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色彩学 課題1

色彩学第1課題の評価が終わったので書きます。
課題は見た目に均等なグレースケールを人に聞きながら作れってやつです。優しいフォロワッサンや周りの人々に助けていただいてレポート書けたようなものです。
久々な絵具で難しかったし22mlの白絵具を1本使ってやったのでかなりしんどかった。

あと紙切るのが真っ直ぐ切れてなかったけど出してやれ〜って思って出したわ。

評価はA。ありがとうございます。


とういうわけで以下レポート。途中から誰得なので有料記事とする。
表色系の表記については私も助けていただいたので、参考までに。。
参考文献
・千々岩英彰,「色彩学概説」,東京大学出版会,2001年4月25日,67-79頁.
・DICカラーデザイン株式会社,「オストワルト表色系とは」,発行年月日不明,
<https://www.dic-color.com/knowledge/ostwald.html>,(2022年4月8日閲覧) .
・DICカラーデザイン株式会社「PCCSとは」,発行年月日不明,
<https://www.dic-color.com/knowledge/pccs.html>,(2022年,4月8日閲覧).

●表色系と無彩色の表記について
・オスワルト表色系
 すべての光を完全に吸収する理想的な黒B,すべての光を完全に反射する理想的な白W,完全色Fの三つの混色量を記号と数値を記載することにより色を表そうとするものである.
 これらには明度や彩度という概念はなく,明度は白色量,彩度は純色量で表し, 全ての明るさや鮮やかさはそれらの混色比で決まる.有彩色はB+W+F=1(100%),無彩色はB+W=1(100%)とB,W,Fの和は一定である.
ヘリングの反対色説にならった合計24色の色相を定め,これをオストワルト色相環と呼んだ.
 無彩色は(a,c,e,g,i,l,n,p)の8種類のアルファベットで表記し,その1文字で「白色量」と「黒色量」がきまる.aに近づくほど白色量が増え,pに近づくほど黒色量が増えるため暗くなる.なお,理想的な黒B,理想的な白W,完全色Fのような色は実在しないため実用上は最も明るい白はa(白色量:89,黒色量:11)最も明るい黒はp(白色量:3.5,黒色量:96.5)とされている.

・DIN表色系
 色差に関する心理実験結果を踏まえ,均等色空間の実現をめざした表色系で,色相T,暗度D,飽和度S,の値で色を表す.
色相Tの数は24でT=1(黄)から始まりT=24(黄緑)で終わる円環を形成する.アメリカのマンセル表色系とは異なり,色相が黄色から始まる点は重要である.
飽和度Sは理想の黒を原点とする無彩色軸からの角度で無彩色の数値は0として表される.無彩色の場合は,視感反射率100%はD=0,同じく0%はD=10となる.無彩色の表記は色相Tと飽和度Sを0とし,暗度Dの数値で表す.

・NCS表色系
白み(w)と黒み(s)と色み(c)の値を用いて表し,ごく一般の人の色の感じ方を表現した表色系である.
色の感じ方を言葉で表さず数値で表す.色相の白み(s)と黄(Y)みは表示しなくてもわかるので色記号は黒み(s),色み(c),色相と並べるだけでよい.
無彩色は黒み(s)と色味(c)の値を並べて00と表す.

・PCCS表色系
 日本で開発され、マンセルと共に実用されている表色系である.色彩調和に役立つことを主な目的をしており,「色相」「明度」「彩度」の三属性で色を表す方法の他に「明度」と「彩度」を融合した「トーン」と「色相」の二属性で表す方法がある.6色相(R,O,Y,G,B,P)を中心に24色相を設けて,明度は修正マンセルのヴァリューを基準に17段階に分けている.彩度はsaturationで表し,9段階に分けている.無彩色の白は「W」,黒は「Bk」,その他は「Gr」に明度を表す数字をつけてGr-4.5などと表す.



●灰色5番を定めるために意見をきいた結果
 調査は家族1名,友人4名,会社の人5名の合計10名に協力を依頼した.「黒と白の真中にある灰色はどれだと思うか」と質問したら,協力者は共通して色選びに戸惑っていた.黒と白の基準にとなる色がないため判断が難しいという声が多く上がった.協力者たちは暫く悩んで真中と思う色を決定していたため色を決定した際になぜその色を選んだのかと聞くと「周りの灰色から真中に見える灰色真中の色を選んだ」と回答が返ってきた.
 しかし,私が作った真中の灰色のDとEかなり似た彩度であった為,結果が偏ってしまったことに関しては更なる努力が求められる.
周りの明るさで色の認識が変わるだろうかと疑問に思ったため,家族には朝と夜に同じ質問をした.すると色の見え方が変わったように見えたためか,私に色の入れ替えをしているのではないか,と質問を投げかけてきた.もちろん色の入れ替えはしていないが,周りの光の環境で色の感じ方が変わるようだったので,機会があれば他の協力者にも同じ質問をしていきたい.
朝や夜の時間帯や光の環境による色の認識の違い,心理的要因など何かしらによって色の知覚や認識に差が生じることがあるのではないかと考える.
 そして面白いことに協力者1名だけがそれぞれの灰色を見て「青っぽい」「紫っぽい」などと感想を述べる者がいた.同じ絵具を混ぜただけで他に色を足していないのにも関わらず,他の色の名前が出てくることはかなり興味深かった.それについては今後の課題としたい.

●灰色5番の視覚反射率
 図2.15より,視覚反射率は20%と推定する.


●この課題に取り組んだ感想
 真中の灰色を作る際に,単純に同じ量の絵具を混ぜれば出来ると思っていたが黒の色が強くでてしまいイメージした灰色を作ることが出来なかった.黒と白にも絵具の種類があり混色に迷うことがあった.黒はジェットブラックを使用し,白はホワイトとミキシングホワイトを比べながら使用した.グレースケールを作成する際はミキシングホワイトを使用したが,どのように色差がでるか試したかった為,それぞれで灰色を作成した.見比べてみると彩度の高低の違いだけでまるで違う色のように見えたり,時間を置いてから再度見ると印象が変わったりなどして制作に時間が掛かった.
また実験中に灰色が他の色が見えると述べた人がいたが,絶対音感のような色彩感覚にも敏感な人が存在するということも分かった.今後はその色彩感覚についても深く研究していきたい.


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