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第1回RTA in biim 主催によるクッソ激烈に臭い雑記①

運営発足前夜
秋やぼ「大会名を考えようと思うのですが、なんかいいのはないっすかね(頼む、空気を読んでまともなのにしてくれ!!)」
biim「ついっち頃す」
秋やぼ「・・・・・・草!!!(大絶句)」

汚い人と綺麗な人を巻き込んだ騒動のはじまりである。

2021年5月1日~4日、「biim界隈」が中心となってRTA大会が開催された。
編集ありきの動画投稿をする人たちが、生放送でどのような走りを見せてくれるのか。期待と不安が入り交わりつつ本番を迎えたが、明確にRijとの差別化を図れたことは評価していいだろう。

本稿では開催に至った経緯と大会本番までの裏話を交えて語らせてもらう。これからイベントや大会開催を考えている人の参考に・・・はならないだろうから、「あぁこんな人でも出来るなら私もやってみよう」と思っていただけたら幸いである。なお、可能な限り過去ログに沿って書き記すが、多少の記憶違いがあることをお許しいただきたい。

衰退期のbiim界隈と上がり目のRTA界隈(~2020)

本大会がなぜ大規模になったかを理解するために、まずは2020年までのbiim界隈が取り巻く状況について説明する。

おい!何が衰退期だふざけてんのか!と思うかもしれない。私も気を使って「成熟期ですね」と言葉を選んだが、
親父殿に「衰退期の間違いだろ(憤慨)」と返されてしまった。

確認がてら今年の月刊RTAランキングを見てみると、昨年・一昨年に比べて10万再生を突破している動画は減った。ニコニコ動画自体の視聴人数が減っているのもあるが、下記に記載する原因もあるだろう。

また、人材の流出も深刻化している。活動場所をyoutubeやTwitchに移した者。動画投稿を控えて生放送での活動に専念する者。失踪・引退をされた方は後を絶たない。

最後にここ3年は新しい方が台頭するのは難しくなった。しいて言うならボイロ実況者が伸びているが、このゲームと言えばこの人!という方は少なくなった。

この原因を視聴者側と投稿者側で推察した。

投稿者目線
①横のつながりがTwitterや生放送に限られ、スキルの共有が図りにくい
②『動画作成の負担が大きい事に対する見返りの少なさ』によるモチベーションの低下
③他所の生配信サイトでの活動による金銭的うま味

視聴者目線
④8年以上もリスペクト界隈が続いたことによる『飽き』。
⑤動画の過剰供給
⑥動画解説の需要がなくなり、他の"何か"にうつった

以上だろう。⑥は具体的な説明はできないが、動画解説よりも走者自体に興味が移っているような・・・?(アイドル化?)

とはいえコンスタントに再生数を稼げるリスペクト動画はまだまだ大きな市場だ。視聴者の需要を満たす動画を作り続ければいずれ認められる。

もっとも、兄貴風に言えば『再生数を気にするのは甘え。好きなものを作れや!』で終わる話なので、界隈が衰退しても「どうでもいいわ(レ)」と思っているのかもしれない。
私もどちらかというと、「おう口出しはしないから好きなようにやりな!!!!」というスタンスでやってきた人間だ。

biim界隈は火薬庫です
よく勘違いされるがbiim界隈にもRTAのガチ勢は沢山いる。しかし一堂に会してイベントをやる機会はなかった。
※強いて言えば1本のゲームを皆で走る『R?MJ大会』があるが、個人のコミュニティ内での単発企画なので、組織的な行動はしていない。

ニコニコ動画内の「biim兄貴リスペクト」という同一プラットフォームという利点はあるのだが、誰も仕切ろうとしなかった。
※正確には「私こそが窓口だ!」という態度の人はいたが、顛末については触れないでおく。

この原因をいくつか列挙してみる。
・ゆっくり実況やボイスロイド実況など派閥がある(と外野が変な妄想をしている)
・ゲームのシリーズ毎にプレイヤーが分断されるだけでなく、エロゲや登山やアーケードゲームや料理などなど多岐にわたりすぎて収集が付かない。
・タイムを競い合う以外にも動画としての面白さを求められるため、心理的負担が大きい。その結果、人間関係の余裕がなくなる。
・元を辿れば動画勢なので交流方法が文章に限られる。
・ぼくと親父殿が放任主義だから。
・変な視聴者がいるから(敵)

まぁこんな界隈を仕切っていてもしんどいわな。

表の大会との関係性

さて、話を表の界隈へと変える。何をもって表なのか裏なのか光なのか闇かは知らないが、私が告知動画で『闇の大会』と言ったので、そう呼ぶことにする。

ここで説明するのも憚れるが、RTA in japanの大成功は誰もが知ること。
biim界隈とも深いつながりのある走者が"身分を隠し"表の大会に出ている者もいるぐらいである。いったい誰猿なんだ。

