cvポートの『傷口が欠損』した
退院後からは少しずつ自宅仕事を再開させつつ、外来で抗がん剤を受けながら治療を進めていった。
退院から2ヶ月以上経過したある日のこと。
ポートを入れた場所の縫い目の端に穴が空いていることに気がついた。
よーく確認すると、変な色の汁が出ている。
手術の縫い目のところはタオルでゴシゴシせずボディーソープでアワアワを作って手で優しく洗う・ポート側の肩の動かし方は角度も気をつける(バンザイはしない)・重たいものは持たない・リュックは背負わないなどというルールはちゃんと守っていたのになぁ。
担当医に見てもらったら、キズパワーパッドのデカイバージョンのようなものを貼られ様子を見る事になった。できれば自力でなんとかくっつかないかな〜?って事らしい。
数日経過しても全然くっつくどころか穴が広がり熱が出るようになってきた。
そもそも熱は傷からの発熱なのか?コロナによるもになのか?抗がん剤の副作用なのか?全くわからず担当医に判断してもらうしかなかった。
結局はポートを入れた部分の『傷口が欠損』したところからバイキンが入ってしまったのではないかという診断になった。
すぐ入院をしてポートを左から右に入れ直す手術をすることになってしまった。
あの鎖骨ゴリゴリしてきた人が頭をよぎる。
どうかあの人じゃありませんように。
祈りが通じたのか、今度は慣れた手つきの方がやってきて、鎖骨を1度もゴリゴリもせずあっという間に左のポートを取り出し、新たに右側にスッと入れてくれた。右側の新しい傷口はとても綺麗!!良かった。
入れ替えの手術後、100円玉くらいの大きさまで欠損部分が広がってしまい、しばらく皮膚科に通う事になった。
薬を塗り込みガーゼの取り替えはしばらく面倒だったなぁ。
もし、右のポートが使えなくなったら再度左に入れることはあるのかと聞いたが、それはありえないらしい。じゃぁどこに入れるんだろう。それ以上は怖くて聞けなかった。
右側のポートは大事に使わなければ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?