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「ドキュメント72時間」に魅かれる理由

マーケティングとクリエイティブをリサーチから考えたい管理職です。

私は「ドキュメント72時間」を常に録画し、新作が録画されると子どもたちの寝たあとの自由時間に、晩酌とともに眺めてます。

毎年年末には「もう一度見たいドキュメント72時間」と題して、その年のリクエストベスト10が5時間ぶっ通し(途中ニュースあり)で放送され、2020年のベスト10もHDには自動録画され、(さすがに、オンタイムで5時間テレビの前にはいられず・・)、大みそかから三が日までにひと通り視聴しました。

<2020年 もう一度みたいドキュメント72時間 1位~10位>
わたしが楽器を吹く理由
としまえん 日本最古の回転木馬の前で
神戸 あの日のストリートピアノで
歌舞伎町 さよなら人情キャバレー
小さな屋台カフェ 千夜一夜物語
宮崎 ナゾの巨大魚を追え!
福島・浪江 年の瀬、ふるさとのスーパーで
秋葉原 電子部品に魅せられて
札幌・サンドイッチ店 24時間営業は続く
青森・下北半島 ”ワケあり”横丁

これらの10本のドキュメントを見ながら、レギュラー放送から8年も続く「ドキュメント72時間」を、今もなぜ新鮮な目で見れるのかピンときました。
1つは、番組で取り上げられた「宮崎の街中ピアノ」に九州旅行時に娘に弾かせてみたり、「東陽町にある24時間営業のパン屋」に深夜訪ねて反響が大きすぎて営業短縮した張り紙をみたり、聖地巡礼のようなミーハーな利用期待もありますが、仕事と共感する面があると感じます。

それは、1回1回の放送で、様々な場所やシチュエーションに寄り添う人の声を聴きだしてくれることで、それが1つの生活者セグメントの気持ちとして共感できるという点です。
多様な世の中、1to1の時代、個性の時代を、私たちはどう見えていくのがよいのか。その答えが「ドキュメント72時間」の中にはあるのだと思います。
切り出し方によってはとてもニッチかもしれないが、そこには関わる人が必ずいて、その積み重ねが世代の違い、地方の違い、趣味・関心の違いであることを忘れてはいけないでしょう。

としまえんに夫婦の思い出を重ねる人に何ができるか、楽器に向かっている人は案外多いようだ、夜の街やキャバレーで働く人と未来を作りたい、地元や地方に夜な夜な向かう人の苦労を助けられないか。
ドキュメントを見る目をもう一段磨きたいものです。

ご覧いただきありがとうございます。仕事もプライベートもいろいろなモノを掘り下げていきます。