AM3:27 繁忙期の一課員
外に出ると冷気が白衣を貫いて肌を刺す。
辺りは街灯も消え、深夜営業のスナック・スタンドだけが誘蛾灯のように通りを照らしていた。
寝不足の頭でフラフラとスタンドに引き寄せられる、スナックを数種、カフェイン飲料、タバコを二箱手に取ると
「お勤めご苦労さまです。」
半分アンドロイドのような店員が声をかけてくる。
ギシギシと音を立てながら決済用の端末を差し出す老人に無愛想に返事をすると、少し間をおいて自分が仕事着のまま寝ていたことを思い出した。
顔を上げると老人は瞳孔のランプをチカチ