【もう食べられない名店】 ありがとう　～キッチンふじ＜最終回＞

■大事なものはいつだって失ってから気づくんだ

さてさて・・・

　またしても・・・ではございますが、今回はちょっとしみじみに切ない気持ちの内容でございます・・・

先日こんなことを書かせて頂きました。

【もう食べられない名店】だが、それがいい　ふじ

　またしてもキッチンふじへと行って来たのですが、何と衝撃的な事実が・・・

これで約40年の歴史に終止符を打つとか・・・

　寡黙そうな店主さん一人、そして奥さんと、息子さん、ご家族のみで切り盛りされてるようですから、体力的に難しくなってきたのでしょうなあ・・・（息子さんが後を継ぐって感じでもなかったし）

とりあえず、”ラストのふじ”ってことで・・・

ランチ（ヒレカツ）　ご飯大盛り　　￥750

　個人的に大好きなハンバーグでなかったのが、何とも残念な気も正直しないでもないのですが

その一方で

ハンバーグもう何度か食べているし
もう二度食べられなくなる前に
違うものが食べられて良かった

・・・そんな気持ちもあり、食べる前から何とも複雑な心境。

味の方は、もう”胸がいっぱいで分からない”よ・・・

・・・ということはありませんけども（まぎらわしいな）

やはりウマかった。

　大勢のお客さんがいらしてますから、当然いちいち注文がある度に揚げていたら間に合わないので、カツは作り置きではありましたけど、しかし、若干冷めているからこそ分かるウマさがある。

　火がよく通るように配慮されているのか（ここは食材を切り詰めているとは考えたくない。涙）割りと薄めのカツは冷めてもサクサク。

そして柔らかさも十分。

　何より感心してしまったのが、塩コショウなどで下味をしっかりと付けられているのでしょう。ソースなしでも十分ご飯がイケること。

そして、ソースをかけたら二度ウマイ。

ハンバーグだけでなくカツもウマかったか・・・

改めて残念に思うのと、そしてお椀にヒタヒタに入った味噌汁。

とにかくアッツアツで飲むのに時間がかかる味噌汁。

煮干しのダシに薬味のネギの香ばしさ。

・・・今、思い出しながら書いても思わずヨダレが出る味わい。

あの味噌汁が”もう二度と味わえなく”なる。

改めて”失ったものの大きさ”を実感しましたね。。。

本当に長い間お疲れ様でした。

そして、ありがとうございました。。。

次回の【もう食べられない名店】に続く。。。

＜2013年06月28日に訪問＞