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寂寞(せきばく jìmò)

中国語のカラオケを何曲かトライした人にはたぶん「あるある」だと思うのが、「寂寞」(せきばく)という日本人には大げさな言葉が、中国語のラブソングの歌詞でけっこう出てくること。

中国語のカラオケで語学勉強だと勘違いしてたくさん歌っていたころは、これでもかというくらいでてきた。それで、この jìmò というピンインをまず覚えたりした。

日本語だと使ったとしても、「寂寞感のただよう寒村」とか、風景についてだが、中国語ラブソングだと、「我的寂寞」とかでてきて、私の持つ寂寞感というよりも、たぶん、あなたがいなくて恋しく寂しい、てな意味なんだろうなあと想像。

中国語カラオケが勘違いと書いたのは、やはり、歌になると四声のトーンがなくなるので、表現や四声のない音を覚えるのにはいいが、四声がまったく残らない。正直、この東アジア言語の声調が苦手。一応自称ミュージシャンなのだが、この上がったり下がったりのトーンというのが苦手でよくわからなくなって、アルファベットで書いた音は同じなんだがトーンがあってなくて通じないというのが多々あった。スペイン語の世界は、書かれたまんま発音すれば伝わるんだが。それだけ、同音表現が多くて、トーンで区別してるんだなあと痛感。中国語はアラフォーの頃に上海に2年住んでいたときにトライしたのだが、あまり身につかず、せいぜい最近は中国語しか通じないレストランでちょっと使うくらい。クラブハウスでも、いろんな言語の部屋を除いたが、なかなか中国語は聞いていても理解レベルは低い。

それで、「寂寞」だが、この言葉、なれてくると字面(じづら)がなんだかすごくいい。

我的寂寞、ウォーダ・ジーモー。音もなかなかいい。中国語カラオケは、漢字のならびをみているだけで、結構漢字からイメージが湧いてきて、ちょっと詩的で、とくにウィスキー水割りかなんか飲みながら人が歌うのをカラオケで字を見ながら聞くのが好きだった。はやく再開してくれないかな、カラオケ。

(タイトル写真は、ライブラリーから寂寞で検索してでてきた、寂寞感あふれる写真を拝借。都会の孤独感がでていて、とてもいい写真)

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