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リーグワン2022-2023 プレーオフ、入替戦に向けて〜その②

 どうもオニギリです^_^
 間が空いてしまいましたが、GWはいかがお過ごしでしたでしょうか?
 コロナも日本国内で5類相当になり、コロナ前の生活が戻りつつあります。特に海外のインバウンドも戻ってきています。そんな中、ついにリーグワン2022-2023もプレーオフ準決勝とDivごとの入替戦が終了しました。今日は盛り沢山になりますが、プレーオフ準決勝と全Divの入替戦にオニギリ's eye!!しちゃいたいと思います!
 それではまずプレーオフ準決勝からいってみましょう!

 今回の準決勝のカードは以下の通りです。

(リーグワン特設サイトより)

 準決勝1試合目、リーグ戦1位の埼玉WK対リーグ戦4位の横浜Eが秩父宮ラグビー場で行われました。
 試合前の注目はなんといっても松田vs田村の日本代表SO対決ですよね。お互い持ち味をどのように発揮していくのか楽しみではありましたが、前半キックオフ直後から、埼玉WKの3番アサエリのハイタックルのシンビンからスタート。数的不利な状況ではあったものの、埼玉WKの持ち味であるDF力は数的不利でも健在、シンビン中にはスコアをされませんでしたが、先制したのは横浜E。ゴール前ラインアウトからSPサインからモールで押し込みトライ。まとまりのあったいいモールでトライを取れました。ゴールも成功。埼玉WKはPGを入れて点差を縮めるが、横浜Eは南アフリカ代表のデクラークがゴール前ペナルティもらって、またゴール前でラインアウトモールかなと思いきや、タップゴーでスタート、ライン側にいたイノケブルアにパスして、トライを演出した。ゴール成功し、14-3でリードしていたが、埼玉WKはPGを2本、松田のDGで14-12として、点差を徐々に縮めていきまいた。前半最後に横浜Eの田村が松田へハイタックルし、シンビンとなった。松田がPGを決めて、17-12で折り返す。
 横浜Eが14人で後半スタート。前半終盤から徐々に流れが埼玉WKへ動いており、この勢いをコロインベテは見逃さず、トライを決めた。この試合、コロインベテはライン際を快走し、後半3本のトライを決める。 横浜Eは後半27分に南アフリカ代表のクリエルがブレイクダウンで相手の顔面にコンタクトしてしまい、一発レッドカードが出て、この試合だけで3枚目のカード。残り15分で16点差、一人減ったところで埼玉WKは容赦しなかった。コロインベテのトライ、ラインアウトモールから堀江のトライゴールを重ね、最終的に51-20で埼玉WKが勝利した。日本代表SO対決という観点からすると、オニギリ的には松田に軍配。ゴールも8本全て決めた。ゴールキックで流れを呼んだとも言っていいほどの活躍だったと感じました。

 準決勝2試合目、リーグ戦2位のS東京ベイ対リーグ戦3位の東京SGが準決勝1試合目の翌日に秩父宮で行われた。
 こちらも試合前の注目は、オールブラックスSOクルーデンvsワラビーズSOフォーリーの世界最高峰を経験したSO対決ですね。
 こちらの試合も早々に大きな動きがあった。開始5分で東京SGヘンドリックスがハイタックルで一発レッドカードが出ました。残り75分を14人で戦うことになった東京SGでしたが、10分後にはS東京ベイ北川もハイタックルでシンビンとなり、一時的に14対14となった。シンビンで得たペナルティで東京SGはPGを選択し、3点先制した。その後お互い激しい攻防の中、最初にトライしたのは、S東京ベイ。ゴール前連続攻撃から途中出場の紙森がトライし、ゴールも決めて7-3。東京SGもペナルティを得て、タッチ出してマイボールラインアウト選択と思いきや、空いていたオープン側へ松島がキックし、それに反応したテビタ・リーがインゴール前でボールを拾い、そのままトライ、ゴールも決まり7-10で14人の東京SGリードで折り返す。
 スコアを見るだけでも互角の試合。14人になった東京SGは14人と感じさせない動き。さらに後半はギアが上がる。後半最初に動いたのは、S東京ベイ。後半7分にPGをまず決めて10-10の同点にした。10分経過して、お互い元気な交代メンバーが入り始め、ここからまた動きがあるのではと匂わす。後半14分に東京SGがPGを追加。直後にS東京ベイのお得意の大型FWの連続攻撃で、最後は南アフリカ代表のマルコムマークスがトライし、ゴール決めて17-13となる。ここで東京SGは、復帰戦となるサムケレビが入り、前にボールを運べる選手が入ったことで更にギアが上がる。ここから後半残り20分は、ハラハラドキドキの攻防であった。前半以上に走力を発揮した東京SGが何度もS東京ベイをトライライン近くまで追い込むが、大きな壁のS東京ベイも前に出るDFで突破させない。スコアが動いたのは、後半37分にゴール前連続攻撃からフォーリーがインゴールに飛び込みトライ、ゴールも決めて24-13となり、これでゲームが終わるかと思いきや、残り2分から終了20秒まで怒涛の東京SG連続攻撃でトライを決めて、24-18。ホーンがなる前にキックをし、外れましたが試合はラストワンプレーでS東京ベイボールでのキックオフ。
深くに蹴られたボールをじわりじわりと東京SGはミスなく前に運び、相手がラックでのペナルティからクルーデンがタッチキック。これがトライラインまで残り5mのとこへ蹴り、東京SGはラインアウトからモールを組んだ。東京SGのBK選手も入り、S東京ベイも必死にライン側へ押し返すが、なだれこむよう東京SGがトライラインへ入ったか!?とここでTMO。グランディングの確認をしたが、最終的にグランディングを確認することができず、ここで試合終了。24-18でS東京ベイが激闘に勝利した。

