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夢を追い、人と繋がり、今がある。【shun☀さんインタビュー】

Radiotalkで活躍する音声配信者「ラジオトーカー」を紹介していく連載インタビュー企画。今回は、番組『みんなのラジオ』を配信するshunさんにフォーカスします。

福岡生まれ、福岡育ちのshun☀さん。現在は千葉で幼馴染と暮らしながら、トークコンテンツのみで生計を立てる「プロの配信者」として活動しています。

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Radiotalkで配信をスタートしたのは2020年4月、当時はまだ就活生だったというshun☀さん。就職から退職、九州から関東など短期間でライフステージが目まぐるしく変わる中、番組のリニューアルを重ねながらも「等身大の自分」を発信し続けています。

一見、行き当たりばったりに見えながら、掘り下げるほど、根の深さと芯の強さが垣間見える23歳。他人気トーカーを自然と巻き込む、その人間力に迫ってみました。

(取材/文:鼻毛の森

半年で、学生→社会人→フリーター→プロ配信者

ーー当初から「プロ配信者」を目指していたのですか?

shun☀:Radiotalkは学生時代の2020年4月から始めたのですが、当初は「配信で生計を立てる」とまでは考えていませんでしたね。

卒業後は、番組タイトルにも込めた「みんなで楽しく、みんなを元気に」という趣旨に近いなと思った介護職に新卒で就職したのですが、メンタルの病気で2ヶ月で退職してしまいまして。

描いていた道がダメになったことで「一度きりの人生だし、自分のやりたいことを軸に」という気持ちが芽生えて、プロの配信者になろうと決めました。

ーーRadiotalkで活躍しているトーカーの影響も大きかったと聞きました。

shun☀:仲良くさせていただいているそんない竹内さんというトーカーさんがいるのですが、その背中にすごく憧れていて。

竹内さんはあたたかいリスナーさんにたくさん応援されながら、いろんな喜怒哀楽の感情を共有していて。その姿がかっこいいなと思ったんです。

さらに竹内さんはRadiotalkに集中するために、それ自体を本業とする「専業トーカー」となっていて。自分のなかでも「Radiotalkに集中したい、仕事をしながら片手間にやっていてはダメだ」という思いが強くなって、「こうしたところも竹内さんと同じになりたい」と思ったことも、動機としては大きかったですね。

ーー実際にRadiotalkの配信で生計を立てるようになったのは、いつからですか?

shun☀:今年(2021年)の10月からです。介護の仕事を2ヶ月で辞めたあと、ふたたび福岡に戻ってアルバイトをしながら、当面の生活資金を貯めまして。幸い2~3ヶ月のうちに引っ越し資金などの目途が立ったので、また千葉へ引っ越して。そこから配信オンリーの生活が始まりました。

ーー2〜3ヶ月というとかなり短い期間ですが、アルバイトだけでそこまで貯めたのですか?

shun☀:実は、早々に「トークの日」企画へ参加した月のトータルスコアが100万を記録して、配信での臨時収入を得られたんです。で、「今しかない」と、予定を前倒ししたんです。この展開の速さは、僕の中でも想定外でしたね。

ーー神奈川から福岡に戻り、今度は千葉と、関東をすごく意識している点も気になります。関東には何が……?

shun☀:いまルームシェアしている幼馴染が既に関東に住んでいたことと、約1年をかけて出来上がっていた「Radiotalk人脈」が関東寄りだったことですね。「配信に本腰を入れるなら、チャンスが多い関東で」とは、福岡に戻ってからもずっと思っていました。

きっかけは、ほぼRadiotalk

ーーそもそも、なぜ音声配信をはじめようと思ったのですか?

shun☀:まず、高校時代の同級生がYouTubeに動画をアップしていて、それでYouTubeの存在を知って。最初はYouTuberとして活動しようと思ったんです。

でもその後、withコロナの生活になってしまって。家にいる生活が主になったら、わざわざ身だしなみを整えるのも面倒だなとなってしまい……。

あと、就活前から始めたので、トークをしっかり磨くことも大事だなとも思って、コンテンツを音声モノに絞りました。

ーー「動画育ち」と言いますが、番組はかなりラジオ的な雰囲気です。

shun☀:いえ、実はラジオは全然聴いてこなかったんです……。子供の頃に親の車で聞いた淡い記憶から手探りで寄せてきた部分もありますが、強いて言うなら、Radiotalkで活躍していた人気トーカーさんの番組に影響を受けているかもしれません。

