毒になって、薬になる
私がなりたい私には、もうなれない。
この先も作り出していくであろう”理想の自分”にはいつかなれるかもしれないけれど、”あの日思い描いた私”にはもうなれないのだ。
24歳。
「まだ若いよ!」と言われ続ける毎日だ。
自分で作った理想や無意味な固定概念が、私を雁字搦めにしている。
馬鹿らしいなと自分でも思う。
20代を生き抜いた成功者たちが、20代をもがく私たちにエールをくれる。
そんな高価な言葉すらも毒にしてしまって、今日も私は眠れない。
言いたいことがたくさんあっても、言いたくないと心が言う。
いつになっても読書は逃避で、映画は戦地だ。
見たくないこと、知りたくないこと、言いたくないこと。
目も耳も口も閉ざして、離れて、うずくまって、泣いて、朝になって、頭が痛くなって眠る。
私の好きが詰まったこの狭いワンルームは、いつか私を殺してしまう気がする。
言いたくないが詰まったこの拙文は、いつか私を抱きしめる薬となるんだろうか。
色々ある日々だから、色々あるけど、私はそれなりに元気で、何も心配はいらない。
迷いに迷う24歳らしい24歳を、十分に謳歌しようと思うのです。
遅ればせながら、あけましておめでとうございました。
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