看護師の職場の種類と適正

看護師として働く場所は、病院を含め豊富にあります。
そして、場所によって仕事内容は大きく異なっています。

もちろん、現場ごとに、向いている人のタイプも違います。
そこで今回は、自分に合う職場を探している看護師に向けて、職場の種類とそこで求められる人の特徴についてお話ししたいと思います。

まずは、病床のある病院に触れていきましょう。
病院ではさまざまな患者さんが訪れますので、幅広い知識と看護スキルが求められます。
忙しい環境が多いですが、その分、多様な医療シーンを経験することが可能です。
ここで働く看護師は、柔軟性があり、新しいことを学ぶ意欲が高い人に適しているといえます。

次に挙げるのが、基本的に病床がない地域密着型のクリニックです。
クリニックでは、比較的落ち着いた環境で、特定の分野に特化した看護に従事できます。
また、患者さんとじっくり関わることが多いため、コミュニケーションを大切にしたい人、患者さん一人ひとりに寄り添いたい人に向いているでしょう。

そして訪問看護は、患者さんの家を訪れてケアを行う仕事です。
患者さんの自宅での看護では、医師の指示のもとではあるものの、現場では主に一人で活動することになります。
そのため、自立した判断力と柔軟な対応力が必要です。
患者さんとその家族と深く関わることになるため、思いやりや気遣いを実践でき、信頼関係を築ける人に最適です。

そのほか、介護施設での看護も一つの選択肢です。
介護施設では、基本的にバイタルチェックが中心となり、介護士とともに高齢者の方々の生活をサポートし、健康管理を行っていきます。
長期にわたって同じ人と関わることになるため、患者さんの小さな変化にも気付く観察力があり、細やかな心遣いができる人に適した職場です。