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やっと冬が来た

⭐︎Johnnys’ Island THE NEW WORLD観劇記録

冬の有楽町が好きだ。私の好きなアイドルたちは、毎年冬をその街で過ごすから。そんな当たり前をウイルスが食い尽くしていく中、今年はやっと2年ぶりにジャニアイの幕が開いた。残念ながら途中で幕を下ろすことになってしまったが、豪華絢爛なジャニーズエンターテインメントの世界を少しでも記録に残しておきたい。

HiHi担の私にとって久しぶりの帝国劇場だった。それこそ、前回のジャニアイぶりである。私は初めて生で瑞稀くんを見たのがドリボだったので、この世で1番好きな場所を聞かれたら帝劇と迷わず答えるであろうくらいには帝劇が好き。ペンライトをぶん回すのも大好きだけれど、双眼鏡を握りしめて息をひそめるのも同じくらい好き。好き!!……ということで、2年ぶりのジャニアイを楽しんできた。セットがマーメイドラグーンみたい、だとか言っているうちに幕が上がる。

か、髪色〜!?!?!?!?

心の中で大絶叫した。私が観劇したのは1/12の昼公演、休演日明け。瑞稀くんの髪色がミルクティーになっていたのである。こんなに明るい髪色は久しぶりだし、何よりとっても似合っている。いや天使がいるんですけど〜!?開始早々心臓に悪いのでやめてほしい。いや、やめないで。今日も私の大好きなアイドルは舞台上で煌めきを振りまいている。"会いにいく"たびに毎回「今日が人生最高の日だ」と思わせてくれる瑞稀くんはすごい。瑞稀くんと今同じ空間にいるんだ、と実感するだけで胸がいっぱいになるこの感情を言葉でどう表せばいいのか毎回分からなくて、だから私はアイドルオタクをやめられないのだと思う。

当たり前のことかもしれないが、舞台上に68人いても、立ち位置がセンターでなくても瑞稀くんは一切手を抜かない。指先まで美しく神経の通ったダンスで、特にパッセが綺麗。そういう所作の美しさはジャニアイでしか堪能できないものなので目に焼き付けた。光る靴のやつ(演目の名前は忘れた)も、かかとで正確にリズムをとっていて好きが溢れる。瑞稀くんのパフォーマンスの持ち味は、ダンスが上手いのはもちろんのこと表現力の素晴らしさだと思うが、それはエアリアルティシューで最大限に発揮されていた。私は瑞稀くんが優しい顔で、楽しそうにパフォーマンスしていると毎回泣いてしまいそうになる。美しすぎるスケーティングに、つやつやさらさらミルクティーヘアは髪の毛の先まで美しい。歌詞に合わせて感情をこめていて、「命」のところは慈しむように手をぎゅっと胸に当てていたのが良かった。ミルクティーヘアに白衣装、これを天使と言わずして何と言おうか。今頃天界は大騒ぎじゃない?だって天使が1人地上に逃げてきてしまったから…☆とイタリア人ナンパ男の人格が顔を出してきたのでとりあえず引っ込んでもらった。あとこれは蛇足だが、瑞稀くんがウェディングドレス着て出てくるのかと思ったというレポが散見されたのがよく分かる。私も一瞬令和のウェディングなのかと思った。
額縁フライングは本当に浮いていて、この世のものじゃない感がすごかった。やっぱり天使…?とまたイタリア人ナンパ男人格が顔を出す。だって重力って知ってる?と聞きたくなる。しかしそんな裏側にはきっと図り知れない努力があったのだろうなと思う。永瀬廉さんから受け継いだ演目にかける瑞稀くんの真剣さや情熱が伝わってきた。

