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【もう食べられないお店】完全取材拒否?の店 ~テーブルコショーの謎

■『営業時間中の取材おことわり』という断固たる意志


さてさて・・・



またしてももう食べられないお店・・・でございます。



しかも完全取材拒否?のお店に潜入。(大げさだな)



某月某日。


都内某所。

某某うるせーな)


とある商店街の一角にそのラーメン店はありました。



割と新しい外装にデカデカと


”一日限定100食”

”某有名な雑誌のラーメンの品評会で金賞に輝いた”


”某有名なTV番組で取り上げられ、食材を提供した”


とまで大々的に謳っておりました。


そこまででしたら

「ああ、なるほど。ここはマスコミによく取り上げられる店なのね」

などと思うだけでありました・・・が、ビミョーに解せなかったのが


『営業時間中の取材おことわり』


と、入り口の自動ドアにデカデカと貼り付けてあったことでした。


 マスコミの取材に対して一見協力的と思わせといて、その実、”俺の世界だけは邪魔すんじゃねーぞ!”と、言うべきところはシッカリと言う。素晴らしい姿勢であります。


 そんなコダワリのお店のようですから、入る前から若干緊張しつつ、ウィーン(自動ドアが開く音)と入店。


むう・・・



店内はカウンターで10席程度の小じんまりとした広さ。


 頭にタオルを巻き、年の頃は40代後半~50代前半ぐらいでしょうか。やせ気味で確かに”職人!”って感じの見た目です。


 大勝軒とかラーメン二郎とか、ああいう好々爺然とした感じの店主ではありません。(中身はどうか知りませんが。汗)


むむう・・・


引き続き唸ってしまいました。


何なんでしょう。
店内全体を貫くぼんやりとした薄暗さ。そして、

テーブルとか床がビミョーにペトついている感じ。


何となく男やもめに・・・みたいなイメージが湧いてしまいます。


ここのお店は食券制。


”ラーメンの基本は醤油”

というテープが貼ってあるので、その仰せ通り『醤油ラーメン』を購入。


普通サイズが550円。

腹減ってたので中盛り650円にしました。

ラーメンが出てくるまで店内を見回します。



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う~む。


 卓上の調味料は、コダワリの店にしては豊富で、餃子とかもやってるみたいで、餃子用の酢やラー油はもちろん、定番のおろしニンニク豆板醤、コショーなども揃っております。


ちょっと気になったのが


コショーはこれまた定番のGABANだけでなく、家庭でもオナジミな

S&Bテーブルコショー

まで幅広く取り揃えてありました。


自分は、これを『統一感が無い』と取るよりも、お客様に対し

『家庭で食べてる感じでラーメン食べて頂きたい』

という店主なりのコダワリと受け取ります。(好意的過ぎるだろ)


ですから、決して

『あああ、コショー切らしちゃった。でもGABANは高ぇしなあ。どうせ味なんて変わりゃしねーから近所の100均でいいや』

みたいな感じで導入された訳ではない、はずです。(キッパリ)


 ま、そんなことはさておき、コダワリ店主の厨房での動きを見ておりますと、中華鍋を使って一人ずつスープを仕上げたり、レンゲを温めたり、仕事自体は非常に丁寧。


やっぱりだ。


 店内の感じコショーラーメンに対する情熱が行き過ぎた故のものそもそもベクトルがそっちの方に向いてないんですな。


いい。いいですとも。


と、何故か若干ゴルベーザ化したワタクシは、国語とか数学とか全科目平均60点を狙うよりもね、どれか一つ100点を狙う方がより共感を持てるってもんです。エライ人にはそれが分からんのです。と、またまた好意的に思います。



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醤油ラーメン 中盛り  ¥650



ほほう・・・



値段の割にはトッピングのボリュームは素晴らしい。


まずはスープを味わいます。


おお・・・


豚骨醤油的な感じをイメージしていて大きく裏切られました。


割と薄味というか、ダシの旨味を前面に押し出している感じ。


ウマイ。


つーか、旨味がすぐに来るのが気になるほど。


某有名美食家は

『口に入れてすぐ旨いのは化学調味料を使ってる証拠』

と、したり顔でTVで言っていたように記憶してますが、その伝で言えば間違いなく味の素的な何かを大量に使用していると思われますが、しかし

こまけぇこたぁいいんだよ!!なのであります。


 まあ、ラーメン二郎が好きな人間に『化調が~』なんてありえない話でございますな。


 テーブル上の調味料にラーメン用のタレがありまして『味が薄く感じたらお使い下さい』とシールが貼られてあるのも納得。スープにタレを投入するんですが、不思議なのが、結構タレを入れても、スープの味のバランス自体は崩れないこと。旨味が濃いからか、その辺は何とも不思議なスープです。


そして麺。

モチモチな食感の太麺。

これまたウマイ。



 トッピングなんですが、チャーシューは薄~い切り方ではありますが、トロトロホロホロハシで持つのも大変なぐらいです。


 チャーシューが薄い分、それを取り返すかのごとく(?)厚くカットされたネギ。


シャキシャキのネギと一緒に食べると、これはイイ!


 固ゆでながらよく味の染みた味玉といい、これはご飯が欲しくなります。次回はライスは必須ですな・・・



結論。



色々と評判はよくないお店らしいですが、
個人的には結構美味しいラーメンだと思いましたね。

値段的にも美味しい。



※次回、もう食べられないお店に続く・・・

<2010年02月26日に訪問>

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