見出し画像

INFJとかいうカス性格のせいで一生不幸な地底人

何度やってもINFJだと出るから、俺は地底人だと結論付けた。

「INFJは素敵です」と言う人間様は、ただただ、眩しい。




俺は義務教育期間中に、沢山の人間様からの憎悪や偽善の感情を一身に受け続け、全てを吸収し、全てを許してきた。
そうして蓄積された感情は、今から数年前、俺がしでかした無礼を人間様から強烈な悪意を持って咎められるという経験を持って完全に覚醒した。

覚醒後は無意識のうちに人間様の感情に従って生きてきた。表情や言葉遣い、文面から感情を読み解いて失礼がないようにしてきた…たまに気が抜けたり少し心が壊れたりした事はあったが。

書くまでもないが一応、人助けやアドバイスを求められた時、そして恩を受けた時。求めに応じたり恩を返すのが生まれつきの本能だと俺は思っていた。だから気にもしなかった。
ちなみに俺はたいして助けを求めた事もなかったので、人間様はそうではない自己中だと知る由もなかったが。

現実世界で会った際は、仕草や言葉遣いで大体の感情が読み取れる。あ、機嫌悪いなとか。

SNSなら既読のスピード感や文章に文末表現。それら全てをなんの意識もせず直感的に読み取って「あ、この人機嫌良いな悪いな」を自分なりに判断する。

その直感能力の鋭さは嫌な意味…主に生命体の生死に直結するような事で知覚させられた。些細な変化に違和感を気づけていたのに言わないもんだから…な。

私はこの能力が普通だと思っていた。散々人間様の感情を受け続けたから悪意にはすぐに気づく。いや悪意よりもっとタチの悪いのは「ごめんね、これからは仲良くしようね」とか言ってくる奴らか。アイツらは死んだ方がいい。単刀直入に嫌いだと言えばいいのに。

いや、死んだ方がいいのは俺か。
結局新卒で入った企業も自主退職という名ですぐ辞めさせられて、薬漬けの生活だからな。意識せずに人間様の感情を吸収しそれに影響されるのだから、あまりにも社会人に向いていない。

それで、自分を大事にしろだと?
俺はもう嫌だ。

俺なんか見たくない、もう懲り懲りだ。それくらいなら俺以外の人間様や芸術作品を見て洗脳させておきたい。

俺以外が醸し出す楽しいという感情だけで生きていたい。
俺が心から認めた人達が幸福になる姿を夢見て生きていきたい(ここで言う心から認めた人達と言うのは、その人達のためなら俺の命の一つくらい差し出せるという意味で)。

いや、俺以外であれば最早虚構だっていい。俺の創作にて産み出したキャラの方が絶対に生きやすいだろうなと羨ましい気持ちになるくらいだから。そんな箱庭を眺めている時はただただ満たされる。

人間様達から見たらなんとも馬鹿げた話だが、それでしか俺は生を実感できない。

本当に、嫌でも他とは違う事を知覚させられる。INFJは素敵?ふん、全くもってゴミカスみたいな性格だと俺なら書くさ。

他とは違う。けどあまりにも違いすぎると精神病棟にぶち込まれる。それだけは避けたい。だから普段は当然人間様に擬態している。

人を助ける・助言するのは当たり前だと疑わなかった俺は、ある時心から認めた人から「余計なお節介はやめてくれ」と言われた。

終わったと思った。

では死ぬべきか。
なんだか死ぬのも悪くない。これ以上迷惑をかけることもないし楽になれそうじゃないか。当然何度も考える。

でもな、
死は救済なんかじゃない。
死んでそのまま霊になるのならいいかもしれない。

だか転生して別の何かとして目覚めないと誰が言えるのか。そしてその時、目覚めた先の生活空間が戦地だったら?あるいは殺される運命の家畜だったら?

