも入る実力国、世界ランキング8位ではありますが、若手の躍進が今後大きな鍵を握るウェールズです。

 以上がシックスネーションズ2024についてのオニギリ's eye!!でした。最終戦は今週3月16、17日に行われます。
 今年の欧州チャンピオンはどこになるか。北半球を引っ張るシックスネーションズ。ここ最近W杯チャンピオンから離れているが、2025年にブリティシュアンドアイリッシュライオンズはオーストラリア遠征もあり、W杯前に2027年W杯開催地オーストラリアで北半球チームが乗り込んで試合するのも楽しみではあります。
 日本代表も6月にはイングランド代表、7月にはイタリア代表が来日します。このシックスネーションズで戦っているメンバーが日本で見られるっていうのもワクワクしますね!
 さぁ今週末の深夜も、ワクワクが止まりませんね^_^

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