見出し画像

【感想】【レビュー】【ポケモンスリープ】ポケモンを育てるために寝る、寝るためにポケモンを育てる

ポケモンスリープが7/20にサービス開始されて、利用し始めて1週間程経ったので利用してみての感想とちょっとしたレビューを書いていく。

まずは記事を読むにあたっての注意点。
サービス開始から1週間ぐらい出来についての感想とレビューである。コメントの際にはそちらの程を考慮されたい。

ゲーム性:ポケモンを集めるために寝る、寝るためにポケモンを育てるの相互作用

ポケモン×睡眠計測アプリという異色のアイデアから生まれた意欲作。まずはそのゲーム性から簡単に解説。

このゲームのメインの目標は島にいるカビゴンを育てること。木の実や1日3回のご飯でカビゴンの評価を上げていく。

評価は1週間ごとにリセットされる


朝起きてポケモン達の可愛い寝姿を発見して、寝姿の種類をたくさんリサーチしていくことで、よりカビゴンを育てやすくなる機能が解放されていくといった仕組み。
この流れが主なゲームの進め方だ。

このゲーム独自のゲーム性は睡眠とポケモン育成の相互作用を利用するという所。
現実世界の行動がゲームプレイに影響を与えるというコンセプトはポケモンGOなどに見られるものと同じ。

本作では自身の睡眠の質が良い程カビゴンの成長率が高くなる。
そしてこのゲーム最大の評価ポイント。

「ポケモン達の寝姿が可愛すぎる」

ポケモン毎の特徴に即した寝方をしてたり…
シンプルに可愛いものだったり

朝目覚めると、そこにはポケモンがいる

この寝顔はプレイヤーがポケモンスリープ内のアラームで起きた後に見られるものである。
この寝顔を見るために毎朝重い瞼を擦っていると言っても過言ではない。
睡眠という何気ない日常の一部を色鮮やかにしてくれる。こんなに可愛い寝顔見たら自然と「今日も1日頑張ろう!」ってなってしまう。
稀に色違いも出現するらしいので、寝ぼけて逃がしてしまわないよう、要注意だ。

計測される睡眠タイプには
すやすやタイプ、うとうとタイプ、ぐっすりタイプ
と3種類の睡眠タイプがあり、プレイヤーは自身の睡眠タイプで朝に見られるポケモンが変わる。(どのような基準で出現するポケモンが変わるのかは分からない)

ぐっすりタイプのカラカラ
うとうとタイプのフシギダネ

睡眠タイプごとに出現するポケモンが変わるという試み自体は面白い。しかし睡眠の特徴なんて自分自身でどうにかなる問題ではないので、任意の睡眠タイプを選ぶことは困難だ

そして睡眠タイプで出現ポケモンが固定化されるので、たくさんポケモンを集めたいコレクター気質の方には辛い仕様。

さらに本作では睡眠の質を点数化してくれて、そのスコアが高いほどカビゴンや捕まえたポケモンが大きく成長する。
この仕様、ポケモンスリープならではのものではあるが

中々に採点がシビア

私の一日の睡眠時間は平均で6時間ぐらいであるが、この時間だとスコアが65/100ぐらい。スコアを最大化させるには8時間くらいの睡眠が必要になる。
と言っても朝に出現するポケモンの数や種類には影響が出ないので、単純にポケモンを集めたいならそこまで気にならないだろう。

しかし、長い睡眠時間がポケモンを育てる最も有効な手段となっているため、この仕様が「睡眠⇔ポケモン収集、育成」の相互作用を実現している最大の要因とも言える。

ゲーマーなら誰しも睡眠時間を削ってゲームに熱中するという経験はあるだろうが、このゲームはそれを許さないのである。ゲーマーに対するアンチテーゼとでも言えるだろうか…

放置ゲームとしては不十分か

朝に見つけたポケモンはゲーム内アイテムの「サブレ」を一定数与えることで仲間に出来る。仲間にしたポケモンは日中カビゴンを育てるための木の実や食材を集めてくれる。

日中にプレイヤーがする事は特になく、時間経過でポケモン達が集めてくる木の実を回収するだけ、いわゆる放置ゲームが展開される。

ポケモンごとに集めてくる木の実の種類や時間が異なり、レベルが高いほどより早く、より多くの木の実を得られる。

さらにカビゴンの成長を直接上げるスキルなども存在

さらにポケモン達が集めた食材で寝るまでの1日3回カビゴンの大きく成長させる料理もできる…

ゲームとしてする事はこれだけ

放置ゲームだからこんなものかなと思いつつも
ポケモンの放置ゲームなら捕まえたポケモンを愛でる要素などがあれば良かったなという願望はあった。
細かい点をあげると、木の実を集める際にポケモン頭上の「🔎」をタップして集めるのだが…