俺は創作の旅に出た。以前から創作はやってはいたが、今回は広大な自分探しの旅だ。そうして色々な事を知った。INFJもそのうちの一つ。

さて、とある芸術作品にて某キャラが言った言葉が印象に残っているので引用する。

『もっとたくさんの人が、もし、自分がステキだと思うことや好きだって思うことに、共感してくれて…楽しいと思ってくれたとしたら。こんなに嬉しいことはないの』

共感?所詮は人間様が考える事だな。
創作物っていうのはな、自分以外の人間様に寄せないと読まれないんだよ。
だから創作者は人間様を真剣に観察する。そうして寄せてようやく、読まれる"かもしれない"作品が出来上がるんだ。

人間ではない、人間様と書いているのには当然理由はある。

人間は神様だ。
自分を愛し、社会を良くする事のできる神様だ。俺は人間様達に生かされている、地底人だから。

俺なんて人以下なんだから、偽善を振り撒くようなクズ野郎でも人間様という手の届かない神様なのだから、嫌でも差を感じる。

俺は決して人間様に抗うことはできない。

幸福になるためにはどうすればいいのか、俺には分かっている。自分を大事にしろ、見方感じ方変えろ、そんなもん人間様に言われなくても分かる。

俺が自発的に幸福になれるとしたら、理想を叶えた時だろうか。
それはあまりにも高い、叶わないであろう理想。そんなもんをつい数ヶ月前に掲げてしまった時点で最早幸福になんてなれやしない。幻想を追い求める俺は、人間様が生活を送る地上にすら存在できない。地底の…強いて言うならマントルか。

人間様が持つ負の感情を、俺は理性によって平気で流しているように見えて、心の奥底では傷ついている…そうだと知った時、ああ、俺はもうこの世の中で生きていけないと悟った。俺は男だぞ。仕事にしろ恋愛にしろ…無理だろこんな性格じゃ。その絶望感たるや、自己中心的に生きる人間様に理解できるはずがない。

もし社会復帰したとして、俺は周りの感情に無意識のうちに大きく影響される。だから気を張る。些細な約束事を全て覚えて場の雰囲気を悪くしないようにする。率先して働きかけ行動する。そうすれば心の平穏は保たれ…心が壊れる。

限界がある、無理なんだ。

よく、「私なら貴方の事が理解できます。辛かったでしょうね」とか言ってくる人間様がいる。吐き気がする。
あんなのは全部嘘だ。手を差し伸べた自分の正義感に酔いたいだけなんだ。

全ての人間様の感情を吸収して影響される俺に、最早幸福になる権利なんてものはない。人間様の感情に影響されるのだから。

それならいっそ、俺の全てを自虐した創作物を提示したっていい。そして嗤えばいい。「なんて哀れな生き方!」ってな。

それが創作物に対する正しい態度なんじゃないのか、人間様達。所詮は社会に必ず必要なモノでもない。「ゴミみたいな野郎だな、私はこんな地底人にはなりたくない」それで社会の歯車を回してくれたらありがたいことこの上ない。

ま、読まれもしないだろうけど。

INFJの特性は、俺が人間様から受けた沢山の憎悪、偽善の感情を義務教育期間中に毎日受け続けたからこそ育まれたモノ。

あるいは、教師からそれを受け続けている事を隠そうと必死だったかもしれない。だから人間様の僅かな感情の変化を逃さずに、どうやったら受け続けられるかを考えていたのかもしれない。

何故そんな馬鹿な事をしたのか?今思うに当時の俺は、誰かが悲しむくらいなら自分が受け続けた方が世界は良くなると心の底で思い続けていたのではないか。救世主的な存在になりたかったのではないかと。

