見出し画像

ブレインルール

ブレイン・ルール
ジョン・メディナ博士著
著者は、分子発生生物学者であり、ワシントン大学医学部生体工学科で教鞭をとっている。人間の脳の発達や精神障害の遺伝学的研究を専門とする。これまでに、ワシントン大学工学部の年間最優秀教授、メリル・ダウ医学生涯教育最優秀
教授、バイオエンジニアリング学生協会年間最優秀教授(二度受賞)に選ばれている。

脳がどのように年をとるかということだけではなく、加齢による脳の衰えを減らす方法についても述べられている。こういった研究は「ジェロサイエンス」と呼ばれている。

全体として、社交的てあることが非常に重要と位置付けられている。
『私たちは社会的に孤立するほど幸福感が薄れていく。。。。生物学的に言えば、人間はあまりにも脆弱で、ひとりでは、生きていけない。』
『60歳から94歳までの健康な高齢者を、半年間、週に1時間のダンス教室に参加させた。。。。その結果は、大いに歓迎すべきものだった。』
高齢になってくると幸せ感が高まるらしい。。何となくわかる気がする。。
『年をとり。自分の命に限りがあることを実感すると、何より人間関係を大切にするようになる。そうやって人間関係を優先するとより幸せになれる』
『自分の老化に対して楽観的でいることは、脳によい効果をもたらす。』

「ニューロ・レーサー」というゲームが紹介されている。私も恐るおそる、スマホでやってみたが、脳にそれなりに負荷を感じさせれるゲームだった。
『脳の重さは体重のわずか2%程度だが、総消費カロリーの20%を消費する。。。。そして働く過程で有毒なゴミをたくさん生成する』やはり、人間のエンジンの源は脳ということなのだろう。
『おそらく、食事は少ない方がよい』以前読んだ『無病法』にもあったが、極少食の方が長生きにつながるようだ。
『人はなぜ眠るのか?』その理由として、深い眠りの間に脳にたまっている有害なゴミを排出するためだという。そして、加齢に伴い、深い眠りが阻害されると脳内の有害な毒素が悪さをする。。例えば、85歳まで生きるとすると、25万時間
を眠りの国で過ごすことになる。一生のうちの約29年に相当する。こう聞くと驚くが、人生の3分の1は寝ているということなのだから、当然と言えば当然だ。

長寿に貢献する可能性が考えられるものとして
・地中海式ダイエット
・ラパマイシンの摂取
・メトホルミンの摂取
・モンテルカスト
・ベーシス
等が書かれている。
そして最後に、
生涯現役であり続けること
時にノスタルジーに耽ること
等が勧められている。

社会とつながり、十分な睡眠、食事制限をして、脳を健康に保ち長寿を目指そう。。

不眠にならないコツや理想的な生活習慣などのミニ知識がけっこうおもしろい。

この記事が参加している募集

#習慣にしていること

131,173件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?