そう、これからのRTA界隈は"何かやらかさない限りは右肩上がり"となるだろう。たとえば"淫夢"とか"ホモ"とかのLGBTに触れるものや、"頃す"などの攻撃的なワードを用いたり、日本のごく一部にしか通じないプロレス的表現を用いる奴が関わらない限りは安泰だ。

うむ、表の方から見れば裏の界隈は煙たがられて当然だ。
これからも表と裏は住み分けして、ゆっくりとbiim界隈は衰退し、右枠で解説するbiimシステムだけが生き残るだろう(未来予想図)

以上が界隈の現状である(主催視点)

AKYBというキャラの脱却(2020年10月~12月)

この項では左下のキャラを説明する。

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・biim界隈の黎明期から活動してコンスタントに動画投稿している
・横のつながりを広げる気がないため、知り合いは少ない
・動画の特徴は親を真似ているため、攻撃的なワードが多い
・biim兄貴とよくつるんでいるので、後継者と呼ばれている(らしい)
・しかし本人にまとめる気がなく、界隈に口出ししたことはない。
・今まで真っ当なイベントに参加したり大会を開催したことがない(小規模な並走はあり)

よく言えば神輿に担ぎ上げる適性はあるが、
悪く言えば腫物一歩手前である。
本人も周りからの目を認識しているので、長男という敵視されやすいスケープゴートとしての役割ぐらいは果たしてやるか~~といった感じである。

ちょっと待て、そもそも『キャラ』とは何ぞや?と思うかもしれない。
界隈の事情を全く知らない人がbiim動画を見た場合、誰がどの動画のうp主か判断するには、画面左下のゆっくり画像とハンドルネームしかない。咥えて音声は「ソフトーク」や「ボイスロイド」のため、声による認識ができない(抑揚の調整が上手い下手は別の話)

人によっては生放送で生声を出したり、Twitterや動画内にて思ったことを喋ることで特徴を出す方もいるが、大半の人間はネット界隈内でのキャラを演じて動画を作成している。

私にいたってはフォローしてきた人を気まぐれで粛清して楽しんでいるようなキャラである。あぁ、本当はこんなことをしたくはないのだがーー。

ロズテ兄貴のオフラインRTA参加
そんな私だが、いい加減この界隈の閉塞感をどうにかしなければと思うようになる。きっかけは色々とあるが、決定的なのはこれだろう。

2020年10月31日、ダラ外要求兄貴ことロズテ兄貴が「Sapporo Offline Speedrun 2020」にご参加された。彼とはニコ生でお互いの放送を見る程度には親しかったので、顔出しで実況したことは驚いた。
彼のブロマガを引用すると

視聴者はゲームよりも「走者」を見ている。これですな。
ゆっくり実況者やb兄貴チルドレンの顔出し、
もっと言うと声出しについて拒否反応があるのもわかりますが、
ニコニコ動画特有の古来からの文化やルール(?)を律儀に守り続けて
何もできなくなっては意味がないと思うのですがどうでしょ?

昔ながらのスタイルを貫いている自分にとって、雷に打たれたような衝撃だった。今のままでは腐るばかりである。
素の自分を見せることに抵抗はあったが、何もしないよりはマシだと思いイベント参加を目標にすることにした。
もちろん生声だ。淫夢動画のAKYB兄貴ではなく一人の走者として。

全ては私怨の為に(1/8~1/10)

2021年1月8日 それは気まぐれで始まった
年末にこっそり生声で年越しRTAをして、自信をつけた私はダメもとでRTA大会のイベントに応募してみた。

あんのじょう、落選した。

そりゃそうだろう。Twitchでは無名、マイクあり経験が浅い、いんゆめ界隈にどっぷり漬かっている三重苦の人間は落とされて当然である。
別に腹は立てていなかったが、落選時のお気持ち表明放送でこういった。

「こうなったら自分で大会を開きます!
大会名は"くたばれTwitch民 in Twitch"!!またの名を"RTAinbiim"!!」

質の悪い冗談である。だが時たま考えていたことがある。
(もしbiim兄貴の名を冠した大会を、最古参の人間が仕切ったらどうなるんだろうか)
秘かに企んでいた志は、落選という後押しにより動くことになる。

1/9 地獄への片足
考え無しの出まかせも多くの人が信じれば真実である。まずはいつものお方に相談した。

秋やぼ「RTAinbiimだから兄貴が走ったゲームをみんなで一斉にスタートするのはどうでしょう。例えば百鬼夜行とか」
biim「・・・・・・」

無視された。どうやら相談する相手を間違えたようだ。決して私がスベっていた訳ではない。とはいえ勝手に人の名前を使うのも悪いので、大会名とテーマは改めて決めることにした。

