見出し画像

ジョージアガイドストーンの施主ロバート・クリスチャンの正体はハーバート・H・カーステン。目的は未来の人類のためのガイド

割引あり

世界支配層によるNWO計画(人口削減)を示すものとして陰謀論者の攻撃の的になり、2022年に破壊されたジョージアガイドストーンについて調べてみました。


日本語版Wikipediaより

日本語版Wikipediaにジョージアガイドストーンのエントリがあります。

ジョージア・ガイドストーン: Georgia Guidestones)は1980年アメリカ合衆国ジョージア州エルバート郡に建てられた花崗岩によるモニュメント。8つの言語で書かれたメッセージ「10のガイドライン」で知られ、その内容が神秘論・オカルト論的な憶測を呼んだ。2022年7月6日に何者かの手によって爆破され、4柱のうち1柱が倒壊。安全上の理由で残りは当局によってその日のうちに解体された[1]

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3


Georgia Guidestones in Elbert County, Georgia, US

エルバートンの位置

ジョージア州エルバートン

南北戦争では奴隷州となった南部の州で、気候は日本の大部分と同じく温暖湿潤気候です。

こちらのページ(英語)に全体のわかる写真と構造図が掲載されています。

6枚の厚い石板で作られ、全高5.87メートル、中央に建てられた1枚の回りに4枚の石板が立てられ、1枚が上に乗せられています。4枚の石板の両面に「10のガイドライン」と呼ばれる短い10の文章が1面につき1つの現代言語で記されています。上に乗せられた石板(キャップストーン)の側面には古代言語文字(アッカド語古代ギリシャ語サンスクリットヒエログリフ)で短いメッセージが刻まれています。

建造の経緯と所有者および管理についてはWikipediaに次のようにあります。

1979年6月、R.C.クリスチャンと名乗る人物が、石材建築業者のElberton Granite Finishing Company にモニュメントの建造を発注した[2]。この人物の名前は本名ではない。土地は1979年10月にエルバート郡によって購入されたらしいとされる[4][5][要非一次資料]ものの、ジョージアマウンテン(英語版)旅行協会の記載では「Mildred and Wayne Mullenix の農場にある」としている[6]。モニュメントの管理はエルバート郡が行っていた。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3

10のガイドライン

4枚の石板の両面に8つの言語で刻まれた10のガイドラインについて見ていきます。使用されている言語は、建造物の北側から時計回り順に、英語、スペイン語、スワヒリ語、ヒンディー語、ヘブライ語、アラビア語、中国語、ロシア語です。日本語は含まれていませんが、8つの言語しか採用できない中で世界各地からバランスよく選択されている印象です。

  1. Maintain humanity under 500,000,000 in perpetual balance with nature. (大自然と永遠に共存し、人類は5億人以下を維持する)

  2. Guide reproduction wisely — improving fitness and diversity.(健康と多様性の改善、再生を賢明に導く)

  3. Unite humanity with a living new language.(新しい生きた言語で人類を団結させる)

  4. Rule passion — faith — tradition — and all things with tempered reason.(熱情・信仰・伝統・そして万物を、沈着なる理性で統制する)

  5. Protect people and nations with fair laws and just courts.(公正な法律と正義の法廷で、人々と国家を保護する)

  6. Let all nations rule internally resolving external disputes in a world court.(外部との紛争は世界法廷が解決するよう、総ての国家を内部から規定する)

  7. Avoid petty laws and useless officials.(狭量な法律や無駄な役人を廃す)

  8. Balance personal rights with social duties.(社会的義務と個人的権利の平衡をとる

  9. Prize truth — beauty — love — seeking harmony with the infinite.(無限の調和を求める真・美・愛を賛える)

  10. Be not a cancer on the earth — Leave room for nature — Leave room for nature.(地球の癌にならない - 自然の為の余地を残すこと - 自然の為の余地を残すこと)

人類は5億人以下」の部分について、世界を支配する秘密結社NWO勢力による人口削減計画を示したものであると見なす人々が、このモニュメントを敵視していました。

解説用石板

解説用石板

モニュメントから西に数フィートの位置に、追加の花崗岩の板が地面の高さに埋め込まれている。石板は正方形で、モニュメントの構造、使用されている言語、石の大きさ、重さと天文学的な特色、建設された日付、プロジェクトのスポンサーに関する様々な事実が列挙されている。また石板の下に埋設されたタイムカプセルについても述べられているが、カプセルの埋設日および開封する日付の部分は、文字が刻まれず余白として残されている。2022年7月に爆破・解体された際には石碑の部分が6フィートの深さまで掘り下げられたが、タイムカプセルの存在は確認されなかった[10]