なので最初の頃は、動画配信のノリで音声をぶつ切りにしていたんですが、今はナチュラルな喋りがかっこいいってところから、結果、ラジオっぽくなっているのかもしれません。

ーー数あるアプリの中で、なぜRadiotalkを選んだのですか?

shun☀:App Storeで「音声配信」と検索をかけたら一番上に来たんです(笑)。いざ使ってみたら不満もなくて、まずはフリートークを数本収録配信しました。その後、卒論と就活に追われることになって数ヶ月放置していたのですが、久しぶりにアプリを立ち上げたら、ライブ配信機能が加わっていて。「これはいいな」と。

しかも、過去にアップしたトークにコメントが付いていたんです。当時、他のアプリもインストールはしていたんですが、続けるならRadiotalkしかないな、と思いました。気軽に人が集まって話を聴いてくれる独特の空気感も「ならでは」と思っています。

”スタジオ”はクローゼット。ジングルはプロに依頼。

ーー普段はどんな環境で収録していますか?

shun☀:コンデンサーマイクとパソコンをミキサーに繋いで、iPadに取り込んでから、アプリで配信しています。

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収録の場合は、編集もRadiotalkのアプリ上で行っています。クローゼットの扉を外して防音パネルを設置した環境で、クリアに録ることにこだわっています。最初の最初はスマホ一本だったのですが、福岡に戻ったころから、商売道具としての設備投資をはじめました。

ーージングルやBGMにもすごく凝っていますね。

shun☀:もともとはフリー素材を使いまわしていたんですが、どうしても誰かと被るじゃないですか。なので、プロの人にしっかりとギャラを払って、オリジナルを作ってもらいました。ここも妥協できないなと。

ーー収録トークとライブ配信は、どのように使い分けていますか?

shun☀:どちらも配信時間をしっかり決めています。まずは朝の6時半に収録済のものを配信して、7時半からライブ配信を30分、終わった8時には2本目の収録済みの音源を配信します。朝はこの3本で、夜は9時にライブ配信をもう1本、1日で合計4本ですね。

ーー配信メインの生活とはいえ、話すネタは持つんですか?

shun☀:朝に配信する2本の収録トークは、エピソードトークのネタがなるべく多く集まる夜2時ごろから録音しています。場合によっては、仮眠をとって、頭をクリアにした朝5時に収録をします。

なるべく収録時間と、配信時間とのタイムラグがないようにはしています。リスナーさんとの交流を目的としたライブ配信については、朝は「今日は何する?」といったゆるい話をして、夜はその報告をネタに、コメントに絡みながらトークの引き出しを開ける感じです。

とにかく、全体としてライブ感を大事にしています。ただ、得意のヒーローものをテーマとした配信は、ネタの仕入れが追い付かなくなってきたので、充電期間中です(笑)

「これだ」を見つけるため、躊躇なく変化する

ーー戦隊ヒーロートークや時事評論、お便りネタまでバラエティ豊かな「みんなのラジオ」ですが、番組のコンセプトはズバリ何ですか?

shun☀:コンセプトは開始当初からずっと変わっていません、タイトルの通り、「みんなのラジオ」です。過度な尖った表現や下ネタはNG。老若男女、家族「みんな」で聞けるラジオを作りたくて。

子どもの頃、父や母の車から流れて来るラジオが、下ネタトークで盛り上がっていて……(苦笑)。イヤというか、困ってしまったんですよね。なのでタイトルから、NHKっぽさを出してみました(笑)。

ーーこれまで、番組内容を何回か「リセット」していますね。

shun☀:4回ですね。コンセプトは変わってないんですが、内容については、伸びしろがないなと思ったら、思い切ってリセットしています。

1回目(2020年12月31日)

2回目(2021年5月4日)

3回目(2021年7月12日)

4回目(2021年8月15日)

いちいち宣言する必要があるかという話もあるんですが、しれっと変えれば、いつも聴いてくれている人に違和感を与えちゃうなと思って。なので、区切りを宣言して、けじめをつけるんです。

ありがたいことに、僕の番組のリスナーさんにはアンチがいなくて。内容がどう転んでも再生数には影響がなくて、変わらず聴いてくれているな、というのがわかるんですよね。番組のコンセプトうんぬんよりもトークを聴いてくれている安心があるからこそ、いろいろ挑戦できるのかもしれませんね。

