銀座の並木通りの8丁目を歩いていたら金ピカ女の子の銅像(金だから銅像じゃないのかな)を見た。ハイレグのレオタードを着たバニーガールの女の子だ。等身大より少し小さいぐらいだが置物にしては大きい。キャバクラかガールズバーの看板的なものらしい。 以前身体中に金箔を貼った女優の出ているAVのパッケージを見たことがある。そういう需要があるのか。これはどこに興奮するんだろうかと不思議に思ったのを覚えている。 ・裸に金箔だけという状態 ・金箔という高価なものを無駄に身体に纏わせている
「私、あなたと不幸になりたい。幸せになんてならなくていい。貴方と一緒にいることができればそれだけでいいのよ。」 雨の中で抱き合いながら、彼の鼓膜だけを震わせる声で言った。彼がうなずいたのを肩に感じた。夕方の肌寒い潮風の中であたたかいのは私たちだけだった。 私は彼と抱き合って、身体をぴったりくっつけて首筋に顔を埋めるのが好き。セックスよりもこういう身体の触れ合いに喜びを感じる。ジグソーパズルの曲線がぴったりとはまるように、私たちは元々合わさるために生まれてきたんじゃないか