「🔎」をタップした後にまた木の実をタップするという二度手間がしんどい…

しかもこれを5匹分やるとなるとなかなかめんどくさい。放置ゲームとしてのクオリティを高めるなら「まとめて集める」コマンドがあっても良かったのではないだろうか。

しかし木の実を集める時にポケモンが嬉しそうに鳴いてくれるため、ポケモン達と触れ合う時間を大切にして欲しいという心意気は感じた。

課金要素

基本プレイ無料のソーシャルゲームである以上課金要素が存在する。本作ではポケモンを仲間にする際に与える「ポケモンサブレ」や、ポケモンのレベルを上げる「アメ」を買うなどが主な課金要素になる。

ただ、本作ではどれだけ課金をしようと一日の睡眠でゲームが進行する仕様なので、短時間で、多くのポケモンを集めて、ポケモンのレベルを進化させたい人向けであると思われる。
そのため、ゲーム進行速度に不満が無いなら特に課金は必要ない。

ポケモンスリープのようなゲームタイプではゲーム進行速度が遅い方がむしろ、のんびり進められるので個人的には満足であるが、課金要素に対する評価は個人差が出るところだろう。

睡眠計測アプリとしての評価:及第点。欲を言えばもっと機能が欲しかった

私は今までゲームこそ数多くのものに触れてきたが、睡眠計測アプリの利用はポケモンスリープが初めてである。したがって睡眠計測アプリとしてのレビューは不慣れなところもあるのでご了承いただきたい。

予想以上に充実の機能

私は初め単純な目覚ましアプリとしての利用方法しかないのだろうなと思っていた。
しかし、様々な機能が搭載されており、実用性の高さに驚いた。その機能をいくつかあげていく。

睡眠タイプの分析
自分がどの時間帯に、どのような睡眠をしているかを教えてくれる。

睡眠中のいびき録音
不定期的に自身のいびきを録音してくれるので無呼吸になってる時間帯などを把握出来る

一週間の睡眠リズムのフィードバック
一週間ごとに睡眠の長さやミッドスリープタイプ(一番睡眠の深い時間)についての評価を得られる。

この他にも、睡眠導入BGMとしてポケモンセンターの曲を流してくれたりなど細かい機能が色々ある。
欲を言えば、任意の睡眠タイプにするには何を改善すれば良いのかなどの解説が欲しかったところ。しかし、これだけの機能があれば睡眠計測アプリとしての役割は十分に果たしていると言えよう。

ポケモンならではの機能が欲しかった

これに至ってはもう個人的な願望。
睡眠計測アプリとしては十分だが、せっかくポケモンというブランドを使っているのだから、起床アラーム音をピカチュウの鳴き声にしてくれたらなぁとか思ってしまった。

毎朝ピカチュウの鳴き声で起こして貰えたら最高じゃないですか。

と言ってもまだサービス開始一週間しか経ってないので今後アップデートで追加されたり、課金サービスとして販売される可能性があるので大いに期待している。

総評:予想以上にゲーム。予想以上に睡眠計測アプリ

睡眠計測アプリをしっかりポケモンゲームと融合して作りあげてきたことに驚いた。
そしてタイトル通りきちんと睡眠がゲームを進めるための有効な手段となっていることが素晴らしい。
質の良い睡眠をすることでより良い報酬が得られるため、ゲーム上で睡眠のリターンが明確に現れている。この「手段に対して得られる報酬」はゲームなら当然あるシステムかもしれない。
しかし睡眠×ゲームという今までにない挑戦でこれを実現したことはすごいことだ。

ポケモンというゲームはプレイヤーが、冒険してポケモンを集めて育てる、というのがメインのアソビである。そして本作では冒険が睡眠に替わっている。

つまり本作は睡眠という日常行為に冒険感覚を与えてくれる、新しいゲームなのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?