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3

石板やタイムカプセルの存在は知りませんでしたが、いずれも神秘的なものというよりも実用的なもののようです。タイムカプセルが確認されなかったのは、最初から設置されていなかったからではないでしょうか。石板の中央左側には次のように記されています。タイムカプセルの設置と開封の欄は空白になっています。

ASTRONOMIC FEATURES
1. CHANNEL THROUGH STONE
INDICATES CELESTIAL POLE.
2. HORIZONTAL SLOT INDICATES
ANNUAL TRAVEL OF SUN.
3. SUNBEAM THROUGH CAPSTONE
MARKS NOONTIME THROUGHOUT
THE YEAR
AUTHOR:R.C.CHRISTIAN
(A PSEUDONYN) 〔ママ
SPONSORS:A SMALL GROUP
OF AMERICANS WHO SEEK
THE AGE OF REASON
TIME CAPSULE:
PLACED SIX FEET BELOW THIS SPOT
ON
TO BE OPENED ON

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3

天文学的な特徴
1. 石を通る経路は天の北極を示す
2. 水平スロットは太陽の年間運行を示す
3. キャップストーンを通る太陽光線は
年間を通して正午を示す
作者: R.C. クリスチャン(仮名)
スポンサー:アメリカの
理性の時代を求める小グループ
タイムカプセル
この地点より6フィート下に
       に設置
       に開かれる

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3

社会の反応

広く合意を得ている解釈としては、荒廃した文明を再構築するために必要な基本概念について説明したものだという説がある[14]ブラッド·メルツァー英語版)は、石碑が冷戦さなかの1979年に建設されたことから、その意図は第三次世界大戦の生存者へのメッセージである可能性を指摘した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3

施主について

R.C.クリスチャンと名乗る人物について、以下のページに記載があります(英語)。

このページから「Robert Christian And His Mission」と題された節の機械翻訳を以下に記載します。

ロバート・クリスチャンとその使命
ロバート・クリスチャンの身元に関する理論はさまざまです。彼が宗教的狂信者だったと信じる人もいるし、新世界秩序(世界中の工作員が世界的な全体主義政府の樹立を目指して活動していると信じる陰謀論)に関与していたという人もいる。
私たちが知っていることは、ロバート・クリスチャンの名前が最初に登場したのは、「Common Sense Renewed(常識が一新された)」というタイトルの本の著者であるということです。
この本では、クリスチャンがより良い世界を実現するための多くのガイドラインを詳しく説明し、次のように書いています。

「私はジョージア・ガイドストーンの創始者であり、その碑文の唯一の著者です。私はこの記念碑を実現するにあたり、他の多くのアメリカ国民の協力を得ました。私たちには神秘的な目的や下心はありません。私たちは常識的な道を模索しています。」特定の信条や哲学に偏ることなく、平和な世界を目指していますが、私たちのメッセージには議論の余地がある部分もあります。私たちは、議論や論争を避けるために匿名を選択しました。」

同氏は、有権者のための政治的・経済的検査、人口抑制政策の策定、医療の優先提供などについてのアイデアを詳しく説明した。
そして、この本はクリスチャンの哲学を明確に説明しましたが、彼の本当のアイデンティティについては何の手がかりも与えませんでした。これらの手がかりは、2015 年にガイドストーンに関するドキュメンタリーの制作によって得られました。
Dark Clouds Over Elberton(エルバートンを覆う暗雲)』では、クリスチャン・J・ピント監督が、クリスチャンの秘密を唯一守っていた銀行家のワイアット・マーティンと面会しました。ある程度の説得力を持って、マーティンは当初約束したように文書を破棄しなかったことを明らかにした。文書は依然として彼の地下室に閉じ込められたままでした。
撮影スタッフはなんとかファイルを入手し、クリスチャンがマーティンに送った手紙の多くがアイオワ州フォート・ドッジから来たものであることを発見した。
少し調べた結果、映画スタッフはロバート・クリスチャンの正体はアイオワ州フォート・ドッジ出身のハーバート・H・ケルステンではないかという仮説を立てました。
ケルステンは年配の医師で、後に新聞に掲載された非常によく似た手紙を書きました
最も重要なことは、アメリカは今、全人類を社会的、経済的大惨事に巻き込む恐れのある根本的な問題の解決に世界の関心を向け始めるべきである」とケルステンは1981年1月25日、デモイン・レジスターに書いた。これは私たちの種の制御されない繁殖を指しており、そのせいで人類の数はすでに地球が良識をもって維持できるレベルをはるかに超えています。」
残念なことに、ケルステンは 2005 年に亡くなり、彼の生きている家族は彼のジョージア ガイドストーンへの関与を否定しました。

