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Null /nʌl/ -minus(-) the last act-を見届けてきた、の巻

■ついにminus(-)のラストアクト


さてさて・・・


好きで何度か行っていた音楽ユニットの、ついにラスト公演。





ライブに行くようになったのは本当に最近のことなので、ずっと前からのファンの皆様に比べたら新参も新参なので、詳しいこととかライブを深堀りしたりとかは全然分からないし当然ながら出来ないので、自分なりに最後のライブで感じたことをツラツラと書いていこうと思います。


藤井麻輝

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まずそれまでのSOFTBALLETから好きだったんですけども、この人の作る曲も好きなんですが、存在も好きなんですよね。音楽に対して真摯というか愚直というか超ストイックな雰囲気もあって職人という雰囲気もありつつ、それを包むダークな雰囲気がめちゃくちゃ好きです。

通常、こういう人前に出るお仕事ですから、基本的には前へ前へ、だと思うんですよね。どれだけ目立てるか、どれだけ多くの人にまずは自分のことを知ってもらう、気づいてもらうかが勝負、みたいな。

しかし、SOFTBALLET時代からそうだったように思うんですけども、この藤井麻輝さんは売れて行けば行くほど後ろへ後ろへ行くような感じで、フードをすっぽりとかぶって顔全体を隠すようなビジュアルになったりとか、そういう自分プロデュースが巧みというか、どうしようもなく惹かれる部分なのですね。


それでラストライブに行ってきたのだ




2021.09.19

EX THEATER ROPPONGI


Null /nʌl/ -minus(-) the last act-


観に行ってきました。


上記のツイートにもある通り、いつもながらの凄まじい音圧に加え、よりダークに、そしてドラマチックな印象を受けました。ライティングが素晴らしい。藤井麻輝さんの紡ぎ出す歌、世界観にバッチリ合って本当に引き込まれましたね。

こんなご時世なんでマスク着用の上、声援禁止で完全着席スタイル。

これだからこそ、より一層深く彼の音楽を全身で感じることが出来たのかなあ、と思いました。

ステージ自体はものすごくシンプル。でもあれだけドラマチックな展開を、1時間ちょっとで披露できるのは本当にすごいことだと圧倒されました。


■こだわりを感じるツインドラム


ライブ自体で流れる音はすべて打ち込みなんですが、Voの藤井麻輝さんをセンターに右手・左手にドラムという編成。これって珍しいのではないかと単純に思いました。


藤井麻輝さんがメンバーだったSOFTBALLET


このライブバージョンの方がオリジナルより好きなんですけども、藤井麻輝さんがドラム缶を叩いているところにヒントがあるんじゃないかと思うわけです。minus(-)の全ての音が打ち込みで成立しているのに、ドラムは人力。しかもツインドラム。ドラムも打ち込みにしてみてあまりしっくりとこなかったのかも知れません。(※あくまでも個人の想像です)


向かって左側の短髪の女性、ベテランっぽい雰囲気の女性は本当に一つひとつ丁寧に確認するように叩く姿が印象的。前傾姿勢で没頭するように叩く姿は職人のよう。右手の女性は繊細かつ丁寧な仕事をする印象。

どちらも女性ならではの繊細さ、丁寧に正確に叩く姿が印象的なんですよね。その点では男性のドラマーのパワフルさ、ハードさは必要ないと判断されたのかも知れません。(※あくまでも個人の想像です)


ちなみに・・・



cutemenもライブだとドラムが人力だったのが少々意外でした。



どうしてなんだろう、と一瞬思いながらもその理由はすぐに分かりました。

ノリが違うんですよね。

めちゃくちゃノレる。そうしたグルーヴ感といえば良いのでしょうか。大事にされているのかなあ、と。ちなみにライブで金属を叩いているところも何となくSOFTBALLETっぽさを感じてしまいましたが。


■ステージに咲く白い花

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ラストの曲が終わり投げキッス。一瞬真っ白になってから再びステージを見ると、そこには白い花だけが残されていた。

まるで盟友である森岡賢への、あるいはそれを見届ける観客への手向けのように。


minus(-)のライブ。

音楽は耳(鼓膜)だけじゃなくて全身で感じるものだと教えられたような密度の濃い1時間強でした。

最後にステージ中央に残された白い花、Last Flowerは盟友森岡賢に手向けられたものなのでしょうか。果たして・・・


まずはお疲れ様でした。

そしてここから新たな活動を期待してお待ちしてます。

新しい藤井麻輝の音楽の世界、楽しみで仕方がない。



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