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お昼休み

「ほら、いまちょっと曲がっただろ?」

「スッゲー!ほんまじゃ!」

「ほんまじゃ!曲がっとったー!」

2人の男の子が称賛している

称賛されている男の子は少し興奮気味に

『なぜ曲がるのか?』を説明している

そう、彼はドッジボールを自在にコントロール出来るらしい

小学生だろう

4年生?ぐらいだろうか・・・

男子は女子に比べて精神年齢が低いとは言うが

どうやら本当のようだ

ここは四国の田舎町だし、なおさらなのだろうか?

まだやっている・・・

昼休みの長めの休み時間を全てその話で埋め尽くすつもりだ

超能力少年「もう一回やるけん見とけよ!」

なんということだ

少し言葉が乱暴に・・・そして自慢げに・・・

誇りすら感じさせる・・・

彼に何かが憑依しつつあるではないか

友人A「うわ!ほんまに曲がってる〜!」

Aよ、君は責任取れるのか?

彼の今後をどうしたいんだ?

あ!・・

ついに投げた後に『人差し指と中指をピシッと揃えておでこに添え出した』じゃないか!!

あれは完全にボールに念力的なものを送っている・・・

そして飛んでいくボールに向かって『ピシッと揃った、人差し指と中指を』向けている

あああっ・・

ボールが落ち始めた時にその『ピシッと揃った、人差し指と中指を』下にっ!

クイッと・・・

超能力少年「ふ〜っ」

少年A「スッゲー!」

少年B「・・・すごいね」

「ふ〜っ」って・・・

パワーを消費する系なんだね・・・

そしてBぃ〜!そんな反応ならもう「嘘つき!」ぐらい言え!

なぜだろうか

この3人の友情がどうなっていくのか

そしてそれぞれがどのような中学生になるのか

手に取るようにわかる

成績まで見える

わたしも大人になったと言うことか・・・

るどるふ


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