クラウドにあげてあるから大丈夫君は上手に僕を忘れて

雲は誰かの思念や思い出、みたいな話をいつか読んだことがある。白く明るく光る上機嫌な雲、集まって怒りや悲しみのように大量に雨を降らせる雲、青空に溶けてしまいそうなちぎれ雲、うろこ雲はその規則正しさに何かの儀式の列のようにも見えてくる。空を見上げていると、どこかに自分の思いと同じかたちの雲もあるのではないか、と探してしまう。少しずつかたちを変えて、いつか消えてしまうけれど。

クラウドにあげてあるから大丈夫
君は上手に僕を忘れて

#tanka
#短歌

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