 プレーオフ2試合で勝利した埼玉WKとS東京ベイが決勝に進み5/20に国立で決勝、負けた横浜Eと東京SGは5/19金曜ナイターゲーム、秩父宮で試合する。プレーオフの最終戦も目が離せない2試合が残されており、楽しみでしかありません。
 ここまでくるとどちらが勝つかわからない程の好ゲームと感じた準決勝。最後に勝つのは、埼玉WKかS東京ベイか。

 続いて、入替戦ですがDiv1への入替戦には、相模原DB、GR東葛、花園LがDiv2からの挑戦に立ち向かいます。浦安DR、三重H、S愛知がDiv1昇格をかけて先週末に各地で戦いました。結果は以下の通りです。

●第1戦目

(リーグワン特設HP参照)

●第2戦目

(リーグワン特設HP参照)

 相模原DBとS愛知は、第1戦目はS愛知のホームである瑞穂にて行われた。開始早々から相模原DBがDiv1との差を感じるコンタクトで前に出ており、FL坂本が攻守共に活躍し、59-21で相模原DBが1戦目を勝利した。続く第2戦目も、1戦目と同様の流れで試合は一方的となり、43-14で相模原DBが勝利し、Div1残留が決まった。S愛知もリーグワン開幕前からDiv1と好ゲームしてきましたが、Div2での浦安DR、三重Hの壁を破ることができなかった。相模原DBは、トヨタV、BL東京にも勝利し、前半戦は上位にも位置していたが、後半になって失速しました。Div2での試合数とDiv1との試合数の差が大きく影響しているかと感じました。両チームの来季にも注目したいですね。

 続いて、GR東葛と三重Hは、第1戦目三重Hのホームである三重で対戦。前半から三重Hがこの日用意していただろうSPサインで先制トライをあげた。その後も15分にトライ、26、29分にPGを決めて、20-0とする。前半最後にトライも重ね、GR東葛も前半一つWTBがトライし、27-5と大きく三重Hがリードして折り返す。後半GR東葛はメンバーを入替し、流れを引き寄せたいところ。後半スタートのトライは、GR東葛。SHニックフィップスがトライし、ゴールも決めて27-12とする。この後、三重Hにアクシデントが発生する。前半に右PR吉岡が負傷し、交代してマティウスバッソンが入ったが、後半9分にマティウスバッソンも負傷し、右PRとして組めるメンバーがおらず、アンコンテストスクラムが適用された。そのため、一人少ない14人で戦うことになった。そのあと、三重Hのカイポウリがシンビンとなり、13人で戦うこと。ここでGR東葛は追い上げたいところ、1トライをとり、27-24で3点差まで縮めたが、シンビン解けたカイポウリがトライをとり、ゴールを決めて34-24とし、残り8分。三重Hは14人で必死にDFを続け、終了間際にGR東葛にトライされたが、34-29で勝利した。実は、昨年と同じカードでの入替戦でもあり、三重Hにとっては昨年の悔しさを晴らすかのように激しいDFだった。しかし、1戦目のアドバンテージはほぼなく、2戦目は1点差でも勝てば良い三重Hはフロントローのケガ人がどう影響されるか、2戦目が楽しみ。
そんな2戦目は、GR東葛のホーム、柏の葉で行われた。6点差以上での勝利が必要なGR東葛。当日は、雨が降る中、お互いボールが滑る状況。三重Hはこの日も前半早々からトムバンクスが負傷し、交代。トラブル続きは1戦目から引き続いた。しかし変わって入ってきたケラーマンがトライをし、ゴールPGを決めて、10-0で折り返す。
GR東葛は何度かゴール前チャンスがあったがミスや反則でトライに繋がらず。残り40分で昇格、降格が決まってしまう。
 後半最初はGR東葛が連続攻撃からトライをし、ゴール正面を外してしまい、流れを掴むことができない10-5。トライ後はお互い前進するもの、22m内での激しいDFにゲインラインを破れず、10-3が続く。後半23分にケイレブがPGを決め、13-5がそのあと相手パスをインターセプト狙ったが、叩く行為と見られて、シンビンが出た。残り16分だったので、残り6分で戻ってくる。それまで1戦目同様に14人で戦うことに。GR東葛はここでチャンスを掴み、キャプテンのレメキがトライ、ゴールを決めて、13-12。時間も刻々と過ぎ、お互いのプライドをかけたラストワンプレー。GR東葛もトライとゴール決めれば、残留となる。GR東葛の連続攻撃でハーフウェイまで進み、三重Hがオフサイド。GR東葛は、22mへタッチキックし、ラインアウトからの攻撃を仕掛けようとしたところ、三重Hの途中出場テトゥヒロバーツがラインアウトをスティールし、ボールはタッチへ出され、13-12で三重Hが勝利し、来季Div1昇格が決まりました。この結果、GR東葛は、来季Div2へ降格となりました。この試合でも14人となった三重Hが我慢に我慢を重ねて、最少失点で抑えられたことが勝利のキーとなった。逆にGR東葛は、レメキらのBK3が走る機会が少なく、いいATの流れを作ることができなかった。昨年と同じ入替戦カード、その時は対戦成績が1勝1敗で得失点差でGR東葛がDiv1残留となった。三重Hは、この入替戦があったから今回昇格があるのではないかとオニギリ感じます。どれだけ強く思い続けたか。今回三重Hに軍配が上がり、来季Div1での活躍に期待したい。