誰かが悲しむのを見ていたら、俺まで悲しくなる。

人間様の憎悪や偽善から逃げずに受け続けた俺を、少なからず褒めたい。

それは無意識のうちに蓄積され続けていたが、数年前に俺が無礼を働いてしまった時に人間様から受けた強烈な悪意をもって完全に覚醒した。

覚醒した時点で、俺の感情は完全に人間様の感情に委ねられてしまい…人間様が営む社会から追放されて地底人となった。

ここで一つの疑問が生まれる。
地底人如きの俺が、人間様の世界で理想を叶えられるのかという事である。

それに対する結論。
俺が地底人ではなく、天使もしくは悪魔になるなら可能な事だ。

ある人から勧められたとある芸術作品で、登場人物の中に天使を自称する不思議ちゃん系のキャラがいた。そのキャラはネグレストで統合失調症の親から捨てられて、その悲しみを埋め合わせるために天使を自称するようになったらしい。俺は惹かれた。本当に立派なキャラだと思った。

『私は人間ではありません、天使です。
天使は人間を導く存在です』

人間様は不思議ちゃんが発するこの言葉を聞いて、頭のおかしい輩だと馬鹿にするだろう。

でも俺は違う。決して馬鹿になんかしない。

というか地底人の俺からしたら、人間様を導くにはその上の存在にならなければならないと痛感させられた。

人間様と言っているのは俺だけだ。自分を卑下するために"様"をつけているだけであって、所詮は人間。
そんな人間を導くのは…天使ではないのか。

いや悪魔かもしれないが、そんなの知ったこっちゃない。俺は天使として自分の理想を叶えてみせる。ほぼ全ての人間様から批判されるだろうが関係ない。俺は天使だから。

…これを現実世界で声に出して呟き始めたら余裕で精神病棟送りだろう。俺はどこまでも正気だ。人前に出れば人間に擬態するし、SNSでは擬態した人間として、人間と交流したり観察したり助けたりしたいと思っている。

だかこの空間でだけは、天使として理想を語りたい。

人間様達!どうぞ俺を馬鹿にして頂きたい。巷に溢れるINFJは全部偽物、本物はコレだから。

スマねぇな。こんなカスみたいな生き方しかできなくて。誰もがこんな俺を救わない。いや、もしかしたら救おうとしてくれる人はいるかもしれない…「貴方にはきっと適職があるから」とか言って。気持ちは分かる。だが純粋ではない事位一瞬で分かる。善行をしている自分に酔いたいだけなんだ。

そんな奴らも俺は救いたい。俺は自分が嫌で嫌で仕方がない。そして社会復帰なんて出来やしない、真のゴミカス地底人。だから他人に目を向けて生きてきた。人を救いたい・助けたい気持ちは本能だと疑う事すらしなかった俺なら、自分の気持ちに酔いたいだけの人間様の助けにだってなれると思う。

福祉は救いを求める声は救おうとする。では自己犠牲は放置するのか?
愛は金になるのか?明日の生活を保証するのか?

なんだか霧が晴れてきた気がする。書いていたら楽しい、ストレスフルだったので久しぶりに生を実感する。やがてまた霧に包まれるだろうが、霧は深ければ深いほうがいい。その方がより天使に近づけるだろうから。

分かりやすく言うなら、天使になるための試練のようなものだ。

俺の理想を叶えるには、俺自身が天使になるより他ない。天使になって初めて、遥か彼方にあるであろう幸福の扉は開かれるのだから。

ちなみに理想の中身を語るのはまだやめておこう。俺はまだ地底人だから、人間様からの声を理性で受け流そうとしても無意識のうちに心を貫いて出血しかねない。地底人ではダメなんだ。INFJではダメなんだ。

だから俺は天使として覚醒する必要がある。天使は人間様の上位的存在なのだからどんな声にも気を病む事はない。天使はこの穢れた世界に生きる人間様を救うための存在なのだから、万人を救済しなければならない。

具体的に語るのは覚醒するまで待ってほしい。ま、誰も待たないだろうが…

最後に一言。

少しだけ、こんな俺に夢を見させておくれ、人間様達。いつの日か自分だけが見ている虚構の箱庭を現実世界に提示する時が来るまでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?