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真実は今もわからない

彼は嘘をつかない

ーーー

小学生の頃

テストというものに緊張感は持たなかった

しかし5年生になると「頭が良いとか、悪いとか」

周囲の声が聞こえるようになってきた

それでもさほど気にならなかった

友人「あー今日テスト嫌だなー」

彼「お前勉強した?」

友人「全然してな〜い、まじでヤバイわ〜」

彼「僕も全然してない!」

・・・

答案が返ってきた日

彼は0点だった

ーーー

中学生の頃

どこの家庭でも少しずつ母親がうるさくなってくる

彼の家も例外ではなかった

テストに対する緊張が少しは持てるようになっていた

友人「まじでテストやばいわ〜」

彼「お前勉強した?」

友人「全然してないわ〜やばいわ〜」

彼「僕も全然してない!やばいよねー!」

・・・

答案が返ってきた日

彼は0点だった

ーーー

そんな彼も本人の努力と親の協力のもと

高校生になっていた

瞬発力で入学した彼は

1年生の1学期から既に行き詰まりつつある

友人「明日のテストやばいわ〜」

彼「やばいよなー!お前勉強する?」

友人「いや、玉砕やな!諦めるわ〜」

彼「そうかー・・じゃあ僕も諦めよ!」

・・・

答案が返ってきた日

彼だけが0点だった

ーーー

彼はこの8年間

友人たちに問い続けた

『本当に勉強しなかったの?』

彼はいつも言っていた

『僕はしないと言ったら本当にしないよ?』

ーーー

わたしは思う

少しはしろよ・・・と・・・

るどるふ



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