 残るはひとつ、Div1で最下位となった花園LとDiv2を全勝で勝ち優勝した浦安DRとの対戦。
 Div2での戦いぶりは、攻撃力がDiv2でも頭一つ抜けていた印象、一方の花園LはDiv1での戦いぶりを見るとDFで苦しんでいた。ただ、ゲニアとクーパーの元ワラビーズのハーフ団がおり、シーズン途中クーパーが不在だったこともあったので、力を発揮できなかった花園L。入替戦前にクーパーが復帰して、どんな展開になるのか、この両チームには注目しておりました。
 第1戦目は、浦安DRのセカンドホームでもある仙台で試合が行われました。先制したのは、浦安DR。敵陣22m内を連続攻撃し、狭いサイドをサミソニから飯沼へオフロードパスしてトライした。直後、花園Lはクーパーの多彩なキックでマシレワ、田中の連続トライで、逆転した。ここから浦安DRに嫌な雰囲気が始まった。27分ハイタックル、37分ラインアウトでの危険なプレーで連続してシンビンが出た。この20分で花園Lは2本のトライを取り、26-7と点差が開いた。後半18分にスクラムでの連続ペナルティでシンビンとなり、この試合で3枚のイエローカードが出た。花園LはPGを決めて、29-7となり、セーフティスコアになった。キックチャージからトライを取った浦安DRでしたが、後半最後にも転がったボールを花園Lが蹴り、ボールは花園Lのフィフィタに入り、バショップがトライした。この時点で36-14のラストワンプレー。少しでも得失点差を縮めたい浦安DRは攻撃を継続したが、得点取れずに1戦目は36-14で花園Lに軍配が上がった。
 続いて第2戦は、花園Lのホームである、花園ラグビー場で行われた。浦安DRは、23点差以上つけての勝利でDiv1へ昇格となる。花園Lは勝てば問題なく、残留決定となる。負けても22点差以内であれば残留となるアドバンテージがある。
 開始早々から、花園Lが怒涛の3トライ1ゴールと1PGで20-0と大きくリードする。浦安DRもここで終わるチームではない。BKとFWの連続攻撃から抜け出したリアムギルから最後は安田がトライした。一方花園Lは、取られたまた取り返す。クーパーがインゴールへハイパント、これに反応したマシレワがキャッチしてそのままトライ。点差が縮まらない浦安DR。前半終盤にサインプレーでインゴールハイパント、それに反応したイズラエルフォラウでしたが、ボールをコントロールできずノートライ。これが決まっていたら勢い乗っていたのではと感じた。前半ラストワンプレーで、石井がトライをし、ゴールを決めて、27-14で前半折り返す。
 後半残り40分で36点を取って勝たないと昇格できない浦安DR。後半開始にフロントローとスタンドオフを交代し、さらに勢いを増したいところ。後半先に点数を動いたのは、浦安DR。ゴール前にてハイパント、花園Lのマシレワがトライ機会にノーボールでコンテストしてしまい、ペナルティトライとなった。マシレワは、シンビンとなった。後半10分あたりから、不穏な空気が出始めた。浦安DRは交代で入ったHO三浦が負傷し、先発であったフランコが再度入ってきた。その直後、ラリースルンガがインテンショナルノッコンを取られて、イエローカード。10分間退場となった。花園Lが22m内を連続攻撃、浦安DRは早くターンオーバーしてボールを再獲得したいところ、激しいDFが故にハイタックルが発生し、HOの交代で入ったフランコがレッドカードとなり、退場となった。その関係で、スクラムが組めなくなり、アンコンテストスクラムを発生させたチームは1名抜けなければならない。ということで、イエロー、レッドで一人ずつ、アンコンテスト理由で1人、3人抜け、15人vs12人となった。直後のスクラムは、大外に回したらトライというシチュエーション。クーパーがトライした。この時点で後半21分、32-21で花園Lがリード。浦安DRは、13人で戦うことになり、花園Lは4連続トライをとり、最終的に56-21で花園Lが勝利し、Div1残留となった。今シーズン、初の敗戦、連敗を喫した浦安DR。シーズン通じて一番大事な試合を敗戦で終えた。この経験は非常に大きい。来季がどんなメンバーになるかわからないが、新チームとなって来季2年目。大きく化けるんじゃないかとオニギリは期待しております。

