このデューク・ジョーダンという、デューク東郷とマイケル・ジョーダンを足して二で割ったような名前のジャズピアニストはそれほど好きではなかったんですが、最近、すごくいいなあと。
1950年代のサックスのチャーリー・パーカーのレコーディングで弾いてるピアニストだとしか知らなかったこともあり、高速で超人的なソロを吹くチャーリーの後に、ぽつりぽつり弾く人というイメージだった。左手の伴奏が昔はオンビートだったとは知らなんだ(↓ wikipedia) 。
それが、そのぽつりぽつりが、最近聞いてみると、やけにしみじみといいんだなあ。
かなりくさいドラマチックな展開もあるけれど、それもまあ許せて。
白髪の枯れたおやじが、「俺もさ、いろいろあったわけよ。人生、辛いことばっかでさ」と、時に小気味に、時にリズムをためながら、使い古して角がとれたフレーズをゆっくり、繰り出してくる。
「お冗談でしょ、ジョーダンさん。その右手の感傷的なフレーズで、けっこう若い女の子だましたりしたんでしょ」とつっこみたくなる感じ。
以上、独りよがりの妄想ですが。■
(タイトル画は、Galleryでピアノで検索してでてきたのから、渋いのを拝借)