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Jazz

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#アドリブ

【Jazz】"Body and Soul" by Charlie Parker

チャーリー・パーカーの演奏で、録音状態が悪くてどこかの個人の家の居間で演奏したような録音の中に、なんともいい感じのがある。 All of Me をチャーリーがレニー・トリスターノのピアノと、かすかにしか聞こえないドラムとで延々やった録音のが一番好きだが、この Body and Soulもいい。音は悪いが、なんど聞いても飽きない。 どんな状況での録音かしらないが、練習しているようなリラックスした感じで、チャーリーの持っている技(フレーズ)が溢れるようにでてきて止まらない。や

ジャズ 相対音階 ねばれみご

音声SNSクラブハウスで出会った嬉しいもののひとつに、毎週週末のNYからの1時間くらいの番組?がある。NY在住のジャズ・ボーカリストの日本人女性が、アジア時間で土日の朝に、それぞれ1時間づつ10曲くらい、現在活躍中の日本人ジャズ・ミュージシャンの曲を紹介してくれる。 わざとひっそりとやるという趣旨なのか、クラブハウスでも視聴者は10人くらい、同時放送?の「ミクセラー」という音質がいい独自のアプリ(僕は今はもっぱらこれ)でも10人くらいの観客。同内容がPodcastにアップさ

「アドリブは音響エフェクト」とフェルナンドは言った

日曜の昼下がり、NYで暴漢に襲われて重傷を負ったピアニスト海野雅威さんの支援配信ライブを聞きながらの、つぶやき。しかしこの支援ライブ、ぶっ続け7時間で日本の錚々たるジャズミュージシャンが数十名総出で、(たしか)後からも録音が聴けて、3000円。こんな豪華でお得な企画めったに無い。チケット代は支援にいくし、ネット配信もさくさくでいい音。 90年代前半、NYに仕事で赴任していたときの思い出。仕事とは関係なく趣味で、たしか6番街と20丁目あたりだったかにあった音楽学校で週1回2時

スローな「ジャイアント・ステップス」 時を経て見つけたマレーの虎の秘宝のような

Giant Steps (Alternate Version, Take 2, False Start) 最近、さっぱりJazzのCDを買ったりしてないのだが、最近の最大の収穫はANAの機内オーディオで聞くことができた、このGiant Stepsの”Alternate Take 2”(アルバムでは 13番目の曲)。 有名なTakeのほうは、難解なコードチェンジを高速でぐいぐいとドライブしていくソロが醍醐味。それがこのTakeでは、ちょっとゆっくりな演奏。有名なTakeしか