 最後にDiv2への入替戦には、Div2から江東BS、釜石SW、Div3から九州KV、WG昭島が参戦。結果は以下の通りです。

(リーグワン特設HP参照)
(リーグワン特設HP参照)

 江東BSと九州KVは、1戦目から強みのFW前面に出した戦いが印象的でした。特にラインアウトモールを起点にトライを重ね、48-0で勝利した。2戦目は、江東BSもDFでの改善が見られた。先制トライはされたものの、スクラムを起点に原田がトライ、こぼれたボールがうまく江東BSに入り、原田が連続トライし、7-12とリードで折り返す。九州KVもホームでの開催でお得意のラインアウトモールを起点にトライし、12-12。途中江東BSでシンビンが出たが、終盤まで互角の展開。最後江東BSトロケマイケルがゴール前での大きく前進し、最後はオルビンがトライ。17-12で江東BSが勝利したものの、1戦目を含めた得失点差で九州KVがDiv2への昇格を決めた。江東BSはDiv3へ降格となった。

 釜石SWとWG昭島は、1戦目は釜石のホーム鵜住居で行われた。前半はWG昭島ペースでスタート。スクラムで優位に立ち、ペナルティからPGそして、トライを重ねて18-3でWG昭島がリードで折り返す。後半もWG昭島がトライを追加したが、ハイタックルでFL石井がイエローカードでシンビン。ここから少しずつペースが釜石SWへ。一人少ない中、釜石SW連続攻撃でトライをし、25-13。後半残り10分というところで、ラインアウトからサインプレーでトライをし、25-18。残り1分でWG昭島はインテンショナルノッコンでまたまたイエローカード。最後釜石の連続の攻撃で、サムヘンウッドがトライし、ゴールも決めて25-25のドローとなった。
 第2戦は、勝った方がDiv2となる試合。瑞穂ラグビー場で行われた。前半は、1戦目のいい流れで釜石SWが連続トライを25-7で折り返す。後半WG昭島が追い上げて、途中11点差まで縮めたが、お互い点を取り合いが続き、最終スコアは38-28で釜石SWが勝利し、残留を決めた。試合の流れをうまく引き寄せた釜石SW。WG昭島は、1戦目の最後に守り切れていれば違った流れができたのではと残念であった。来季の奮起に期待したい。

 以上がプレーオフ準決勝、入替戦のオニギリ's eye!!でしたが、いかがでしたでしょうか?
 全試合見て感じたのが、激しさの中に規律をどれだけ保てるのかどうかです。今回、カードが入替戦でイエローが15枚、レッドが1枚、プレーオフでイエロー3枚、レッドが2枚と、TMOとカードのイメージが強く残ったのではないでしょうか。それだけ激しい試合の中で、レフリーも正確に判断することを求められている以上、仕方ない部分ではないかとオニギリは感じます。それだけラグビーの安全性も求められており、かつ難しくなってきているのも事実。そのような難しさがあるからこそ、頂点や目標達成できた時の喜びは格別なものになります。そして、この難しさは一人ではできるものではなく、いろいろな人が関わって出来上がるものです。その中でレフリーというのは非常に難しい立場であり、選手はそれを理解し、安全なプレーを心がけなければならないと感じます。

 さてプレーオフは、次が決勝と3決となります。リーグワン2022-2023のチャンピオンはどちらになるか!?
 今週末に決まりますので、今日からワクワクが止まりません!!

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