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'23 北海道釣行①

10年ぶりの北海道釣行。ドライで50overという夢は、今度こそ叶うのか……

Day.1
朝イチで千歳に到着。レンタカーを借り、十勝へ。
正午、十勝着。帯広の外れで炭火焼の豚丼をいただく。


年季の入った食堂の炭火焼豚丼


予てより目をつけていた川は、地元アングラー(友人と呼びたい)も推薦の川であった。早速そこへいそぐ。2、3時間は釣りができるはずだから……

が、川に入ってすぐに雨。しかも雨雲レーダーによれば強まりそうな気配……
仕方なく娘たちへのお土産を仕入に幸福駅へ向かい、誕生日日付の切符を買う。

更別で温泉に入り、中札内の道の駅に車を停め、鳥せいで豪遊……いやからあげとビールだけで腹一杯だけど……鳥せいのからあげはマジでうまいので必ず行くべし。


大好き鳥せい
鳥せいのからあげは本当にうまい



Day.2
ドライフィッシングデー。ロコの彼のおすすめ区間を下流から釣りのぼる。見た目よりも流れが強い。そしてポイントらしいポイントが少ない。水が少ないせいもあるかもしれないが、これで水多かったら釣り上がるのキツイぜ……

すぐに極小さいのがかかるが、あとはなんの反応もない。これは厳しい釣りになるかもわからんなと思いつつ、区間の1/3ぐらいを釣り上がる。ノー反応。サクラマスだけは大量におる。もうウジャウジャ。君たち暴れてるとライズもなくなるんじゃないかなぁ!
なーんて。


問題の分流


基本的にはバンク際を釣る釣りになるが、反応が本当にない。マメも釣れない。十勝っつったら、7寸ぐらいのニジマスが鬱陶しいぐらい釣れるもんだが……

途中で上から雰囲気のあるルアーマンが降りてきた。上手そうだ。もしかして本命の核心から……?と思うけど、すぐそこからという。「川変わっちゃったね〜。大型沢山いたんだけど……」とも。あと、下の僕の車を見ていたらしく、「ここまで上がってきたの!?」とビックリしていた。北海道の人は拾い釣りなのかなぁ……(最終的に僕は5km遡った)
ルアーマンと別れてすぐ、分流のバンク際を釣っていくことになった。
多少(それでもごく僅かだが)深くなっていて、バブルラインも出るようなフラットな水面。「いるならこんなところだよな……でもルアーマン下ってきたし、叩いてるよなぁ。あ、でももっとスレスレ流さないと出ないな……」と打ち返して流す。一瞬フライから目を逸らして上流のブッシュを見てすぐフライに目を戻すと、

ゴッボォォォォォン!とバイト。

うっそーーー!!!となる。ノる。突っ込む、いなす。デカイデカイデカイ!赤いホッペ!煌めく銀鱗!デカイデカイデカイデカイ5050505050!!リールをガンガン回してライン全回収したら、魚はすぐに下流にダッシュした。ドラグが緩すぎるか?ちょっと締めたい。焦っていて締め方向が分からなくなる。目は魚の方。「嘘だろ初日で目標達成かよ。」手前側の岸に寄せないとブッシュとか対岸に突っ込まれる。竿を溜めつつ誘導。ダッシュ、誘導、ダッシュ、誘導。なんとか寄ってきた。そして、膠着状態。「大人しくなってきた魚は素早くキャッチしてやったほうがいいよな……魚が弱り切る前にな」と全く見当違いの善意のようなものが自分を支配した。
ほぼほぼラインを回収した状態でジリジリ自分が寄っていく。必然的に立竿になった。魚は上気味になったテンションに従ったのか、ジャンプ&ヘッドシェイク。ヤバいと思ったが堪えた。が、そのあとすぐの底への突っ込み!で、ブレイク。

2Xだぞ!?

ノットが悪かったのか、歯か何かか……。両方に加えて、何よりロッドワークと焦りだろう。この時点では本当にやってはいけないことに気がついていなかった。

相当に落ち込んだが(こんなサイズは1回の北海道遠征でワンチャンスあればいい方だという実感があったため)、気を取り直して遡行を再開。

反対側の岸際でまた小さな巻きが絡む流れ。すぐに小さいのがヒット。うれしい!



同じポイントで、さっきより大きそうだけど、控えめなバイト。フッキングしたら、あんまりラインテンションなんか意に介さないカンジで魚が悠然と下ってくる。……デカイ!!さっきと変わらないか、少し小さいぐらい。

何なの君!絶対とらないと!とらないと!

彼は体を翻しながら、岸のブッシュにゆっくり入っていく。入ったところでグッ!フッ……と抜けた。

またフリーノットが片側切れた状態で戻ってきた……
自分の馬鹿さ加減にビックリするばかり。ダメだったものはダメなのだ。

ティペットを1Xに上げる。以降、ずっと1X。フライはほとんどヒグマスペントビートル#8で通した。

これは釣りこんでボロボロになったやつ


この日は相当遡ったことはすでに書いたが、ポツポツマメが釣れただけだった。帰りは地平線が見えそうとか思ってしまうぐらいのまっすぐな道。まっすぐな道で寂しい。
なんてことはない。


多分サクラマスの産卵床
5kmもどるよ!



十勝の耕作地帯、日本の食料倉庫、丘陵、青空、牧草地、並木。素晴らしい景色だ。歩いて戻るのも悪くない。


車に戻ると、宿のチェックインまで少しだけ時間がある(初回の人は絶対に18時までにはチェックインしろという)。翌日の予習として、少しだけウェットをやることにした。シルバーマーチブラウンのピーコックソードアクセント的な鉤。すぐにコココン!ときてヒット。楽しい!あ!マドラーミノー使わないと!となってマドラーミノーにする。またすぐにヒット!釣れるじゃん!魚いるじゃん!あれ?ドライがだめなの?なんだかよく分からないなぁと思いつつ、宿に向かう。

夕食はインデアンカレー。カツカレー大辛を注文。注文してから、地元のファンたちはみんな「インデアンカツ」と注文していることがわかる。ルーが違うだと……!?カツカレーは何も言わないとベーシックルーなのだ。いや、うまいけどね。