映画感想「グリーンブック」
2019年に飛行機で観てFBに書いていたのがでてきたのでここに再掲。
帰りの便で映画 Green Book を観る。
昔が時代設定のロードムービーは撮影時のエキストラのクラッシックカーの準備とか大変だろうなと見ていたが、マンハッタンを出発してNJの紅葉がきれいなジョージワシントン・ブリッジを通過しているときの遠景で走っている車が古そうだった以外は、田舎を移動するということであまり他の車両は映っていなかったので、そんなに大変ではなかったのかな。
いや、そこじゃなくて映画としてどうか、ということだが、4 out of 5 peanuts 。
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ストーリー展開が予想通りで、唯一違ったのが弁護士に電話したのがじつはもっとえらい人宛てだったというのがあったくらいで、いい意味で、期待通りの展開があって、ほっとさせてくれた。
最後のシーンで、運転手の親族が差別用語をつかったのに対して運転手が "Don't call them that" と短くいういいシーンがあったが、字幕が「やめてくれよ」だった。「その言い方はやめろよな」くらいにしてほしかったな。
ばりばりクラッシックピアノだけど仕事として黒人ポップスやらされてるDr Shirleyが当時流行っていたAretha Franklinを知らないというのもニヤリとさせられたし、「人を動かすには、上手い演奏だけではダメで勇気を示さないと」と当時にdeep Southのツアーにでたというのは、すごいことだと思う。暴力や死を覚悟した上でだろう。
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普段はあまり接点もなくて仲もよくない人間同士が、車で長時間移動していろいろ会話して触れあうというのはいい設定で、自分も数年前にドイツ各地を1週間車で移動したのを思い出した。
ドイツ不動産視察ツアーのようなのだったが、投資家兼不動産開発担当のイギリス人のPが運転手をかってでてくれたのだが、車好きというのもあって都市から都市へすべて車移動。
一度に8時間とかアウトバーンをとばす旅路もあり、後部座席の日本人ふたりはほぼ熟睡。助手席の僕は運転を変わろうかとも提案したが、アウトバーンを最高250キロくらいで飛ばすのはさすがに怖かったので、助手席に座った人間の努めとして、眠気覚ましに、いろいろあることないこと話すことに努めた。
Pは知り合いだが、とても仲の良い友達というわけでもなかったが、家族のこと、仕事のこと、軽い冗談、困った話、いかに北ドイツがイギリスと歴史的に深い関係があるかなんていうことも教えてもらって、紅葉した東ドイツの森の眺めとともにいい思い出となった。
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Green Bookは、学校とかで教材にして、昔はひどいことがまかりとおっていて、そんななかでもこういういい話があったんだと子供に教えるにはいい映画だとおもう。
同じようにアジアでも、タブーに挑戦して、朝鮮半島や中国での戦時中のひどい状況はちゃんと描写しながら、そんななかでの個々の心温まる人間ドラマを描いてほしいものだなあ。 ■
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