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わたしは人と距離を取りたいと思ってしまう方だ。できるだけ遠ざけて、遠くから見ていたいと思っていた。近づきたい時もあるけど、一定より近づくと離れたくなってしまう。
何より人が家に来るのが怖い。自分のパーソナルスペースを侵略されるのが怖い気がする。それで部屋を敢えて汚しておくようになってしまった。誰も近づかないように。こんな汚れた部屋誰も見たくない、と思えるから。
他にも、ダメな私しか肯定してくれないんじゃないか、と思う。わたしがもしあなたより優れた物を持っていたとしたら、関わる必要がなくなってしまうのではないか、と怖くなる。わたしが与えていけばいいと気付いて、それは解決してるんだけど。まだ特別に楽しいことが起こりそうな時には、そういう気持ちになってしまうことが多い。物を忘れたり、借りたり、そういう行為でしか人と心を繋ぎ止められないとまだ思っているところも多くあると思う。長い間築いた依存関係があったから、そこから離れていきたい。与える、与えられるという関係は対等ではない。例えば、部屋の掃除に来てもらうとか。やっている側も利用されてるって思うようになるだろうし、それで喧嘩になったことも多くある。本当に自分の無力さを覚えているだけではなくて、自我が尊大でないと、言い換えると自己愛に問題がないと他者にやらせようなんて思わないから。謙虚になっていきたい。もっと。でも人の手を借りることは恐れないように。人を助けることは嬉しいから。ありがとうと言ってもらえると、うれしい。
人に怒るのが怖い。自分の気持ちを伝えるのが怖いし、素直に反応することができていなかったのを今更になって感じる。どこか浮ついた返事ばかりした気がしている。何故ならわたしより下の子は感覚が鋭敏な子が多いから。今は心に従っていなかったんだな、と手に取るようにわかる。最近は適度に応えられるようになってきたし、話せるようになってきたと、思っている。ちょっとずつだけど、心の底から言葉を出しても怖くない気がして。
本当は汚いから足を踏み入れたくないなんてことはない。わたしの部屋を片付けたいと言った人だっている。だけど、わたしが嫌だと思っているからそんなことなんて起こらない。もっと素直になりたい。本当は寂しくて、一人でいることがつらいし、誰かと繋がっていたいと思う。心を触れ合わせたいと思う。心と心で言葉を交わしてみたい。諦めたくない。きっとひとりぼっちで有名になったり、功績を残すよりも、今のわたしにとっては喉から手が出るほど欲しいものなんだと思う。ひととの素直な触れ合いが。思ってることを素直に行動に移して、言葉にして、それで自分の世界を広げていく。今まで隠していたものや、ひとりで大切にしていたものを、気を許せる人ができたら、見せられたらいいなあと思う。

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