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【もう食べられない名店】半チャンラーメン元祖のさぶちゃん<1>


■取材拒否の店にあこがれて・・・


 もう食べられない名店、めときに続きまして、次は半チャンラーメンのさぶちゃん


わたくし、かつて好きな番組およびで、


寺門ジモンの取材拒否の店


・・・というものがありました。


その中で一番気になっていたお店、それが


さぶちゃん



・・・でした。



今や当たり前のようにある半チャンラーメン。



その"元祖"と言われているお店です。

ずっと行きたい行きたいと思っておりました。

夢にまで見るほどに。(大げさ過ぎるだろ)


で、今回その念願かなって、
神保町さぶちゃんに行くことが出来ました。


いやあ、本当にここまでの道のり、長かったなあ・・・
(しみじみ)


店に到着したのは14時半ころ。


店頭で椅子に座ってタバコをふかしているのは、
おお!あのテレビで、雑誌で拝見した


さぶちゃんそのものではないか!



まず、こんなにアッサリ会えてしまって、
思わず感動して
しまいます。
(大げさ過ぎるだろ)


外からは店内の様子はよく見えず、
しかも店主であるさぶちゃんは、
外でタバコをふかしてらっしゃるワケです。


時間も時間ですし


あっ、もう終わりですか?(汗)


・・・と、さぶちゃんに声をかけると


いや、やってますよ


と、応えてくださいました。

おお・・・テレビのまんまだ・・・


と、さらに感動しつつも入店。

店内では、もう一人のおじさん
働くおっさん劇場でオナジミの青柳さんに、
若干似ている感じの方がカウンター内で切り盛りされていました。


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おお・・・


やっぱり半チャンラーメンが・・・
(当たり前だけど)



当然ながら半チャンラーメンで注文します。



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水道の蛇口から直接注がれた純度100%の水道水。



恐らくですけど、
普段ミネラルウォーターや浄水器でろ過した水を、
飲んでいる方でしたら飲めない
でしょう。



そして・・・



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ラーメンがやって来ました。


面白いのは割り箸を自分で乗っけたワケではなくこうして供されること。


さぶちゃん流のサービスなのでしょうか・・・


まずはスープをズズリ。


ウメえ・・・


いや、マジでウマイわ。


 ほんのりとショウガの風味が香る、いわゆる醤油味の東京風ラーメンなのですけど、アッサリというよりも、しっかりした味わいで、コッテリというほどではないけれど、コクがあるというか、深い味わいなのですね。


 は細めの縮れ麺そのスープがよ~く絡んで実にウマイ。よく計算されているなあ、と感心してしまいます。


メンマ自家製なのでしょう、


寺門ジモン氏いわく品よく甘辛く炊いたメンマ


その表現のままの味わい。



そして特に唸ってしまったのがチャーシュー


しっとりと柔らかく、
味が染みていて本当にウマイ。

今まで数々チャーシューを食べて来ましたが、
間違いなく上位3つに入る味だと断言出来ます。


そして・・・



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いよいよ半チャーハン。



個人的にはラーメンよりもこちらを楽しみにしていました。


またしても寺門ジモン氏の文章の引用ですが


体の大きい人が美味しいと思うものは、あたりが強いもの。

「江戸っ子だから、どうしても味が辛めになっちゃうんだよ」

と三郎さんがいうくらい、ここほどあたりの強いチャーハンはない!


・・・と書かれているぐらい、
どうやら辛い・・・しょっぱいチャーハンらしいのです。


まあ、体には絶対に良いことではありませんが、
濃い味が好きな自分にとっては、
ぜひ味わってみたいチャーハンの筆頭。


ラーメンの麺を片付け、
巨大なチャーハンのスープと変化させ、
プルプルと震えながらチャーハンを口に運びます。


ウ・・・ウメえ・・・


これは感動的な味でした。

確かにものすごい塩辛い。

想像以上というか、思わず笑ってしまう濃さ


絶対に薄味好きな女性とかヘルシー志向の人には、
食べさせてはいけない食べ物。


でも、それがウマイから仕方がない。


寺門ジモン氏の本の通り、
基本的に作り置きのもので、
注文がある度に中華鍋で炒め直して、
温かいものを提供して下さいます。


チャーハン自体めっちゃウマイんですけど、
それ以上に感動してしまったのが、
として使われているチャーシュー


柔らかいチャーシューは、
炒められていくうちにホロホロとなるのでしょう、
まるでシーチキンのような食感でありながら、
しっかりとウマさで存在感を残すのです。


チャーハンを食べ、スープを飲む。


さっきとは全く違う印象。
アッサリとしたショウガ風味の中華スープと化し、
本の通り相性はバツグン


もう、無我夢中で食べつくしました。


会計を済ませ、外に出ると、
まだ店主のさぶちゃんが座っていて、
今度は店内のテレビを見ていました。


ごちそうさまでした。


美味しかったです!


本当にウマかったから思わず口に出たのですが、
さぶちゃんは表情を変えずに、

ああ、ありがとうございます。


そう応えて下さったのです。

もう、それだけで十分でした。


やっぱり生きているからこそ、
こういうことに出会える。


そんなことを実感した午後でありました。。。



次回、さぶちゃん <2> に続く

※<2014年10月23日に訪問>


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