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JO1 THE MOVIE『未完成』を見た私の未完成なキモチ

初週に観ることは叶わなかったけど、やっと観ることができたので忘備録としてのふんわりとした感想と、コロナ禍における「私とJO1の関係性」について記しておこうかなと思います。諸事情により、この1回しか観ることができないので、記憶違い等やニュアンスで押し切るところもあると思いますが、生暖かくスルーして下さい。以下、映画のネタバレも微量に含みます。

『未完成』私は好きだなと思った

アイドルのドキュメンタリーに慣れていたり、日プや初期から応援してる方々にとっては物足りないのかもしれない、というのが初週のTLを見た印象だった。「裏側を知りたい」ファン心理と「裏側は見せたくない」アイドル心理のバランスを、監督がどのように映画に落とし込んだのか楽しみだった。

映画を見て感じたのは「JO1がいかに愛されてそこにいるのか」だった。JAMからの愛、チェ社長やたくさんのスタッフさんからの愛、いろんな形のいろんな愛を抱えて「JO1」として存在している11人。そこに寄り添うようにして撮られた映画だった。

メンバー間の揉め事もコロナ禍が招いた悲報もたくさんあっただろうに、その「撮れ高」をあえて使わずメンバーのインタビューで語らせるに留めることで、あのデビュー当初のぎこちなさや不安そうな顔が印象的に残り続ける。そこに苦しさは伴わなくて、きゅっと手を握られてるくらいの感覚でずっと。

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だから、見終わったときに温かい気持ちが残ることが、私的には嬉しかった。彼らに丁寧に寄り添って「未完成」を作り上げて下さった監督に感謝しております。

余談だけど、あの初期の「散るのさ華麗に美しく」って感じの刹那的で殺伐とした雰囲気を醸し出すJO1もとても好き。

他己紹介って栄養価高いよね

映画序盤の他己紹介を摂取しただけで、健康的に生きていけるオタク。

拓実くんに対して「一人の時間も必要な子」という表現があったり、碧海くんは「実は寂しがりや」と言われていたりして、仲間を語るうえで選んだ言葉の端々に柔らかさを感じた。11人がそれぞれに、きっとそうやって尊重しあって寄り添い合っているんだろう。

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印象的だったのが豆ちゃんが紹介されたときの「JO1の核」という言葉。全編通して豆ちゃんの言葉って少し重たくて、シビアに物事を見ているんだなって感じた。その反面、マンネとしての存在感も大きくて、お兄ちゃんたちが口々に「可愛い」「可愛い」って言ってるの本当に和む。大好き。

あと、瑠姫くんが語る純喜くんが「意外とネガティブ」なの最高にるんきで本当にいい…(語彙力) JO1というチームを鼓舞しながら、自分を奮い立たせてる純喜…とても愛しい。

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その純喜くんが語る瑠姫くんについても、またるんきらしくて良かった。純喜くんの発言って、いつもちょっと独特で可愛い。目標聞かれて「世界平和」って言うアイドルいます?本当に平和の象徴なのよ、純喜くんは。

JO1 And Me  = JAM =

本編の間、JO1から「JAM」って言葉が何回出てきただろう。JO1とJAM、アイドルとファンという立場の違いを乗り越えて、お互いが同じ熱量で思い合えるってなかなかすごい。

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景瑚くんの「JAMは12人目のメンバー」という言葉や、純喜くんの「JO1の一番の強みはJAMだと胸を張って言える」という言葉に全てが詰まっている。

本編のライブ映像使用部分で[メンバーのアップ→そのメンバーのファンのアップ]で構成された部分が、とても印象的で美しかった。JAMみんな可愛すぎません?

元国プのみなさまや初期からJO1を支えてくれたJAMさんたちに感謝すると共に、いまJAMの一員としてJO1と共に歩んでいけていること、誇りに思う。

パフォーマンスこそがJO1の本質

この映画のメインは昨年11月にあった初の有観客ライブ「OPEN THE DOOR」で、そのライブ映像が随所で効果的に使われていた。

ライブ1曲目の「 Born To Be Wild」の第一声だけで「河野純喜は日本の宝…」っていう気持ちになっちゃうJAMはきっと私だけじゃないし、映画館の大画面と素晴らしい音響システムでライブ映像を見れただけで映画代以上の価値はあったと思う。

本編で本人達もステージパフォーマンスへのモチベーションについて語っていたけど、やっぱりパフォーマンスがJO1の本質だなと改めて感じたし、この先できるだけ多くのステージに立てますようにと「ツカメ」を聴きながら切に祈った。

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私はアイドルであるJO1が大好きだけど、JO1はアーティストだと自信持って言える。華やかな見た目だけじゃない、実力もある。しかもまだ未完成で、それすらをも武器にする11個の個性がそこにあるんだから。

