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a Japanese female Tom Waits

週末知った、日本人女性ボーカルのだみ声のインパクトが脳裏を離れない。月曜の今日も、電話会議やら溜まっていた仕事を夕方終えたら、さっそく聴いたのがこれ。ここまで唄って、喉大丈夫かなってくらい叫んでいる。

T字路s ボーカル伊藤妙子の、エディット・ピアフというより、辛さ5倍ピラフという感じの愛の讃歌。

なぜいいと思うのかはもうわかっていて、自分の性癖(あ、この単語、けっして sexual orientation だけでなくて、嗜好、傾向という広義の意味なので誤解なく)の中のあるボーカルのカテゴリーにぴったりくる唄声なので。アメリカの酔いどれ詩人、トム・ウェイツのバラードがこれ。

浪曲のような(そういえば最近聞かないなあ)インパクトのある声。だみ声で喉でがなりたてて歌えばそれでいいというわけでなくて、腹式呼吸で腹の底から絞り出して喉を震わせて、その過程でたっぷりと温かい湿気を与えた声という感じがなかなかありそうで無い。そんな声で、人生の深い部分の機微を語られたら、それはもうその声に身を委ねて、感傷を共にするしかない。

(タイトル写真は、Note Galleryでライブで検索してでてきた画像を拝借。ぼかし具合が最高にいい写真)

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