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自己判断はやっぱ良くない。

実は、3週間くらい前から夜になると少し咳が出ていた。

旅行直前だったし、なんか変な熱の出るものじゃないと良いなと思いつつ、毎日朝昼晩と熱を測ってきた。

でも、熱は出ない。
それなのに徐々に咳の回数は多くなり、夜だけじゃなく日中も咳をするようになってきた。

市販の咳止めを飲むか?と迷ったが薬剤性肝障害が何からきているのかを見極めようとしている状況の中、素人判断で薬は飲みたくないのでのど飴をなめつつ様子を見ていた。



とりあえず数年に一度のペースでなる、咳喘息かな?くらいに思っていた。

旅行後半から咳が強くなってきて咳するたびに喉が痛くなり声が枯れてきた。でも具合は悪くない。

旅行中主人の調子が一時的に悪くなったが、それは私からの影響は受けていない。



旅行から帰って来てすぐのいつもの通院。

「おかえり〜」と一瞬だけニコリとしてくれた担当医の顔が険しい。

「ちょっと声枯れと咳が気になるから今からすぐに呼吸器内科に行ってもらおうかな」と院内紹介状をその場で書かれ、急遽レントゲンとCTを撮ることに。

目の前の大きなモニターに入力中の院内紹介状が映し出されて「間質性肺炎の疑い」と書かれた。


え?なになに?怖い。


数年に一度なる咳喘息だと勝手に自己判断していた。

口では「間質性肺炎が怖い」とか「がん治療中で気をつけなくちゃいけないことが色々あって」なんて言っていたけど、油断していた。

そうだ。私がん治療中だった。
いつもの私じゃないんだ。
ちょっとした事も見逃しちゃいけないんだった。

主治医に診察していただく前に毎回個室で看護師さんとお話しする時間があって、その時咳のことは毎回さらっとしか言っていなかったな。反省。

先生しっかり見ていてくれてありがとう。


肺に転移が見つかった時以来の呼吸器内科だ。

両肺の転移を12個まで数えて途中で「もうこれ以上数えるのやめましょう」って言われた場所だ。

良いイメージが一切湧かない。
こりゃぁまた入院か?と覚悟した。


呼吸器内科の先生が画像を見ながら「今まで喘息について何か言われた事ありますか?」と聞いてきた。

数年に一度冬になると同じような症状になり何度か咳喘息として個人のクリニックに通った事があったことを伝えた。

どうやら、今回のこの咳は咳喘息で間違いなかったみたい。
ホッとした。

できれば今薬剤性肝障害の犯人探しをしているので薬はなるべく飲みたくないという話をすると、軽度だからとこのまま様子を見る事になった。

せっかく来てくれたのでみたいな感じで、肺のがんについても画像を見ながら説明してもらうことができた。

「がんとしての形はあちこちに残っているけれど、大きさもそのままだし、がんの中身が空洞になっているので、がんは消えているという判断で大丈夫。薬効いて良かったね〜」という事だった。

ちなみに転移するとまた空洞のところに入り込んでくるんだそうで。
へ〜なんか不思議。

婦人科の先生から「肺の転移も落ち着きました」程度の話しか受けていなかったので、ちゃんと画像を見ながら呼吸器の専門家に話を聞くことができて良かった。

とにかく、自己判断は危険だ。うっかりすると命が危ない。

気をつけよう。

婦人科に戻り、咳喘息だったという話をした。

予定ではその日からキイトルーダに合わせてレンビマを再開させる予定だったのだが、「今の咳も辛そうだし、いくつか数値もギリギリだからレンビマとキイトルーダは1週間延期します」という事になりました。

その後消化器内科に行き肝臓の数値を見てもらったが、イマイチ数値が下がりきらずで、今回も薬が終了できなかった。残念。

ひとまず来週の血液検査の結果によって色々薬が増えたり減ったり変わっていく予定です。

とにかく油断しない。
勝手な自己判断で大丈夫とは思わない。

無意識にやっちゃってたなぁ。
気をつけなくちゃ。

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