いつか日本が、世界が、彼らに慄くといい。

Go to the TOP の “TOP”とは

映画を締め括る大切な質問で、言い換えれば「完成とはなにか」っていうような大きな話だったけど、それに答えるJO1の姿は “重くない” 印象だった。インタビューに力みを感じる序盤との対比もあって、全員の言葉が軽やかに深く刺さる。

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個人的には拓実くんの「自分達が決めるものでもないし、他の人に決められたくもない(意訳)」という回答に痺れた。このボーイズグループ戦国時代、強く強く勝ち抜いてほしくてファンはヤキモキしちゃうけど、本人たちはもっと違う次元で物事を見て感じて生きてるんだろうなって。逞しいな、JO1。

見終わっての感想

とにかくずっとひたむきで前向きでポジティブだったから「ツカメ」でじんわりきた以外には最後まで泣かずに見れたし、心がとても軽かった。

序盤では仲間に対して不安感があったことを吐露していた豆ちゃんが、時間が経つにつれて「仲良く」という言葉を度々使うようになっていくこと。これに尽きる。JO1には笑顔が似合う。ずっと仲良く幸せでいてほしい。

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ただ【 強いて言えば 、欲を言えば 】だけど、コンビニという最高の自作歌を歌うボーカルラインの3人(withきまちゃん)がよすぎただけに「こういうのもっとない…?あったでしょ…ねぇ…見せてよ」みたいな気持ちになったりはした。

一貫して「マイナスな部分を見せたくない」という意思を感じた映画だったけど、だったらポジティブな裏側をもう少し見せてほしかった。「分刻みのスケジュールをこなすJO1ってどんな感じなのか」とか「練習中に士気が下がり始めた時、誰がどんな風に声をかけてきたのか」とか。瑠姫くんの言う「やっていける自信がなかった」ところから今の「家族」になるところまでの11人の関わり合いが見たかったし、ちょいちょいやらかすJO1だもの、マイナスにならないくらいの可愛らしい失敗やアクシデントもあったでしょ?とか思ったり。監督が撮った膨大な量の素材は果たしてどれくらい使われてるのだろうか…

でもさ、これって私達が上質なビハインドを知りすぎてるからこそ思うことなんだよね。ラポネさんはことあるごとにビハインドを出してくれてるから、見慣れてる気になってしまうというか。欲張りになっちゃうよね。

あと「飛べるから」のMVが思った以上に本編だったのが既視感の原因だと思うの…映画とリンクしてるとは聞いていたけど、リンクというか映画そのものだった。

5分程のMVとしては最高だったけど、108分の映画としては物足りないのってこれだよなって。ドキュメンタリー映画というよりは、超大作MVだったなぁ…という個人的な感想を小声で残しておきたいと思う。(何回か見たら印象変わるかもしれないから、私のキモチも未完成ってことで…)

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でも、映画館の大画面と特殊音響で感じたOTDは本当に最高だったから曲をフルで聴けるのは嬉しかったし、JO1はずっとかっこよかったし、瑠姫くんはもう美でしかなかったし。彼らについての知識が浅い方が見たとしてもJO1の魅力が伝わることは間違いないから、いつか地上波でやってほしい。

コロナ禍に出会ったJO1と私

もともと活動的だった私が、産後とコロナのWパンチで家から動けなくなって「母」でしかなくなったときに出会った某オーディション番組。そこから色々とYouTubeを見るようになって、オススメでたまたま見かけたのがJO1の「無限大(PV)」で。銀髪の瑠姫くんが美しくて衝撃的で、何回も何回も繰り返し見たのが私とJO1の出会い。(沼落ちブログ書きたいと思って早半年)

コロナ禍でJAMに会えないからと上げてくれたコンテンツの多さが沼落ちを後押ししてくれたのは確かで、コロナ禍だからこその出会いだった。

JO1にとってコロナが道を阻んだことは確かだけど、蓮くんや景瑚くんの考え方をもって乗り越えていく11人を尊敬するし、それを支えてくれた周りの方々には感謝しかない。

地元開催だったのに、ワクチンが打てない年齢の子供がいるからと断念せざるを得なかったOTD。すごくすごく悔しくてコロナ禍を恨んだけど、でもコロナ禍だったからこそ3公演も生配信をしてもらえた。画面越しではあるけれど、瑠姫くんのお誕生日もオーラスも同じ時間に同じ空気感で一緒に楽しむことができたんだ。この不自由な幸せを決して忘れてはいけないなって思う。

コロナがなかったら、今頃JO1はもっと有名だったかも。でもコロナがなかったらJO1とJAMはここまで強く繋がってなかったかもしれないし、私は出会えてすらなかったかもしれないから。だから私は、コロナ禍で出会えた奇跡に感謝してる。

私の支えになってくれてありがとう。
これからもよろしくね。


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引用元 https://jo1themovie-mikansei.com/
https://youtu.be/R8thF-ZdSFI

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