仕事が出来ない労働組合役員が生まれるわけ

本当にこれ、大問題なんですよ。

労働組合役員自身が、お荷物社員っていうパターン。

組合の役員をやりたがる人は基本的にはいないわけで、そんな中で誰かを組合の役員にしなければならないって話になると、「あんた、仕事出来ないんだから組合役員くらいやってよ」ってなることがあります。

仕事で成果を上げられない人が、組合活動で成果を上げるような立ち回りができるはずもなく、結果として労働組合の質は更に低下してしまうという悪循環がそこら中で発生していると私はみています。

あと、もう一つのパターンが、仕事やりたくないから労働組合活動を頑張るってやつです。

これも最悪なパターンで、「いかに労働者が楽をするか」しか考えていないので、会社の利益は下げるわ、周囲の社員のモチベーションも下げるわで、本当に最悪です。

いたずらに労働者の権利を主張しすぎてはいけない

労働組合の大きな目的の一つに、使用者に良いように使われないように、自分たちの権利を守るための活動をするというものがありますが、そこにはバランスというものがあります。

労働者の利益を最大化しすぎると、会社が崩壊します。

崩壊した会社は社員を解雇せざるを得なくなります。

会社のことを一切考えずに組合活動をしている人たちは、本当にそれでいいのか?
真っ先に切られるのはあなた達です。

日本の法律では簡単に解雇できないと思っているのかもしれませんが、すでにモンスター社員の首を切るための合法的な方法論は確立しているわけで、使用者側をサポートする弁護士事務所もたくさんあります。

いたずらに労働者が保護されるような時代は疾うの昔に終わっています。

まとめ

こんなことを書くと、労働組合が社員同士の分断を煽ってよいのかと仰る方もいるでしょう。

でも、労働組合は変わらなければならない時期に来ていると私は思います。

組合役員は誰でもよいということはありません。
労働運動はそんな簡単なものではありません。

労働運動は、

  1. 職場で起こっている問題(わがまま除く)を、

  2. 法律や就業規則等に照らし合わせ、

  3. 要求として適切か否かを執行委員会で判断し、

  4. 使用者に対して課題の重要性を認識させ、

  5. 団体交渉によって改善を図る

こうしたステップが必要です。

これは、誰でもできるものではありません。

デカい声で叫んでも「怒り」が使用者に伝わることもありません。
理路整然としただれが聞いても納得がいくように物事や話の筋道が通っていて、道理に合っていることが必要なのです。

労働組合の活動っていくら頑張っても給料も出ないし、何なら平日の夜間や土日まで自分の時間を奪われてしまうなど、まぁ大変です。

それでも、日頃の業務をしっかりとこなしながら、理不尽や不整合を改善すべく労働組合の活動も両立すること。

これが今求められている労働組合役員のあり方だと私は思います。




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