ーー常に、「これだ」というのものを追い求めているのですね。

shun☀:わざわざ時間を使って聴いてくれる人たちがいる中で、僕の代名詞と言うか、強みと言うか、僕が「これだ」って言える配信はなんなのかをはっきりさせたいと、今ももがき続けています。やりたいこと、できること、求められることのバランスが崩れてきたらクオリティは落ちてしまう。そう考えると、グダグダは続けたくないなと思うんです。

ーー4回の「リセット」で、どんなことが見えてきましたか?

shun☀:外堀は埋まってきて、「これだ」ってものがうっすらと見えてきた感もあるんですけど、まだはっきりはしていないですね。いろんなトーカーさん、番組がある中で、埋もれない「色」について、悩みが尽きることはありません。ただ、まだまだトガッた実績もないぶん、できることはもっとたくさんあるんじゃないかなと思っています。

「ここにしかない人の繋がり」が原動力

ーー配信を行ううえで、どんなことを大切にしていますか?

shun☀:楽しむことですね。配信時間は固定していますが、僕自身、今でも気分が落ち込むことはありますので、時間を割いてくれるリスナーさんのことも考えた上で、「今じゃないな」と思ったら、配信を中止したり、早めに切り上げたりしています。ただ、トークは収録時間を調整できるので、今のところ支障はありません。

あとライブ配信も、朝については寝起きからなんだかんだで気分が上がっていくので、問題を感じたことはないですね。影響が出るとしたら、夜のライブ配信だけですかね。自分が楽しめないものは面白くない、だから出さないというのも、番組を守る手段だと思っています。

ーー試行錯誤を重ねながらも、1年半以上続けてこられた理由は?

shun☀:Radiotalkを通じて出来た、人との繋がりだと思います。悩んでいるときに声をかけてくれたり、リアルで交流したり、引っ越しを手伝ってくれたり……(笑)。番組が伸び悩んだ時も一緒に考えてくれたり、人気のトーカーさんと繋げてくれたり。配信仲間…… いや、”先輩”あっての今だと思っています。

たくさんの夢に刺激を受けて、自分も夢を思い出した

ーーshun☀さんにとって、リスナーはどんな存在ですか?

shun☀:僕の番組だけを聴いてくれているリスナーさんって、そんなにいないはずで。どちらかというと、繋がっているトーカーさんのリスナーさんや、その仲間たちの集合場所になっているものだと思っています(笑)。学生さんから還暦の方まで、年齢層もバラバラで。でも、共通するのは、全員「あったかい人」ということですね。僕に時間を割いてくれるだけでもおこがましいくらい、そういうかけがえのない人たちです。あえて例えるなら「宝物」ですね。

ーー今後、Radiotalkでやってみようと考えていることはありますか?

shun☀:ずっと温めていたんですが、僕に大きな転換期をくれたトークコラボ企画「青春学園」を、パワーアップさせてもう一度やりたいです。

番組フォロワーが2人しかいなかった頃からお世話になっている、人気トーカーのオラキヨン(現:ོおらきよん ོ)さんと一緒に考えた企画で。この企画がトリガーとなって、僕は配信に専念できているといっても過言ではないですね。

番組では芸能人の方をゲストに呼ぶという企画をやったんですが、こちらはさがみ若竹センターさんお喋りピエロさんに企画を相談したなかで生まれたアイデアだったんです。

こうして、企画を相談できる人たちがいて、面白いことをできたという意味で、「青春学園」は特別な存在だったんです。なのでこの恵まれた環境を自分なりに大きくして、楽しく恩返し出来たらなと思っています。

ーーRadiotalkで現在よく使われている「まなびー」ギフトも、発案はshun☀さんと聞きました。

shun☀:はい。「まなびー」ギフトはまさに、この「青春学園」から誕生しました。

ーーshun☀さんにとって、Radiotalkとはどんな場所ですか?

shun☀:大切な仲間がいる、「宝物」のある場所です。そして、忘れかけていた配信者という夢を再び思い出させてくれて、再び目指すきっかけになってくれた場所です。

たくさん夢を追ってる人がアプリの中にいて、それを見て刺激を受けて、まだまだ頑張ろうと思える。僕に夢を思い出させてくれた場所、それがRadiotalkだと思っています。

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