コロナ感染症についての振り返り

これまで丸2年、去年10−12月の減った時期に外食した以外はほぼ皆無で、とにかく自粛してきました。誘われる時も行きたい気持ちと戦ってオンラインで参加や、いかないという意思決定をしてきました。
つい最近、友人が福岡へ転勤となるので、壮行会をやるから来なよ!といわれて、まよった挙げ句行くという意思決定をしました。友人宅では、6名ほどいて、みんなマスクなし、普通に飲み食いしてました。私は気にしつつもマスクを外してました。

翌日、友人から、ごめん陽性になったといわれて、そこからすぐ自宅での自主隔離を実行。ところが自分も数日後陽性に。。。これまでの長い努力が一瞬で無駄になってしまうことをまさかこんな形で体験するとは。。。。。

いくつか論点があるの整理してみたいと思います。

まずは、友人は壮行会の数日前に検査を受けてた模様。陰性とでたというので壮行会をやったというのは理解はできる。しかしながら、違った見方をすると、検査をした背景がなんだったのかが重要で、クラスターがでたから自分もしたとか、なにかしらのきっかけはあったはず。この事前情報は呼ぶ前に伝えておき各自の判断を仰ぐという選択肢はあったのではないかと今更ながら思います。重要事項を事前共有し、自分がスプレッダーにならないための十分の配慮については振り返る必要があると感じます。これが、一点目。

次に、濃厚接触者の定義をみると、15分以上、マスクなしで、1m以内の距離。逆にいえばこれをはずせば、濃厚接触者にならない、つまりは感染リスクが低減する(はず)。この定義の有効性については色々と意見があるが、一旦それはここでは考えない。一方で、その場においては、誰一人、守ってなかった事実はある。。これは各自の意識が足りてない証拠で、これが2点目。

最後は、自分は発症2日目ですでに体調は元通り、ただし陽性確定後、これからホテルで隔離。日数カウントも陽性確定から10日で発症日ベースではないのもあまり合理的はない。検査結果が遅れれば遅れるほど解除日が遠のく設定。発症日がとても重要だと感じます。
他方で、自分自身が隔離されても元気であれば特段問題はない。自分は楽にホテルですごしてるだけで、ネットもすべてあり、むしろ快適にリモートワーク(リモートができるのが前提)。一方で、残された家族は子供が小さければ幼稚園、保育園にはいけずワンオペ。学校イベントもでれず、7日間の自宅待機を余儀なくされ、残された親は自分の仕事をキャンセルするなど、罹ってないほうが割を食う設計になっている。家族が解除の条件はPCRで陰性証明。子供が小さいのにあの鼻の粘膜をとるテストを受けるのは子供にとっては拷問に近い。大人も結構辛い。

3点目が極めて重要なことで、これが自分が罹って感じた、感染が止まらない原因かと推測される。つまりはもらい事故をしたほうが割を食うプロセス設計になっていて、本人は、軽症に限り、相当楽で普段と変わらない。ホテルに10日間こもって仕事をしてるだけと思えばいい。こういうもらい事故側へ負がすべていく設計になっていて、しかももらう側が家族だと、感染者本人が自己判断で無症状と言い張ったり、濃厚接触者じゃないという自己整理をして、自主隔離もなにもしないということはかなり起こっているというのは今回自分が罹ってみて感じたこと。
一緒に会食してた友人の中でも、今なお普通に出勤できてるという方のいた。本来は濃厚接触者なので自宅待機が筋であると自分は理解してる。ここは個人判断なので、あえて自分がとやかくいうところではない。

要約すると、日本の失敗(あえて失敗という)はつまりは感染対策やメッセージ性とか有識者会議がだめとかそういうことによる失敗ではなくて、感染者がまもらなければならない行動制限に対するインセンティブ設計の大失敗がもたらすパンデミックを言えると自分が罹ってみて感じました。

最後に、自分の軽率な行動で迷惑をかけてしまった家族に深く謝りたい。すでに何度も謝ってるが、それでも犯した罪(ではないが、あえてそう呼ぶ)はとても大きく、支払った代償は大きい。二度と経験したくない。コロナ罹って病気になるより数倍も数百倍の辛いのはこっち。

子供は学校イベントにいけず、パートナーは仕事をキャンセル。自分は部屋で仕事をしてる。こんなことなら、重症化ぐらいして犯した過ちを償いたいと思うことさえある。

こういう思いをする人が一人でも減ることただただ願います。そして、設計ミスが早く修正されることを念じて止みません。マーケティングのプロや心理学・行動経済学者などを入れて守りたくなるようなインセンティブ設計をするぐらいの発想があってもいいと感じます。ここに税金を投じても検査や隔離施設などへの公費が削減されるし、トータルでは良いのではと思います。長文すいません。言いたかったのはとにかくこの相手だけが辛い状況をもう二度と味わいたくないということです。


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