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2023の夏

やたらディレクターを取り上げるバラエティを眺めながら、明日の職場を想像する 何をしないといけないのかというより、何をしてはいけないのかをしきりに考える 帰りの電車で先輩の言葉を思い出した ちょうどいい自己肯定感の高さとレスポンスの早さで人気のある先輩だ ときどき気になる言葉の強さはあるものの、ことあるごとに誘ってしまうのは好きだからだろう 強い言葉をさらさら使いこなすおかげで、本心はうまく隠れている 気付くのが遅すぎたようなずるいような誰がと言われたら困るような

人と人の掛け合いに混ざりきれない自分を知っているから 一歩引いて知らないふりをする 引いた線のこっちとあっちの人 勝手に線引きして態度を変えたりする 最低だ 不機嫌を顔に出して機嫌をとってもらおうとする 子供みたいに 大人になってもそれを許してくれる人を好きな気がして 好きの順番とか大きさとか 濃さとか方向とか コントロールできるはずもない他人のそれを どうにかしたいのに気付かないように 意識する

しんどいこともう会えないこと周りの目マウント冷静になれないこと誰にも言えないこと でもいちばんは嫌われたこともう遅いこと 返ってこない返信も一度も誘われたことがないことも 今になってわかる 冷やかしていると思っていた言葉が 本当は嫉妬だったことも こうなって初めて気づく 同じ気持ちなんだろうなと思うあの人のことも もう全部嫌いになりたいのになれないことも 夜が長いことも

自分だけじゃないこと自分のせいなこと後になって分かることも全部捨てれずにいることも 最中は好きだなんて思わなくても言えたのに 今はもう好きとか嫌いとかどうでもいいとさえ思う 同じような経験をしたであろう知り合いを数えては安心していることに嫌気がさす 過ごした時間に比例する情と 比例しない状況 ずっと一緒にいる気もしたしそうじゃない気もした

夏のせいにしたくてクリープハイプを聴いた

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