はな。

真っ白な浴槽に広がる

       真紅の 花

茎をたどっていくと


しなやかな

     女性の手首に

からみついた


時間がすすむにつれて

彼女の腕から



花がたくさん咲いていく






僕は

止めることが

       できない




この

 美しい

   景色を


ずっと眺めていたかった







彼女が何故こんな所で倒れているのか


わからないが


僕には



この花 全てが



 彼女の人生
      のように 思えた



ただ

 見守ることしか




     許されない


気がしたのだ











2012.5.17【THU】

まだまだ未熟でありますが、精一杯頑張ります