https://allthatsinteresting.com/georgia-guidestonesより機械翻訳

考察

ジョージアガイドストーンの詳細を知り、依頼主と思われる人物について知ることで、おおよそ見当はついたと思います。10のガイドラインの内容を見るに、おそらく、理性や知性を重視するタイプの人物が、将来の人類の危機において指針(ガイド)を示すためのモニュメントとして建造したと考えてよいでしょう。

まず、サイズです。6メートルほどの高さしかないということは、人との比較において特に巨大というわけでありません。それは、NWO勢が設置するにしては小さいと感じます。ただ、ストーンヘンジやモアイ像が5メートルほどということなので、それらに合わせた規模にしたのかもしれません。

ガイドラインの内容については、20世紀後半、人口増加が続き、資源の枯渇や、対立の激化が進む中で、どうすればよいのかを真剣に考えていくと、この10のガイドラインのような内容に行き着きやすいと想像できます。

またこのモニュメントには、オカルトチックな要素が少なく、天文学的特徴にしても平凡です。

外側の 4 つの石は、18.6 年の月の赤緯周期の限界を示す方向に配置されました。中央の柱には一方の側からもう一方の側に斜めに開けられた穴があり、そこから北極星が見えるようになっていました。同じ柱には、太陽の夏至と春分点に合わせてスロットが刻まれていました。キャップストーンの7 ⁄ 8インチ (22 mm) の開口部により、毎日正午に太陽光線が通過し、中央の石に光が当たり、その年の日を示しました。[1]ジョージア大学の天文学者ロリス・マグナーニは、これらの機能を「よく言っても平凡」と呼び、「ストーンヘンジのコンピューターに比べればそろばん」と見なしています。[36]

英語版Wikipediaから機械翻訳

NWO勢であれば、このような特徴を作り込むことは決してしなかったでしょう。彼らはもっとシンボル的・予言的な演出を好みます。北極星のように長い時間のうちにずれていってしまう存在をあえて目印にするようなこともしないでしょう。こうした部分から、設計者は、生真面目であまり演出的なセンスに富まない人物であると考えられます。

選択されている8言語についても、世界中の大陸から広く利用されている言語を選んだものと思われます。ヘブライ語だけは違和感がありますが、現代の社会におけるユダヤ人の活躍や、ヘブライ語が一度日常語として使われなくな った古代語が再び復活して実際に話されるようになった唯一の言語である点を考慮したのかもしれません。ヘブライ語を抜いて代わりに入れるとすれば、日本語ではなくインドネシア語・マレー語になったかもしれません。

私は、人類がうまくやっていく鍵は、現在のような中央管理型やグローバル型を捨てて、各地域で独自に自然保護や経済活動を展開することにより、総体としてうまくいかせることにあると考えます。福岡伸一氏のいうように、
人体には全体を知る細胞は一つも存在せず、脳という器官にしても全体を知っているわけではありません。しかし体全体で細胞がうまく調和をとりあってバランスをとっています。その観点から10のガイドラインを読むと、まだ人類の知性や理性を信じ込んでなんとかしようとしている点に工夫のなさを感じてしまいます。

ヘブライ語が採用されている点は少しひっかかりますが、このモニュメントは何らかの呪詛をこめたものではないと私は考えます。

余談ですが、この記事を書くまで私は「ガイドストーン」ではなく「ガイアストーン」だと勘違いしていました。NWO勢が名付けるとすれば「ガイア」になるのではないでしょうか。

ここから先は

0字

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?