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ブナはーべん

ブナの森はいいな。五年くらい前に東北に旅行に行ったら、ブナ原生林があった。

林業行政悪政で、いまや日本中スギに取って代わられてしまったが。木材としての商業的価値が低いことがあだになったらしい。

ブナは何故か欧州の森というイメージがあった。

我ながらアホな勘違い。多分、「ブナハーベン」という時々バーで飲むアイラ島産のシングルモルト・ウイスキー名前が想起させたイメージで、単なる駄洒落脳の弊害。ブナはーべんか、そうかこのウイスキーはブナ樽で寝かしたのかな、香ばしいヨーロッパの森の香りがするなとか思って飲んでいた。

「ブナハーベン」はゲール語で川の河口という意味らしいから、まったく関係なし。

岩手の詩人宮沢賢治の童話にもブナはでてきたんだったか。あの架空の欧州のような世界とブナのイメージも我が誤解の一因かな。イーハトーブのグスコープドリの住むブナの森みたいな。

白樺みたいな幹に、明るい黄緑色の丸い葉っぱが目に優しい。

漢字だと、「橅」。可哀想に、無な木、無駄な木ということなのか。

「ブナは生長するにしたがって根から毒素を出して、一定の範囲に一番元気なブナだけが残り、残りのブナは衰弱して枯れてしまう」らしい。自分にも悪い毒素を出して仲間を駆逐する嫌な奴だったのか?そういう奴、人間にもいるな。ブナな奴。毒素を出す奴。

そんな奴からは意識して距離をおいた方が無難だな。あ、ブナんだなというオチが無意識のままついた。独白にまで駄洒落が出てしまうとは、うーん名人芸。今日も仕事がはかどりそうだ。


wiki
ブナの木は非常に重く川を流して搬出することが困難なことから、商取引には向かない資材だった。その上、腐りやすい上に加工後に曲がって狂いやすい性質があり、20世紀の後半まで用材としては好まれなかったが、薪のほか、下等品のための需要はあった。

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