捌ける前、最後は端から端まで歩いてお手振りしていて、そういうところも好きだなと強く思った。帝劇という歴史ある劇場に立つことのできる重みをしっかり理解しているところも、演者にとっては何十分の一でも、今日この一度かぎりの観劇のファンもいるということを分かって毎回全力でやっているところも、全部ぜんぶ大好き。全体的にセリフはそんなに多くなかったが、磨いてきた技術と表現で舞台の華となっていた瑞稀くん。今年も当たり前に瑞稀くんが好きだなと再確認できた舞台だった。

その他、HiHi Jetsについて。新曲のINSTINCT、めっちゃかっこいい。私は毎回帝劇で聴く新曲の記憶が飛びがちで、「なんかめっちゃかっこよかった」しか言っていない気がする。太鼓×ローラーは伝統と革新の融合という感があって好きだし、橋本涼さんの低音がえぐかった。太鼓を叩くときに、涼くんは顔固定、瑞稀くんは割と頭ごと振るから前髪が目にかかり、そこから覗く目がやばい。こういうちょっとしたはしみずのパフォーマンスの違いが好きだったりする。双眼鏡を覗くとはしみず2人とも追えるシーンが多く、はしみず担としては大変ありがたかった。

涼くんの硫黄島は、瑞稀くんとはまた解釈が違い、まだ生への執着を捨てきれていないように思えた。壮絶な叫び声が胸に残る。セリフも歌もずっと声が良くて聴きやすいし、早く外部舞台に出演してもっと化けてほしい。

ゆうぴは帝劇の0番が似合う男。ちょっと寂しいくらいに成長を続け、「大人は子どもに戻れない」を地で行く、まさにジャニーズアイドル。すっかりみんなを引っ張る側になった頼もしさと、「それでは聞いてください……何だっけ?」と曲名を飛ばしてしまって本気で謝罪していた不安定さの同居はきっと今だけのものなのだろう。ほぼ出ずっぱりと言っても過言ではないし、えげつないセリフ量だし。でもそんな心配はいらないくらい、ジャニーさんの教えを子どもたちに引き継ぐ立派で強い人だし、何より素敵な仲間たちに囲まれている。

作間くんは水を得た魚のように舞い狂っていた印象。元スーパーリベロの職人はセリフ量は多くないものの技術力で舞台を支えていたように思う。ブレイキンはもちろんだけど個人的にはライフルのときの一寸も違わぬ正確性に痺れた。

猪狩くん、白軍服とはためくハチマキが凛々しい。自分で考えた台詞で観客の心を動かす表現力は圧巻の一言。ファン以外の人からすると猪狩くんはジャニーズっぽくないイメージなのかもしれないけれど、帝劇に立つ猪狩くんを見るとこの人は生粋のジャニーズ育ちだなと思う。

HiHi Jets以外について。HiHi Jetsが舞台上にいないときは基本的にうちわくを見ていました。隣同士でいてくれることが多かったから同時に2人見られてありがたかった。湧くんはダンスが気持ち良い。太鼓の叩き方もしっかり止めがあって綺麗。内村くんも長い手足を生かしたダンスやニコニコ笑顔が可愛くて。湧くんが涼くんとご飯に行って内村くんは瑞稀くんと仲良さそうなの、可愛いよね。

あと、藤井くんは相変わらずダンスがめっちゃ上手いなと思った。自然と目が行く。東京大空襲の岡橋くんの演技が上手だった。

全体的に今回はジャニーさんから直接教えを受けた世代が、そうではない世代へそれを引き継ぐというのが大まかな物語の流れ。68人全員座長というコンセプトだが実質的にはHi美が引っ張る立場にいて、それになんだかジーンときた。ファン歴が大して長くない私でさえ感慨深くなるのだから、Jr.担って、HiHi担って楽しいなと思う。それにしてもジャニアイは始まる前から考えることを放棄してエンタメを浴びることができるし、68人オンステージで歌い踊るシーンはまさに豪華絢爛、やっぱジャニーズ好きだわ〜と充実した気分にさせてくれる最高の舞台。またHiHi Jetsと帝劇で会えますように。

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