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#85 超高齢の母、高齢の息子−其ノ一「◯◯を受け入れる」

高齢者…とは定義上65歳以上の
人のことを言う。

ってことは、下は65歳、
上は…キリなく上。

65歳の人の親世代は
85歳~95歳位だとして

この両者は、共に高齢者という
わけだがこの親子ともに高齢者
という世帯は当然増えている、
というか、めちゃくちゃ多い
と簡単にわかる。

なぜか。

わたしの働くデイサービスでは
その親子が両方高齢者世帯が
3〜4割を占めている。

これを日本の縮図と考えれば
おそらく地域差などあったとしても
概ね割合は合っていると思う。

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80代後半女子の呆れる悩み


私には無縁なこと…


自分に限って…「まさか」


人生の3つの坂のひとつ

この「まさか」が訪れても
なお受け入れられず

他人(介護サービス)も
家族(息子)も頼らず

腰も膝も首も曲がり
満身創痍の状態でも

IADL(家事等)だけでなく
ADL動作でさえも危うく
なって来ている。

何か頑として譲らない
ニコニコ朗らかに
笑いながらも頑固な
その人は日々何かと
戦っているのかと思うほど
日に日に疲れて来ている。


カラダはとっくに悲鳴を
あげているだろう。


弱音を吐いたら終わりだと
言わんばかりに本音を
口にせず、目に入るもの
入るもの即座に反応して
誰それ構わず社交的に
振る舞うその人の
誰にも話せぬ本音は
何だろうか。


子育てをしている頃から
80歳くらいまで大好きな
趣味に明け暮れ家族の協力の元
日本中に行ったという。

楽しんでいたことを懐かしむ
様子は利用開始当初はあった。


今は、言うことを聞かなくなった
カラダへの不満、自分へに不満
スタッフへの不満…


様々な不満を微笑みながらも
真剣に話すことが多くなり
何でこんなになっちゃったの
かしら…と。

呆れるほどの
「暖簾に腕押し」感!
「ぬかに釘」感!


仕事上は、傾聴しHOPEを聴き
その場で説明ができることはする。

私たちができることはできる限り
するが、ご本人を尊重して
行動しないと、と思うので、
そこは少し気を使う。

それでも、何ヶ月か何周か、周期的に
不満が溢れてくる。



きっとこうなる前にサインが
あったはずだと私は思う。


そのカラダからのサインを
見えなかったか、見てみぬふりか、
見えていたけど軽視したのか。



気持ちを若く保つことは
大切だし、いつまでも若々しく
いたいと思うことが外見の若さにも
繋がると思う。


気持ちが若いと、カラダもそれに
伴って若いと思うが

カラダが何らかの不調サイン、
老化サインを出していることに
気づいているのに、それを無視して
気持ちが若くいれば大丈夫だと考えるのは

パラシュートをつけない
スカイダイビング
ではないかと思う。


自分に老化のサインが出て来たことを
受け入れて、その上で若くいるためには
どうしたらいいのかを考えて行動する
のが、私が思う健康法のひとつだが


この「受け入れる」というのが
一番大事で、一番の乗り越えたいカベ
だと思う。


このカベを楽しく超えていきたいと
思うのもまた、私の課題であり、
楽しみのひとつでもある。


家族という最小社会の中でも
問題となるのが、コミュニケーション
であると、この仕事をやればやる程
感じる毎日。


利用者さんが家族とも和気藹々と
笑って話せるって未来が来るといいなあ
と思う。


次回、其の二はその「家族」のことを。

#デイサービス  
#機能訓練指導員
#高齢者
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