光の跡

2024年が始まって、早くも4日が経とうとしている。

「来年はどんな年になるかな?」
「少しでも穏やかに、楽しく過ごせると良いね」

そのような声が、年末の日本に飛び交っていた。

けれども、私たちの想いとは裏腹に、現実はそう甘くはないみたいだ。

1日から今日まで、ニュースをつければ胸が痛むような情報ばかり。
予想だにしない災害や、人が人を傷つけるような事件など。
ニュースを見て、心配する事しかできない私は、ただただ『無力』だと思った。
何もできないのだなと改めて感じた。

そんな時にふと思い浮かんだのは、
星野源の『光の跡』だった。

                  人はやがて 消え去るの
         すべてを残さずに 綺麗にいなくなり
                 愛も傷も 海の砂に混ざり 
                 きらきら波間に反射する
            今のうちに 旅をしよう 僕らは
              悲しみにひらひらと手を振る
                   窓を開けて 風に笑み
        意味なく生きては 陽射しを浴びている
                 過去 背なに雨 目の前には
                        まだ知らぬ景色
                     惹かれ合うのは なぜ
            ただ「見て、綺麗」だと手を引いた
                        海にゆれる 光の跡
                       消えてゆくのに なぜ
                  ただ 忘れたくない思い出を
                          増やすのだろう
                            ほら 終わりは
                                未来だ

どんなに良い功績を残した人でも、
どんなに大金持ちな人でも、
何も持たず、やがて人は必ず死ぬ。

必ずそのときが来ると知っていながら、なぜ、人は生きるのだろうか。努力をするのだろうか。

正直なところ、その答えを今私がここで書くことはできない。なぜなら、分からないから。
けれども、分からないながらにも今の私はこう言うことができる。

2023年、自分がやりたいこと、目指したいことを達成するには、いかに『自分がどう動くか』だと学んだ。
周りがどう言おうと、私は今、何をするのか。何をするべきなのか。

いつ死ぬか、いつこの世が終わってしまうのか分からない世界で生きている私。
消えてゆくのになぜ、ただ忘れたくない思い出を増やすのだろう。
消えてゆくからこそ、何かを残したい。
たとえ形に残せなかったとしても、誰かのこころに刻み込みたい。そんな、人生を送る人になりたいと思う。
いつかは無くなるよ?消えてしまうよ?
けれども、それで良いんだ。それが良いんだ。

そのとき感じたこと、考えたこと、体験したこと全てが私しか体験することのできない、儚い素敵なものだから。

目の前に反り立つ壁を見て見ぬ振りはしないで、
しつこいくらいに食らえついてやる。
後悔しないように、
やりたいことをやるために、
やるべきことをやる。

そんな一年にしよう。


明日どうなるか分からない世界に生きている私だけれど、
やがて消えてしまうそのときまで、
その未来まで、


私はここで生き続ける。

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