だがその夜、とある生放送の放送名にこう書いていた。
【Rib選考】天使の詩おためし枠

外堀を埋めてきやがった。
まだ募集要項もないのに何を選考するんだか(呆れ)。
後押ししてくれてありがたい3割、いい迷惑7割だと思いつつも、RTAの練習に水を差すのも悪いのでスルーすることにした。後に、このブレーキが壊れたバカのせいでとんでもないことになる(ターニングポイント1)

1/10 運営発足前夜
身内向けのリレーにするか、それとも一斉に走るか、面倒くさくなったのでやーめたと言っても今なら引き返せる。だがそれだと楽しみに待っているブレーキの壊れたバカ枠の視聴者に申し訳が無い。バカ自身はどうでもいい。
ああでもないこうでもないと悩んでいると、まさかの助言を頂く。

biim「20作のお題を設けて走ろう」

何を伝えたいのか理解するのに時間がかかったが、こう解釈した。

秋やぼ「自分がクリアするのを投げたゲームを押し付けるのですね分かります。んじゃコズミックファンタジーとかどうでしょう」
biim「いいですねぇ!」

テーマの決まりである。流石に全てアレなゲームでは集まらないので、お互いに好きなゲームもダミーで入れることにした。
更に埋もれた新人を発掘する意味も込めて、自由枠も設けた。
それならbiim界隈は多種多様なジャンルがあるし、エロゲーや登山、お料理なども募集しよう。

biim「クリアタイムが読めないゲームばかりで草wwwwww」

私とあんたの名前を見てまともに走者が集まるわけがないでしょ
と、心の中で毒づきながらも話を進めた。

秋やぼ「んじゃ大会開催は来月の2月14日にしましょ。どうせ誰も集まらんし~~へーきへーき」
biim「・・・・・・」

どうやら本気で心配(呆れ?)させたようなので、5月の連休に訂正した。この会話後、とある放送にて「秋皇帝をたすけてあげて!」というコメントを何度か見かけることになる(親心)

あとは肝心の大会名だ。biim大会とか秋やぼ杯だと聡ずかしいし、なにかキレ味のある名称が欲しかった。

秋やぼ「大会名を考えようと思うのですが、なんかいいのはないっすかね。できればキレのいいやつを(さすがに空気を読んでくれるだろう)」
biim「ついっち頃す」
秋やぼ「・・・・・・草!!!(大絶句)」

あーあ、やっちまったよこの農家のおっさんは。私が落選したのを根に持っているみたいじゃないか。まぁいい、大会名なんて飾りですよ、どーせ誰も集まらないんだしヤケクソ採用だ!!(ターニングポイント2)

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ひとりぼっちのド素人主催誕生(1/11)

1/11(土)運営発足日
出不精の私は出発点を決めなければ何もやらないので、直近の休日20時に告知放送の予約を取って自分を追い詰めた。それも普段はコミュ限でやる人間が表舞台で放送するのだ。
さて生声で告知するからには最低限の体裁を整えないといけない。

・連絡用にDiscordを用意しよう。使い方は知らないけど触っているうちになんとかなるだろう。チャンネル?運営1人だから1つで十分!(大会本部設立)

・テーマを決めたけどただ走るだけでは物足りない。やっぱり大会名は「ついっち頃すRTA大会(別名:RTAinbiim)」にしよう」Rij風に解説しながら走るスタイルだ(パクリ)

・ぶっつけ本番は自信がないし、プレ大会と称して練習試合を組み込もう。野球のオープン戦ね!(裏方安堵の瞬間)

・はっきり言って大会に参戦するメリットなし!走者にメリットがないのに運営が美味しい思いをするわけにはいかない。兄貴に倣って金銭は受け取らない方向にしよう(個人イベントの強調)

・詳細については後で作る告知動画で宣伝すればよろし。今はとにかくやるという意思表示!(熱気)

・最後に主催のお言葉を添えよう。あえてクッソ真面目な文章にするのだ。
本気アピールしている傍で兄貴にこう言ってもらおう。
「あいつは嘘をついてまーーーーーーーす!!」

そしてブロマガが完成した(作成2時間)
ついっち頃すRTA大会(別名:Rib)のお知らせ

奇跡的にも現行の基礎となる部分が集約されていた。
さて20時の生放送と同時に募集開始である。どーーーーーーせ3人ぐらいしか応募してこないんだろうな。わははははは・・・・・

こうして、たったの3日間で前代未聞のド素人主催が誕生した。
後にbiim界隈だけでなく、表の人まで巻き込もうとは誰も知らない。
本人にとっては最悪の4か月が幕を開ける(続く)

第2話
https://note.com/rtainbiim/n/n3465eecc08c9

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